「気楽に力を抜いてみるのがおすすめ」ブラック・ショーマン SunRiseShadowさんの映画レビュー(感想・評価)
気楽に力を抜いてみるのがおすすめ
東野圭吾作品、福山雅治主演ということで、映画館の予告を観ながら、「楽しそうだなぁ」と思って映画館へ。
個人的には、リラックスしながら、あまり何も考えず、次から次に披露されるマジックを楽しんだ感じです。
「推理をしっかり行いたい」とか、「複雑な伏線を解いていきたい」というようなミステリーファンには物足りないかもしれませんが、「なぞなぞが入ったマジックショーを見に行く」という程度の気持ちなら、楽しめると思います。
空撮の風景はきれいで、映画館で観るのに十分素敵な眺めでした。
高い場所と岩により、ちょっとだけ「火曜サスペンス」っぽさが漂いますが…
本作品は「赤」がテーマなのかな、と思うほど、いろいろなところに赤がちりばめられています。
昔のマジックショーの場面は、映画館で観ると「実物大の福山さんが動いている」ようなスケール感を感じられます。
全体的に、「魅せる」ことが好きな福山さんらしい演出が多かったです。
一方で、その後の配信を意識してか、少しテレビドラマっぽい挿入画像もあって、急に映画館からテレビの前に戻される気分になることがあり、少し残念でしたが、そこは昨今の事情を考えると仕方がないのかな、と。
木村昴さんの役柄の影響もありつつ、ビジュアルや力関係からどうしても「ドラえもん」感が拭えない登場人物たち。
その中で起こる事件や話は、残念ながらどれも新しさに欠けていると言わざるを得ませんが、映像の美しさとテンポと「福山節」で、エンターテイメントとしては悪くないと思います。
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