劇場公開日 2025年1月3日

ブラックバード、ブラックベリー、私は私。のレビュー・感想・評価

全24件中、1~20件目を表示

4.0ヒロインの日常に差し込み始めた新たな光を独自のタッチで紡ぐ

2024年12月29日
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鑑賞方法:試写会

ジョージアの小さな村で一人暮らしを続ける女性エテロの話である。48歳。私と同世代。年代的に感じ入るところは多い。しかしそれ以上に彼女の表情、目力、日常に自分なりの聖域を見つけ出す姿がユニークで、その動線に不思議と見入ってしまう自分がいた。冒頭、印象的に映し出されるのは、流れ落ちる水、野生のブラックベリー、ブラックバードのさえずり。実に長閑だ。このテンポで日々が描かれゆくのだろうかと感じた矢先、意表をつくショットが我々の心臓をギュッと掴む。その刹那、彼女の中の何かが変わる。生き方が少し大胆になる。他人の目を気にせず、自分に正直に行動し始める。そして忘れられないのはエテロが、物心つく前に亡くなった母の墓に寄り添うシーン。風変わりな本作がどのように帰結するのかは明かせないが、生と死という要素をナチュラルに織り交ぜながら彼女の生き様を見つめる視座が印象的だ。小さくとも個性的で忘れがたい一作である。

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牛津厚信

3.5なんかわかるなあ

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

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ミカ

3.5女性が主役

2025年1月18日
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hkr21

4.0日常からの解放と希望

2025年1月17日
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鑑賞方法:映画館

この映画は、エテロの日常からの解放と、死の淵から希望を見出す物語を描いている。ドキュメンタリーのような視点でエテロの変化を捉え、彼女の過去やジョージアの家族の関係性も垣間見える。結論は明確ではないが、エカ・チャヴレイシュヴィリの演技は多くの中年層に共感を呼び起こし、最終的にエテロの表情が浮かぶ瞬間は、この映画の大きな魅力の一つである。

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アウトテープ

3.5もがく人生に共感

Kさん
2025年1月15日
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鑑賞方法:映画館

想像していたストーリーとは異なり
良い意味で裏切られました。

オフビートなドラマに終始夢中。
無表情で無愛想な主人公エテロ。

世間の風当たりに対して
堂々と反論する姿に勇気をもらいました。
友人たちが言う心配は嫉妬に値。

中高年の性についての大胆な描写も多々あり。

不穏な幻想シーンも良かったです。

絶妙なラストに想像力が掻き立てられ、
孤独で自由で美しい物語でした🫐🐦‍⬛

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K

2.5ハードボイルドの向こう側の幸せ

2025年1月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

ジョージアの田舎で雑貨店を経営する48歳独身女性。父と兄の身の世話をしてたため、自らの婚期を逃し一人暮らし。男性経験はなし。
そんな彼女に納品業者の初老と深い中になり、少しずつ人生に変化が訪れる。
孤独と向き合い、凛とした作品かと思いましたが、主人公がちょっと風変わりで、コンプレックスを隠すためにハードボイルドに人生を演じているようで、ちょっと私にはしんどかったです。

孤独を愛し、哲学的な雰囲気がありつつも既婚男性に溺れたり、ラストシーンに人間らしさが垣間見れました。

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マコト

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年1月15日
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りゃんひさ

4.0タイトルが唐草模様にしか見えない多言語の不思議

2025年1月13日
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序盤の滑落、水死体に自分を重ねてからの処女喪失まで早かった。
もっと町の変わり者が拗らせた挙句の出来事なのかと思っていたから、ちょっと拍子抜け。
そもそもの家庭環境に問題ありで周りから疎まれてるタイプではなかった。

およそ商売が成り立ってるとも思えないお店を営み、ゴツめで特段美人というワケでもなく、どこにでもいるフツーのおばさんが、ちょっとだけチャーミングに見えてくる。

大きな出来事もなく、淡々とした日常の人間模様がちょっとダサめのカウリスマキというか、そこはかとなく漂う悲哀のようなものに、なんだかニヤッとさせられる。

意外なようでもあり、なるほど納得とも思える結末も滑稽で良かった。

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コビトカバ

4.5終わり良ければ全て良し

2025年1月13日
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ラストへ向けての急展開。油断してた。素晴らしかった!エテロ、頑張れと応援してました。
診察中いきなり医者がいなくなるって、ドキドキするんですよねー。しかももっとベテランの先生連れてくるって余計…。

全編、色使いがカラフルで美しい。
土地の音楽もいい。女性監督だそう。今後も注目していきたい。

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komomo_chata

3.0もう少しコミカルな感じかと思った それ以外でも、思ってた感じとはち...

2025年1月12日
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もう少しコミカルな感じかと思った

それ以外でも、思ってた感じとはちょっと違ってた

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jung

3.5赤裸々過ぎてちょっと引くが

2025年1月12日
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ミーノ

4.0分からないけど圧巻ということだけ分かる

2025年1月11日
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Scott

4.0我が行く末……?

2025年1月11日
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なんともまぁわずか110分の中に様々な感情を織り交ぜてくれたことね🌀
ジョージアの小さな村で気ままに一人暮らしするキリっと眉毛の勇ましいぜーんぜん笑顔のない48歳独身処女姉さん。
予告で観ていた(あらすじにも記載のある)ひょんなことから処女を失い……の件がまさかの冒頭開始5分程度で起きてしまいこっちは心の準備もなんにも出来てなくてwww

とにかく複雑な気分になる映画だったゎ。
●え?え?そんな「ひょん」??(驚愕)
●いいの?その人で?本当に?(確認)
●火遊び?興味?リアルラブ?(困惑)
●やめとけってーいい大人なんだし。小さな村だし。(助言)
●あ!笑顔見え始めた(恋の力)
●トルコ?は?(絶望)
●黒いの見ます?(←普通にヤメレ)
●母も病を……(死を覚悟)
●違いますねー(生を見る)

途中までは自分の行く末を見ているだったけど、ラストで予定外の切り返し!
驚きと喜びと、最後まで期待を裏切らない作品でした💜

(注意)
割と静かな感じで続く(苦手なタイプ)けど、この作品は好き🩷

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らまんば

4.0女性監督作か~😱と驚いたような、納得するような?

2025年1月10日
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周りに振り回されずに自立して生きる独身女性の話かと思って見に行ったら、アレアレ、え~っ❕とストーリーが転がりだして驚いた。
死に損なって人生にアグレッシブになってみた、までは想像できたが、相手が意外なことに恋に落ちて、主人公のエテロも恋に落ち、ホホ~ッどうなるの?とあきれていたら、とんでもない方に話が急カーブ❗驚きの展開でまたまた驚いた。

初体験の描き方とかマスターベーションの描き方とか男の監督に違いないと思っていたら女性監督!?
いくら48歳と言っても最初からあんなに性欲が旺盛ではないと思うけど。女の性には開発の過程が必要だと思うけど、個人差かな?

でもエテロの日常の動きとか反応とか女性の視点を感じて心地よかった。
太った肉体も潔くてきれい。変に世間一般の美の基準を持ち込まないところも良い。堂々とした女は美しいと思った。

女の人生には妊娠という活火山の噴火?みたいな突発的事件が起こりうる。
で、監督は、女の人生ままならんのよ❕と提示したのか、人生面白いね~❕と提示したのか?どうなんだろう?

ジョージアの画家ピロスマニが大好きでジョージアへ行ったことがある。この映画の画面がきれいで、静謐さを感じさせるところはピロスマニに通じるかもしれない。
ジョージアの映画が来た時にはチャンスがあれば見るが、なかなかシュールな映画があって、東ヨーロッパの田舎なのに素晴らしいなと思う。

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たこ姫

3.5たぶんきちんと楽しめるのは女性だけかも。

2025年1月10日
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少しオフビート感のあるジョージアの田舎の未婚女性の生き様。かなりガッツリと一人で生きる覚悟があるんだけどまあいろんな事がおきまして、思い通りにならない感じ、、、ネタばれになるからあんまり書けないけどあの嗚咽が喜びなのか悲しみなのか私にはわからなかった。両方だったのかも知れない。
ほとんど女性ばかりの出演者かなりキャスティングが良い、主役も存在感強し。監督も当然女性、色設計が素敵で絵も素晴らしい。内容的に男性は置いてきぼり感が有るがまあ良い映画で有ることは間違いないし、政治的にまたロシア化の揺り返しがきて不安定なジョージアの若手監督をなんとか応援したい。

割と象徴的に出てくるブラックベリーとブラックバードの意味は何なんだろ?ジョージア辺りでは意味が通じる古事があるんだろうか?あ、パンフ買い忘れた。

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masayasama

4.0命が危機になって、はじめて気づく。。。

2025年1月8日
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この映画は、人生を諦めていた主人公が、自身の命が危機になる出来事を境に、人間らしさを取り戻し、恋に落ち、所作も廻りの人達に振り回されず、自分らしく生きた行く末の果て、未来にだって、希望の光が降り注ぐ。。。
みたいな映画だと思います。
観て良かったです。

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つん

2.5それはシングルじゃなくてツインです。

2025年1月5日
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楽しい

難しい

幸せ

ジョージアの片田舎の村で日用品店を営む48歳の女性エテロの独り暮らしの変化の話。

断崖の川岸でブラックベリーを摘んでいたら、野鳥のクロツグミに目を引かれ滑落しそうになって始まって行くけれど…えっ!どういうこと?そうだったらという妄想ってことですかね…。
そしてなぜだか、店に配達に来るオッサンに発情!?

あらすじ紹介を読んでいないと、発情以外の変化はわかりにくいけれど、村の女性たちから蔑まれる様な言動に憤慨したのは変化って事なんですかね…。

一応コミカルなお話しではあるし、なんならそれでどうすんの?なブッコミのある終盤だったし、それなりには面白かったけれど…という感じかな。

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Bacchus

2.0ラストの意味不明。わかりにくい心情の女性作品

2025年1月5日
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鑑賞方法:映画館

正月映画でレビュー評価の高い作品という事で鑑賞。
ジョージア・スイス合作というのも珍しくヨーロッパ圏特有のユーモアもある軽めの作品かと思っていましたが
かなりシリアスで笑えるシーンは殆どなかったです。
小さな村に住む48歳の寡黙な女性エテロがあるきっかけで既婚男性と肉体関係を結んでしまう。
その後のエテロの心情の機微の変化を細かく描いた女性映画でした。
生々しいラブシーンも多々あり抵抗を感じる方もいそうです。ラストのエテロの表情も微妙で
何を言いたいのかよくわからないのも気になりました。
おススメ度はかなり低いです。高いレビュー評価にしては上映時間が長く感じた作品でした。

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Yoji

4.0で、どうなったのか。気になるなぁ。

2025年1月4日
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知的

幸せ

熟年カップルの「大人の関係」を垣間見ているような作品だ。名医の診断を受け、下された結果。これはハッピーなのだろうか、それともアンハッピー?
診察を終えた後に立ち寄ったカフェで、エテロがナポレオンを食べながら涙したのは何故?
トラック野郎になった妻帯者のムルマンとエテロの関係がどうなるのか、凄く気になる。
立場によって多種多様のストーリーが作れそうだ。

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ちゃ坊主

4.0中年の危機に人生を花開かせるヒントをくれる

2025年1月4日
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鑑賞方法:映画館

予告編を見て、この映画が「冴えない中年独身女性」の物語であることを知りました。僕自身も独身で中年という共通点があり、なんとなくシンパシーを感じました。同時に、この映画が人生の停滞から、どうやって希望を見出すのか、どんな「幸せの見つけ方」を提示してくれるのかに興味を抱き、観に行くことにしました。

映画館は満席。この地味にみえる映画の人気の高さに驚きました。観ている途中で、ちょうど同じ映画館でリバイバル上映されていた『バグダッド・カフェ』の主人公ブレンダを思い出しました。太った中年女性で、少し心を閉ざしているように見えるという共通点があり、どちらも「人生の実り」が中年期に訪れるという点でも重なります。

主人公エテロの冒頭での臨死体験で、「メメント・モリ」というテーマが浮かび上がります。彼女の内面で何かが劇的に変わった。しかし、周囲の人々は彼女を「未婚のまま中年になった気の毒な女性」としてしか見ておらず、彼女の変化には気づきません。

この映画は「遅れてきた青春物語」でもあります。48歳のエテロは、経営する小さな雑貨屋の売り上げも芳しくなく、店の前には新しいスーパーマーケットが開店準備中という状況。太っていて、顔つきには険があり、誰から見ても「終わった人」と見なされる存在です。しかし、そんな彼女が内面的な変化を経て、少しずつ輝いていく様子がじんわりと希望をくれるのです。

エテロの変化は劇的ではありません。「ちょっとだけ変わった」程度です。しかし、その些細な変化が彼女の人生に影響を与え、周囲との関係性を少しずつ変えていきます。これは「バタフライエフェクト」のように感じられました。内面的なほんの小さな変化が大きな可能性を生み出してくれるのです。

この映画を観て感じたのは、「劇的な行動を起こさなくても、小さな変化が人生を変えるきっかけになり得る」ということ。エテロの物語は、中年期を迎えた誰もが抱える「危機」の物語であり、彼女の一歩が人生を変える様に、勇気をもらえる映画です。

美しいジョージアの風景や古い家族観を持つ周囲との不調和もこの映画を深みのあるものにしており、物語に彩りを加えています。
劇的な展開はないものの、それだけに心に静かに、でも確実に届く映画でした。

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ノンタ