デヴィッド・ボウイ 幻想と素顔の狭間でのレビュー・感想・評価
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わずか60分の映画なのに最後まで見るのが苦痛
全編を通して、古臭い映像と編集だな~と思っていたら、2007年の作品。
ん?ということはボウイがまだ生きている… ならばなぜ、その時点での本人のインタビューや映像が一切出てこないのでしょう?何か揉めたりしたのかな…
18年前の作品が今になって公開されたのは、その辺の特殊な事情があるのかもしれませんが、そういうことはHPなどでも、もちろん本編でも全く触れられていません。
そういう疑問は置いておいたとしてもこの作品、あらゆる部分でセンスが感じられないし、退屈意外に形容できない映画でした。しかも60分しかない(それが果てしなく長く感じられる)。それで通常と同じ値段とは… 久しぶりに「金返せ~」と思いました。
まず、こういうミュージシャンの映画をインタビューだけで構成していくのは非常に難しい、というのは「トノバン」でも思ったこと。で、間に挟み込まれるのは古い写真と、テープだかなんだかのイメージ映像、時折ライブ映像。
前半、バンドメンバーが、ボウイと仕事を一緒にすることになるいきさつを話すところは、本当にただ思い出話をそのままつないでいるだけで、構成も何もない。こういうのは監督が面白いところをちゃんとチョイスして、見ている人を飽きさせないように編集しないとダメでしょう。演奏シーンをはさむことなくダラダラとインタビューが続くのは苦痛以外の何物でもありませんでした。
今回の映画、何となく「ジギースターダスト」の制作秘話みたいなものが中心となっているのかなと思っていました。なので事前に「ジギー」のアルバムを聞きこんで、この名盤がどのように生まれたのか、そういう期待で映画館に乗り込んだわけです。ところが…
「5年間」は、ライブでみんなが歌える曲を作ってほしい、という元妻・アンジーの依頼でボウイが作ったんだ…みたいな話は出てくるのですが、結局、それだけ。しかも、「5年間」をボウイが歌うシーンも流れるのですが、一番みんなで歌えそうな最後の盛り上がる部分は登場せず。
そして他の曲の話はほとんどされないまま、その後のカバー・アルバム、そしてバンドメンバーの解雇、という話になってしまう。そこでメンバーたちの「最初の頃が一番楽しかったよね」というインタビューが出てきても、何だかな~というか、共感しづらいんですよね。
とにかく…こういうカリスマミュージシャンを扱うドキュメンタリーは、まずはライブ映像やボウイ本人の過去のインタビューなどをある程度、揃えたうえで、それを補足したり反論したりする関係者のインタビューを加えていく、とか様々な工夫が必要なはず。
制作時期の古さ、上映時間の短さ、編集・構成の拙さ、映画としての退屈さ、あらゆる意味で今、こういう形でお金を取って上映されるべきではない作品だったと思う。
D・ボウイ入門には最適な作品。それにしても元妻毒舌!
D・ボウイはよく聞く名前だが、どんな活躍をしたかはあまり知らずこの作品で
知ることにした。
とにかく独特。音楽に対する考え方も、衣装も。こだわりが凄い。デビュー時から
ミュージシャンとしての素質がありこの作品から世界的スターへの階段を登ったのか
と納得した。
ただ、この作品はどうしても元妻アンジーに目がいってしまう。アンジーはプロモーター
だがとにかく毒舌。毒舌の印象が強いプロモーターであった。もっとD.ボウイを知りたい。
ZiggyなのにBlack starなエピソード
推しがツアー前座で出てくるかな?ぐらいの軽い気持ちでジギー・スターダストから見始めたのですが、流石はデヴィッド・ボウイ没後も作品後を絶たず
ボウイというよりはむしろ初期の頃のバンドメンバーとプロデューサー、元妻の苦労話メイン、悪い方のボウイでした ドタキャン、遅刻で有名だったらしいが、「スターダスト」見た時に小さな仕事でもちゃんとこなしていたので、あれ?この人マネジメントと上手く連携取れてなかっただけ?と思ったのだけどやっぱりと確信に変わった しかしギャラはちゃんと払えよとは思ったけど、ボウイのインワードぽいのに社交家、こんな風にいきなり反故にするかと思えば、飛び入りコーラス参加したり曲提供したり(もしたらしい)と不思議なパーソナリティ、いつも突然な天才、やはり残した足跡は偉大と実感するエピソードでした
第三者も含めて色々な観点からとらえた点は評価できるが…
今年7本目(合計1,549本目/今月(2025年1月度)7本目)。
60分ほどのドキュメンタリー映画です。映画か?というと微妙なところが多々ありますが、ここに掲載されている以上映画扱いするものとします。といっても、一般的な映画と考えると肩透かしを食らうかなといった感じです。市町村立などの市民会館(市民センター、文化センターなど)で繰り返しビデオ(DVD)上映されているようなタイプに近いんじゃないかなと思います。娯楽要素はほぼないですし。
とはいえ、当人をある程度知っているか音楽がある程度好きであれば推せる映画でもありますし、60分ほどの短い作品の中で、ある一つの出来事について、一方のみの見解に偏った解釈をするのではなく、できる限り対立する陣営からの反論的な部分も多々あり、この手の映画(かつ、放映時間が短いもの)でありがちな、「一方的な見解にしかよっていない」という点がなかったのは良かったです。
やや日本語字幕がこなれていない部分があるので、英語の聞き取りができるなら英語で聞き取ったほうが早いです(英検2級くらいあればいけそう。それほど早くない)。
採点に関しては驚きなことに以下のことをあげておきます。
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(減点0.3/エンディングロールが超高速)
上記のようにドキュメンタリー映画なのですが、こうした映画はときとして「現在はどこそこで暮らしている」とか「いついつに没した」というような結末が出てくることが多いのですが、ドキュメンタリー映画というカテゴリで各人に取材をしつつ、中途半端な部分で終わり、かつ超高速ないきなりエンディングロールが流れてそのまま終わり、というバグったような展開になります(クレジット表示のほか、「勝手に盗撮するな」「誰かを傷つける意図はありません」」の2文は確認。あまりに早すぎて全部見るのは無理か…)。
ここは原作がそうだとしても、2024~2025年時点でそんな不親切なエンディングロールにする必要も意味もないでしょうし、理由が謎といったところです。
「ジギー」のドキュメンタリー
採点3.7
ボウイのいわゆる「ジギー」の時期にスポットを絞ったドキュメンタリー。
ボウイ本人のインタビューは無く、その時代を支えたスパイダーズと元妻アンジーでの構成。
ボウイにとって一番輝いていて、一番地に足が付いてない時期でしょう。
ロックスターになった高揚とドラッグに溺れていた事もあり、その行動がエキセントリックな頃です。
ボウイの奇行はついには自身のバンドへ向けられ、バンドは消滅する。
スターダムの闇の部分が大きく写されていたと思います。
そんな中でもウッドマンジーのインタビューが一番フラットで好きでした。
フィルムやその構成も少し荒いのですが、何だかんだ見入ってしまう作品でした。
何よりボウイの命日に公開ってのがなんとも憎いですよね!
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