「話があまりにも平凡」ブラック・ショーマン 60代の男ですさんの映画レビュー(感想・評価)
話があまりにも平凡
[60代男です]
主人公のマジシャンが、スリとメンタリストの能力が高い。
刑事や聞き込みをした相手から、いろいろ物をスリ盗って見るとか、相手の仕草から気持ちを見抜いたりする。
それを手掛かりにして推理していく、というのが本作の探偵の特徴。
しかし展開するお話が、驚くほどテレビのサスペンスドラマと変わりないレベルで、なんの個性も見どころもない。
事件の真相に迫れる証拠が、スリ盗って確認した物ならばこそだったので、それが足かせになって、などといった工夫など、どこにもない。
主人公がマジシャンであることが話と関係ない。
まあこれは、たくさんあるシリーズの中の一本にすぎない、と思っておくしかないのだろう。
なんにしても、話がごく平凡で面白くない。
映画化されたもの以外に面白いエピソードがあるのかもしれない。
主人公が手品のテクニックを見せるシーンなどごくわずかで、凄いだろ、的な見せ方をするのだが、手品好きの中学生がやっている程度。
福山雅治の手に技術がないのだから仕方ないが。
一流マジシャンが殺人事件に挑む、というワクワクするような設定を聞いて想像させる面白さは、ここにはない。
退屈はしなかったので、否定はしないが。
撮影に使われた町は、ちょっと行ってみたいと思わせる、いい景色だった。
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