「なぜ映像化したのか」ブラック・ショーマン windploofさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ映像化したのか
原作未読ですが、多分これ映像化向かなかったんじゃないかな
小説を読んで、ある程度想像で補えるうちは華やかだし魔法みたいで面白いんだと思いますが、映像化すると手品にするための設営とかどうやってんの?ってのが頭をよぎって全然ダメでした。
あと、マジシャンはスリではないので、簡単に盗む要素を盛り盛りに入れてくるのはちょっとどうかと思いますね。
器用さをより印象付けるための表現ではあるんですが、いい加減見飽きました。
中身のほうは、テレビドラマのフォーマット(というかガリレオシリーズ)を踏襲しまくってます。
ポイントポイントで差し込まれるトランプの映像とか、福山雅治さんがちょいちょい決め台詞とかポーズを差し込んでくるのがとてもテレビ的です。
そのほかのキャストの方も強めのキャラ設定と強調された演出の為、1時間ドラマ前後編で間1週間空きます、とかならいいけど、観ててだんだん食傷気味になってきます。
(これは役者さんの演技の問題ではなく、多分演出の問題かと)
アミューズとフジテレビが、福山さんを使ったドラマを作るという目的で映像作品をつくったというのであれば、ガリレオ新作でよかったんじゃないかなぁ、と単純に思いました。
あと、主人公たちにしてみたらたった一人の兄弟/親が殺されたという割に、ずいぶんと飄々としてるのもなんかしっくりこなくて…
お金に関するエピソードも、そんな額右から左にすいすい動かせるわけないじゃん、とかもあったり。
フィクションに対してその辺言い出すとキリがないんですが、せめてもうちょっとリアリティを持たせることに気を払ってもらえればなぁという感じを受けました。
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