「謎解きはマジックショーで」ブラック・ショーマン とうきさんの映画レビュー(感想・評価)
謎解きはマジックショーで
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推理の部分はマジックと同様、種明かしされると「めちゃ簡単じゃん!」と感じてしまうが、伏線の張り方やミスディレクション、派手な演出、複雑なラインナップとその関係性、映像美(ロケ)など、なかなかのエンターテインメント性があり、すごく完成度の高い作品だった。
登場人物は多いが、一人ひとりの紹介演出がとても印象的で、主人公の個性が特に鮮やかに浮き立ち、演技が素晴らしかった。自信家で傲慢に見える一方で、本心を隠しているような行動も垣間見え、非常に興味深い人物。10年前の成功からなぜ主人公がバーのオーナーになったのか、触れられていなかったのは少し残念だったが、冒頭のラスベガスでのマジックショーは本当に存在するならぜひ観に行きたいと思う。シリーズ作を期待したいが、本業は探偵ではないため一般的な事件には関わらなさそうね。
動機についての考察
自分も事実を知ったとき美談だと思ったので、最初なぜ犯人がそこまで追い詰められたのかは理解しづらかった。しかし思い出のシーンを振り返ってみると、それは作品を作った当時、友人のためではなく自分のために作ったものだったからじゃないかと思う。その後ろめたい気持ちから、亡くなった友人のアイデアだと告げることができず、本来なら誰も死なずに済んだはずなのに、実に悲しい事件となってしまった。
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