隠された記憶のレビュー・感想・評価
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ミヒャエル・ハネケワールド炸裂!
カンヌ3部門を含む数々の賞を取った映画。
もしこれから映画を観るというかたは、レビューを見ないほうがいいです。映画の知識なしで観て感じて欲しい映画ですから。
ん~~~~~~~~???
観終わってこんなに“???”が残る映画は初めてだ。
なんじゃこの終わり方、結局犯人は???
いや~、見事にミヒャエル・ハネケワールドにはまってしまったわけですが、こんなに後味悪いのに観終わってから気になる映画はないでしょう。終わった後、ネットで映画のこと調べまくりましたから。
特典映像にある劇場CMを見ると、“衝撃のラストカット”とうたい文句にしているが、そのラストシーンだけ2回見直しました。しかし私にはさっぱり分からない。両息子ピエロとマジッドが話している。だから何なの?この二人が犯人っで共犯だったってこと???
ある意味本当に衝撃だわ・・・。決して「そうきたか!」的などんでん返し的な衝撃ではないですよ。こういう終わり方があるんだ、こういう終わらせ方してもいいんだっという衝撃。映画にではなく、監督に衝撃を受けた私である。
何度も言うが、謎、謎、謎・・・。
犯人は誰?だけではなく、なぜマジッドは自殺しないといけなかったのか、ビデオはどうやって撮られていたのか、なぜ生活を撮影したビデオを送る必要があったのか、ピエロはなぜ両親に黙ってお泊りをしたのか、そのときに言った母親の浮気を疑わせる発言の真相は・・・。考えれば考えるだけ頭がぐるぐるになります。
隠された記憶という題名のとおり、ジョルジュが子供のころアルジェリア人のマジッドに犯した罪を忘れてぬくぬくと幸せな生活を送り、一方マジッドは辛い人生を送ってきた不公平さを訴え、ジョルジュ自身、自分の犯した罪を思い出すことによる苦悩、罪を正当化してしまう人間の愚かさ、そのため、どん底にはまっていき、不信感しか抱かなくなった男の姿を見せられたそんな気がします。
結局、この映画は犯人は誰などの答えを見つけること自体がタブーなんでしょう。
そう、それが監督の狙いなんですから。
犯人分からなかった
けっこう面白かったんだけど、犯人が誰か分からないまま終わってしまい非常にモヤモヤした。
そこでネット調べるとラストカットに、自殺した人の息子と、主人公の息子が親しげにしているとのことなのだが全然気づかなかった。もう終わったと思って油断していた。
確かに、あいつじゃないと部屋にカメラを仕掛けられない。でもそうだとすると、会社まで押しかけてしらばっくれるとか、そのせいで父親が自殺しちゃうとか、おっちょこちょいだし意味が通らない感じがした。
全体的にとても雰囲気が悪いのだが、特に奥さん、とても感じ悪かった。弱っている人に容赦ないタイプで、最悪だ。
ぬれぎぬを着せられて施設に連れていかれる場面、可愛そうで胸を締め付けられた。主人公の両親にはもっと冷静になってほしかった。
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