SKINAMARINK スキナマリンクのレビュー・感想・評価
全1件を表示
今流行りのクラウドファンディングでかき集めたマイクロバジェット・フィルムとしては...
THE MAKERS OF THIS PICTURE WOULD LIKE TO EXPRESS
THEIR SINCEREST GRATITUDE TO THE FAMILY OF
JOSHUA BOOKHALTER.
WITHOUT THEIR KINDNESS AND UNDERSTANDING, THIS
PICTURE WOULD NOT HAVE BEEN COMPLETED.
カナダの映画なんて...
ショセン知れている... 歯車の一本や二本、無くて当たり前。でも前も何かで載せたけど歯車さえ見当たらない。「このような酷評をお許しください。」なんて口が裂けても言いませんから... 何か?
むかし、昔、そのむかし
親戚の叔母が、今では考えられないが、セッカンする時に自分の年端もいかない長男を押し入れによく閉じ込めていた。その一部始終を見ていて、とがめる事なんかできない自分の弱さに恐怖した。
この映画の基は、監督が以前に製作した概念的実験ショートフィルムを下地にしている。極低予算の為に照明はテレビの明かりだけにし、登場人物の少なさと怪奇的現場の家は映画製作者の子供の時の家でしかも小道具類のおもちゃも彼の母親が残していた自前と聞く。
照明は薄暗く、部屋や廊下にはほとんど人がおらず、シンボリックな映像は、カーペットが敷かれたホールを地面を這うように、また暗闇へと引き込まれそうになるアングルのショットにレゴのピースが散らばったプレイルームの乱雑なところは、よく言えば、子供目線で撮影され、そして、不穏なランダムさを演出する為に横から別のピースが投げ込まれるが、誰が投げているのかは見えやしない。
本作は、影に潜む真夜中の怪物に対する子供の頃に抱いたすべての恐怖を大人になってもトラウマとして呼び覚ます。映画の中で遭遇するものは、決してすべてが超自然現象とは理解していない。イメージとして突然消えてしまう時、許しを請う事の出来ない悪魔とは違うけれども、形而上学的範疇を越えた代物。最初は、別物と思っていたものがプロットが進むにつれ確かにここには悪魔がいると気付いていく。その行為は夢遊病者のようにさ迷わなければいけなくなる。本作『スキナマリンク』は、信仰の支えである神に見放された登場人物の二人の姉弟の夜の恐怖体験があたかも視聴者である自分たちに起こったような錯覚を呼び起こすのに力を注いでいるように感じる。
死の予言をしたチェザーレのような、または、エンターテインメント性を完全にそぎ落とした『ポルターガイスト』のように
公式公開に先立ってTikTokやYouTubeなどの多くのソーシャルメディアに拡散された、事でも有名になっている。たとえ不可抗力としても自分の作品を外部に漏らすようなことは普通ではしない。だから映画製作者が、どうせ低予算なんだから、宣伝効果もあるし自ら流したと邪推をしてしまう。失礼、根が陰険なもので!?
※余談として
映画の題名『Skinamarink』はカナダの80年代に放送された『The Elephant Show』に出てくる曲♪Skidamarink からで彼は、子供たちに映画を見てもらいたくはないので題名を少しに変えている。(「ネットで子供たちに見せたくない。」とコメントをしているらしい。)
全1件を表示