「予備知識なしで楽しめました」ブラック・ショーマン eigacom01さんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識なしで楽しめました
東野小説は何作かカジったことのあるファンですが、この原作は知らなかったのでまったく予備知識なしで視聴しました。
十分に楽しんで、満足して映画館を後にしました。が、その後ネットで作品情報を眺めてみると、世間一般からはあまり芳しい評価はもらえていない様子。自分が感動ゲージが溜まりやすい浅い思考なのは認めるところですが、世間は厳しいですね・・。
先に、イマイチと思った点。
・マジシャンである演出は、冒頭のアメリカにおけるショーのシーンがピークで、その後は警官から情報をくすねる際の手癖の悪さ、もとい手技の器用さ以上のことはあまり感じませんでした。教室での犯人追及シーンなどで、『マジシャンじゃないと話が進行しない』という関門があると良かったのかも?
・同様に、主人公が心理を読むのに長けている点は、他の東野作品にない特徴の1つと思いますが、マジシャンだからこそ相手の心理を巧みに先読みする、ともう少しうまく描写されると「マジシャンすげー!」となったのかも。
・福山さんが有村さんの同級生達を呼び捨てにしていたのは、くんさん付けすべきかな。
面白かった、感動したという点。
・アメリカで相当苦労していた?という過去からか、ガメつくタカってくるキャラが愛らしかったかも。まあイケメン福山だから許されるんでしょうけど。
・有村さんとの関係が徐々にほぐれていく様子は、バディ形成モノの初期の描写でよく見られるものだとは思いますが、ほのぼの楽しめました。
・父の仲村さんのいい人っぷりは現実にはいないレベルだと思いますが、その底抜け感は清涼剤でした。短時間で終わる映画作品だから、こういう人が存在できるんだなと貴重な感じがしました。
・男の子同士の友情は最近のフィクション作品では描かれることは稀だと思います。大抵女の子なので。その点は、東野さんらしいなと思いました。
その他、警察から捜査情報をスリすぎなのはさすがに非現実的ではありますが、そういう作品と割り切るとよいのでしょう。
有村さんは相変わらず可愛らしくて、成田さんの演技は共感できました。
興業成績的には、第一週の数字からすると伸びなかった、という結果になりそうな気はします。
でもお金出して観に行ったからではないですが、2時間半も長くはなく素直に面白かったです。
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