劇場公開日 2025年2月21日

「「見る」必要がない映画っていったい…。」奇麗な、悪 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「見る」必要がない映画っていったい…。

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年56本目(合計1,598本目/今月(2025年2月度)19本目)。

 この作品の特徴は、何かの施設か、館かの一室で女性がペラペラと相手もなく話し続けること「だけ」の作品で、実はそこがどこであるのか等のことは作内、あるいは実はエンディング間近になって明かされるのですが、とにかく登場人物がいない(1人?)というヘンテコな映画です。

 そのような観点なので「バリアフリー上映」も何もデフォルトでそうなので意味がないという…(もちろん、聴覚にハンディがある方向けの字幕放映はあり得るでしょうが)。

 何というか、小説等も今ではアマゾン等でオーディオブックで聞くことができますが、それに動画(といっても、ほぼほぼ館の一室を女性がうろうろしながら話しているだけ)がくっついた「だけ」で、この映画は何を述べたいのだろう…というところです。

 もっとも、ここの紹介や公式サイト等を見ると自主映画であることや実験的作品ということはわかるし、あるいはエンディングロールで「英語版字幕作成」の部分に映画字幕学校等がクレジットされる(この映画は特殊な映画の扱いなのか、映画の翻訳学校等が入りうるのでしょう(そもそも、一般の英語と字幕英語とは別の扱い))のも、費用を抑えたらそうなるとかどうなるではなく、作品の特殊性故にこうなったのかな…というところです。

 こう何というか、小説では物足りない方向け?とは思ったのですが、小説を紙媒体でもキンドル版でも読むには高校程度の国語力(外国人であれば、日本語能力試験の1級やそれに準じるレベルの級)が必要ですし、もしそれで足りないならこの映画を見ても理解できませんし(女性がぺらぺら話すだけで回想シーンなどもない上に、女性の話す速度が異様に早いなど)、これはどうなっているんだろう…と思ったところです。

 このため、「「見る」必要がない」というのはそのためであり、極論いえば「動画つきのオーディオブック」になっているため、そこの判断がかなり分かれるのかな…といったところです。

 ただまぁ、人を不愉快にさせるような発言ほかはなかったので、そこは全体的に考慮しています。

 採点は以下まで考慮しています。

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 (減点1.3/映画というのには特殊すぎて誰も理解できない)

 この点、大阪市であれば例えばインディーズ映画等が多く取り上げられるシアターセブンさんなどであれば、「ある程度の品質」ということはわかるし、またインディーズ映画等から羽ばたいた作品も多々ある(侍タイムしかり、ベイビーわるきゅーれしかり)のは理解するものの、この作品をシアタス心斎橋(イオンシネマ系)でされても、みんなびっくりするだけかなぁ…といったところです(誰も理解できない?)。

 ※ 要は、公式サイト等の説明が足りず、見に行った方は全員フィルムがぶっ壊れているのか何かとしか思えなくなる「バグ状態」になっている
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yukispica