「【”若き野心の努力の過程と耐圧と結果。”今作は優勝すればピアニストの道が拓けるショパン国際ピアノコンクール出場者達の姿を追った”さあ、明日から頑張ろう!”と言う気持ちになるドキュメンタリーである。】」ピアノフォルテ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”若き野心の努力の過程と耐圧と結果。”今作は優勝すればピアニストの道が拓けるショパン国際ピアノコンクール出場者達の姿を追った”さあ、明日から頑張ろう!”と言う気持ちになるドキュメンタリーである。】
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ー 今作では、世界最高峰のショパン国際ピアノコンクールの若き出場者達数名の、一次、二次、最終選考会に挑む姿と共に、出番が来るまでの焦燥、苛立ち、自信喪失、無理やりの過剰な自信過多で自らを鼓舞する姿が、映し出されていく。ー
■特に印象的なのは、
1.ロシアの40以上の表彰実績がある、メンタルがタフそうな、けれども指導者の高齢女性の叱咤が物凄いエヴァである。
プレッシャーに強い筈の彼女が最後に流した涙は、幼い頃から努力を重ねて来た者にしか流せない、貴重なモノだと思うのである。
2.ポーランドのイケメン青年、マルティンが耐圧の為か体調を崩し、棄権するシーンは”辛いだろうな”と思いながら観ていたのだが、エンドロールのテロップを観て救われたな。
3.我が道を行くイタリア人のアレックスが一番、冷静に大会に臨んでいたように見えたな。
4.中国人のハオは、失礼ながら大きな団地に住んでいて、経済的には恵まれていない感があったが、ショパン国際ピアノコンクールには出れなかった母の強い支えの元、頑張る姿からは、元気を貰ったな。
<彼らの演奏を聴く、多くの聴衆たちが涙を拭いながら観ているシーンも、彼らの未来を拓くために懸命にピアノを弾く姿から出るオーラに触発されたモノである事は間違いがないであろう。
今作は優勝すればピアニストの道が拓けるショパン国際ピアノコンクール出場者達の姿を追った”さあ、明日から頑張ろう!”と言う気持ちになるドキュメンタリーなのである。>
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