劇場公開日 2025年2月7日

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ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女のレビュー・感想・評価

全54件中、21~40件目を表示

4.0被害者か加害者か

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ポスターに書かれたタイトルの言葉が心に突き刺さる映画でした。

オープニングはまだ平和だった頃のベルリン。
美貌に恵まれて、野望を持ち、少々自分勝手で他人への思いやりに欠けるように見える主人公ステラ。

やがてユダヤ人への迫害が激化する中、ユダヤ人であるばかりに理不尽な運命に翻弄されて、いくつもの選択を経てステラがたどり着いたところは…

中盤まではステラの保身と自己憐憫、身勝手さにイラッとするシーンが多々ありましたが、ユダヤ人迫害が益々激しさを増すうちに、彼女だけを責められないという思いが胸裏に満ちてきました。
自分が彼女と同じ境遇に陥ったら、彼女と同じ行動をとらないとは断言できないと。

ステラの内面の醜さと哀れさがミルフィーユのように重ねられた映像の構成は見事でした。
ステラに同情したとたんに、彼女を殴り倒したくなるようなシーンが挟まれて、やがてまた彼女なりの苦しみが観客の胸に迫る。
重ねられたシーンから人間が内面に持つ複雑さを重厚に描き出す手法は見事としか言えません。

仕方がなかった、こうするしかなかった。説明はいくらでもできるけれど、自分を欺くことだけはできなかった。
ホロコーストという重いテーマに乗せて極限状況下の人間性を鋭く描き出した作品でした。

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さとうきび

3.0?が多い

2025年2月14日
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鑑賞方法:映画館

ソ連に拘束された描写ってあった?
幼馴染に嘘ついてるのかと思ったら事実だったみたいだし
急に覚醒するのも?ってなったし
主人公が老け顔で時間経過が分かりにくかったなぁ

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みのまる

3.0性悪すぎる主人公

2025年2月14日
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jax

3.0晩年はエクスキューズにはならないので、いっそのこと「悪魔」で終わらせた方が良かったのではないだろうか

2025年2月13日
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怖い

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Dr.Hawk

4.5生き残ってしまった女の悲哀

2025年2月12日
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また今年もナチス、アウシュヴィッツ絡みの映画を見たわけだが、今度は密告者、実にあらゆる角度から回顧されるのがドイツ。日本の加害を描く映画はまだまだ少ない。すでにステラは色々な作品に描かれているらしく、日本の李香蘭のようにミュージカルにもなっているとパンフレットの解説で知った。自分の友だちまで売るのはさすがに引くが、拷問や死の恐怖に逢った人を平和な時代の我々から責められないことは言うまでもなく、それにしても極限まで追い込まれる人間を見るのは辛い。戦後の裁判でも怯まずに生きようとする姿勢は、実在の本人が戦後に何回か結婚を繰り返している(パンフレットの解説)ことからも分かる。酷い罪を犯した人だが、最後には見ているこちらが「それでも生きてくれ」と半分応援したくなるのも不思議。人間の運命を考えさせる良い映画。

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Boncompagno da Tacaoca

3.5悲しいですね。

2025年2月12日
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知的

自分と大事な人達を守るため敵に従うステラ。迫害を考えれば、奇跡のように訪れた生き残るチャンス。断る選択肢があるとは思えない。しかし、生き残っても罪の意識は残り続けてしまう。悲しいけど戦争中の選択に当たりは無いのかな。

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ショカタロウ

5.0私だったらステラと一緒と言うしかない

2025年2月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

 戦後80年、相変わらずハリウッドはもちろん、ドイツ本国においても反ナチズムの映画の多い事。それは至極当然でかつ必要なことですが、この80年間公開の数多の作品においても、ひとつのジャンルと言っても構わない程。もうすぐ公開のアカデミー賞有力な「ブルータリスト」、「リアル・ペイン~心の旅~」だってアウシュビッツがポイントで、昨年末には「ホワイトバード はじまりのワンダー」があったばかり。ナチに協力する密告者のお話も多数登場ですが、ユダヤでありながら密告する女の主人公ってのは、なかなか少ない。

 戦争裁判の真実の記録からまとめあげた実話に基づく作品で、同胞を売る悪魔の所業に手を染めた女の悲劇を描く。自分の最も大切な人の命を人質にとられ、同胞を密告する事が出来るか否かが本作の要、無論、絶望的な極限状態において。この地獄に耐えかね自ら死を選んだら、当然に大切な人の命も無論ない。ならば歯を食いしばって抵抗を貫いても、自身も大切な人も確実に結局殺される。残る選択肢は一つだけ、泣く泣く密告を強要され、自身も大切な人の命も辛うじて保たれる。これをもって悪魔に魂を売ったと言えるだろうか? 圧倒的支配下において、何故か選ばれた捕虜が他の捕虜を殺すよう命じられるシチュエーションの映画作品も邦画・洋画問わず多く描かれてますよね。そんな場合は殆ど発狂状態で同胞を殺すように描写されます。だから悪魔は強要する側のみであることを、うっかり見落としがちなのです。そうするしかなかった。私だってそうするしかないと思う、悪魔にはならないけれど人間を捨てて。

 強要されるのも人間なら強要しているのもまた人間。昨年の「関心領域」にも描かれたと同様に、本作に登場のナチスの高官とて、あそこまで狂暴になるしかなかった、でなければ確実に自身が処罰を受けるから。それが集団ヒステリーであり、戦争の本質なのですから。

 ステラは密告の日常において、意外と派手で毛皮のマフラーなんぞ巻いて、反感買うような様相ですが、そうやって密告ネタを捕まえる必要があったから。まさに生きるか死ぬかの挙句なんですね。演ずる女優がちょいとハスッパに見えると言って、コトの本質を見誤らないで下さい。

 結果、ソビエトの収容所に10年も入れられた後の裁判では、実質無罪の開放となる。けれど密告された側からすれば、その恨みは解消されることはない。そしてラストシーンは美しく着飾ったステラは飛び降り自殺を実行する。正にそれしか選択肢がなかったわけです。人間を捨てた段階でその先行きは必然でしかなかった。

 ひとたび戦争となったら、悪魔の連鎖は避けようがない。だから絶対に戦争を起こしてはならないのです。そのためにはプーチンを引きずり降ろさなくてはなりません。独裁を許容してはなりません。ひしひしとそれがストレートに伝わる作品でした。

 蛇足ですが、洋画の邦題にサブタイトルが近年確実にプラスされます。本作もまさにそうですが、全くもって馬鹿げた邦題と思います。が、これだけ洋画に客が入らない昨今、少しでも内容を伝えようと腐心する苦労の結果と思えば、理解するしかありませんね。

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クニオ

3.5美しさゆえの複雑な人生

2025年2月11日
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少し長く感じましたが普通に楽しめました
占領下の非道な状態で、毎日自分が生きることと密告を秤にかけたら、、
考えさせられるテーマでした

作品はカメラワークや場面の切替がすごくスピーディーで音も鮮明に迫力あって臨場感たっぷりでした。
近いテーマの「ブラックブック」や「戦場のピアニスト」などと比べてしまうのはいけないのですが、その分重厚感やストーリーのメリハリは少し弱い?と感じましたが、これはこれで普通なのかもしれません

主演の女優さんがすごく聡明で綺麗だったので見入ってしまうのですが、ユダヤ人でブロンドの青い瞳の人はいるのか?とか、話す相手と言語の使い分け、ナチス占領下の人々の暮らしなど、もう少し知識を得てからまた見たいと思いました

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タケミカンパニー

3.0ストーリーは良いんだけど、 主人公がいけすかない人すぎて、 それが...

2025年2月11日
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ストーリーは良いんだけど、

主人公がいけすかない人すぎて、

それがちょっと

良い人とか普通の人なのに、

流れで売っちゃった的な方が良かった

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jung

4.0憎しみの連鎖は断ち切りましょう!

Kさん
2025年2月11日
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悲しい

怖い

難しい

戦争の悲惨な記憶
民族差別
社会での様々なハラスメント
学校でのイジメ
やった方は、忘れていることが多い
やられた方は、一生忘れない
やられた方は、その時の情景や相手の言葉も覚えている。
やった方は、罪を償うべき。
やられた方は、赦すべき。
被害者であり加害者である主人公は辛く苦しい。両親と自分自身が生き延びるために仕方のなかった密告。
憎しみの連鎖は断ち切らないといけない。

ステラは、自分自身を赦すことが出来なかったのでしょうか?

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K

4.0生きた時代と場所が違ったら

2025年2月11日
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ミーノ

2.5A281 ありきたり

2025年2月10日
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2025年公開
逃げて戻ってきて逃げて戻ってきて
捕まって殴られて
同胞を探して怒られて
ガンガン売りまくって...
とにかく視点が同じというか
本来変えてほしいところが
延々と続くというか。
5回くらい記憶が飛びました。
最後転落するところで目が覚めてエンドロール。
パウラ・ベーアって角度によっては年齢不詳に
見えるのでそそらなかったのもマイナス。
中途半端なドキュメンタリー風。
50点
鑑賞 2025年2月9日 アップリング京都2
配給 クロックワークス

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NWFchamp1973

4.0何故売った?

2025年2月10日
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WELOVEMOVIES

3.5ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女

2025年2月10日
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まーちゃん

3.5老けメイク

2025年2月10日
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ホロコーストの映画なので、ストーリーは苦しかった。主人公が多分、10代から70代を演じているのだが、若い頃はともかく、老け顔のメイクがすごかった。
トランジッションが気になった。

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hanataro2

3.0今まで観た映画の中で一番嫌いな人かも

2025年2月10日
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はなから"同胞を売った女"として見ているから、序盤から勝ち気でイヤな女だなぁとは思っていた。
最初のライブシーンは良かったんだけどなぁ。
潜伏中も、周りの心配をよそに身勝手な行動をしつつ、私はあなたたちとは違うの的なふてぶてしさが、どうにも好かん。
ユダヤ人男性は割礼があるからバレるけど、女性は身体的特徴でバレることはないのだろうか?

マイナスからのスタートだったから、ボコボコの酷い拷問をされて密告者にまわる場面では、誤差レベルの同情はしたものの、同胞どころか旧友まで密告するほど開き直ってからは、徐々に服装も下品で人相も悪くなり、嫌悪感がハンパない。

被害者であり加害者とはいえ、よくあれで生き延びていけたよなぁ、友人ゼロだろうに。
最期はあの出来事がトラウマであり、少なからず罪の意識は感じていたのかなぁと思う事にした。

場面転換のフェードアウトが少々荒いのが気になった。

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コビトカバ

3.0人生の流れとタイミング

2025年2月9日
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ごっとん

3.5悲壮感は感じない

2025年2月9日
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ラストに向けて萎んでいく感じ。
同胞相手にふっかけたり、拷問受けたり、同胞を売ったり…生きるためと女であることであるなら、女であることが勝っている気が…野獣である意味あっているかも。

ちょっとバランスが悪いかな?

追記
主演女優がやたら老けてるなぁと思って見ていたら、あー後半(戦後)の件があるからなのねーと思って…え?20代?え?40代じゃなくて?ちょっと体調悪いのかなぁと心配になった。

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Oyster Boy

3.5「過ちを繰り返さないで」というメッセージ

2025年2月9日
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ステラは被害者であると同時に加害者であり、フィルム(監督・脚本)の視点はステラ個人を非難するものではないように見えました。
原題"STELLA. Ein Leben"を直訳すると「ステラ、その人生」であり、18の少女が70代で自ら命を絶つまでの人生ダイジェストでした(邦題はやや批判に寄りすぎな気もしつつ)。
自分が処刑されるか、仲間を売るかの選択を、一人の市民に迫る世の中(=ナチとそれを支持した国民)が一番悪いのであり、「今を生きる人々に過ちを繰り返さないで欲しい」というメッセージを受け取ったような気がしました。

ありがちなテーマだけど、すごく大事なこと。
EUでは、ここ5~6年、各国でナチ的な極右政党の台頭が著しい。
ガザをはじめとする長期の内戦・紛争で移民が増加し、受け入れた欧州各国ではコロナやインフレで経済悪化したゆえ、移民に仕事が奪われると焦った国民が「元の国民=自分さえよければいい」と既得権益の確保のために排他的な考えへ傾いたからだろう。
特にフランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、オーストリア、ギリシアなどで、極右政党が第二党になったり、連立の第一党に入っていたり。
そんな現状に対し、映画を作るような知識人層は危機を感じていることは容易に想像できます。
そんな焦燥感から、この映画を作るに至ったのかもしれないと思いました。
啓蒙意図が先に立っていて、面白いかどうかより、「考えさせられるように作っているな」という感想で終わりました。

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コージィ日本犬

3.0余りにも痛たましく……

2025年2月9日
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今から80数年前の出来事なんてオイラの年齢考えたらすぐこの前やん。恐ろしいわ。平和な現代日本でよかった。
しかし、あのような環境に自分がなったらどうするのか? もう人生の終焉を意識するしかないだろうな。
物語的には痛たましいので、それ以上でもいいのですが、星3つにしておきます。

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ケビタン
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