「悲惨な映像はあえて入れず平和を訴えてた」惑星ラブソング りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
悲惨な映像はあえて入れず平和を訴えてた
広島の若者モッチとアヤカは、アメリカ人観光客ジョンと出会い、街を案内することになった。人の記憶を消す力を持つジョンは、街のいろんな所に興味をしめした。一方、小学校で原爆の被害を学んだ少年のユウヤは、夢の中で出会った少女に戦時中の広島の街へ連れて行かれた。広島の、過去と現在、夢と現実、そしてUFOや宇宙人が現れ原爆ドーム上空で・・・そんな話。
広島先行公開、舞台挨拶の回を鑑賞。
横山雄二プロデューサーのMCで、曽田陵介、秋田汐梨、チェイス・ジーグラー、時川英之監督、の5人が目の前に登場してのトークショーを見れた。
戦後80年、原爆投下からも80年の今年、平和を歌で訴える、という趣旨で作られた作品。
宇宙人が地球に来て、6ヶ月後に起きる核戦争で地球の未来が見えなくなり、地球の未来が彼らの星にも影響するんだとか、ファンタジーで80年前の原爆投下以前の様子を連想しながら、平和を訴えてるという事はわかった。
悲惨な原爆被害の映像描写はあえて行わず、原爆ドームのビフォーアフターだったり、小学校の焼け残った3本の木、被爆者から聞いた話に留めたのが観客に伝わるのかどうか、ちょっと疑問だった。
広島に住んでて、小さい時から夏になると原爆被害の様子や平和教育を受け続けてきた広島県人なら、スッと入れると思うが、県外の人にこの緩やかな表現で理解できるものなのだろうか。
モッチ役の曽田陵介は初めて見たが広島弁も悪く無かった。
アヤカ役の秋田汐梨とジョン役のチェイス・ジーグラーはオーディションを勝ち抜いて抜擢されたそうで、2人とも素晴らしかった。
特にチェイス・ジーグラーは本作の主題歌・Peace Songを作詞作曲し歌ってたので、影の主役かな。
八嶋智人や川平慈英も重要な役で出演してて合ってたと思う。
個人的にはお好み焼き屋で客役だった広島ローカルタレントの松本裕見子がツボだった。
広島県外の人にも観てもらい、感想を聴きたい、と思った。
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