「福山雅治さんのショーという感じですね」ブラック・ショーマン Kuumikiさんの映画レビュー(感想・評価)
福山雅治さんのショーという感じですね
福山雅治が好きで、彼を終始見ていたいという方なら満足すると思います。
まず、マジックが作品のキーとしてあると思うのですが、トランプが合間にザザッという効果音とともに使われるだけで、「マジック」がこの映画に活かされているのかずっと疑問でした。
正直、終盤の犯人の動機のシーンしか感情移入できず、序盤から犯人をあばく教室のショーまで神尾武史(福山雅治)と真世(有村架純)の謎解きを延々ダラダラと聞いているだけで感情の起伏も驚きも見入ってしまう映像も何もなく、前日睡眠不足だった私は少し寝てしまいました。(ごめんなさい)
CMで神尾武史を新たなダークヒーローと謳っていましたが、ヒーローとしての魅力を感じませんでした。神尾武史の人間性も深さも全く感じず、このキャラクターをもう一度観たいとは思いません。
個人的には成田凌さんの演じる釘宮の人間の弱さに心を打たれたかなぁという感想です。そのあたりのストーリーに対して星を1つ増やしました。でもそれだって、漫画家になるくらいの感受性を持ってたら亡くなった親友の気持ちを汲み取れなかったんかな?とか。絶対、津久見くんはアイデアの1つとして使って欲しかったワケだし、別に誰も責めなかったと思う。そんな盗作したワケじゃないし、実際の漫画を生み出して、人気を博すっていうのはアイデア盗むくらいじゃできないはず。釘宮自身の画力と才能と努力という実力で勝ち取ったはずです。人気作家なのにそこまで自信ないかな?という違和感はありました。
前日『容疑者Xの献身』が地上波で流れていました。石神という人物を描き切ったこの映画からの落差が激しかったかなぁと思います。
『ブラックショーマン』は1人1人のキャラクターの魅力と深度が無さすぎるかなと。だから共感とか感情移入ができず、ダラダラとした感想です。
ごめんなさい。偉そうに。でも映画観ながらずっと考えてしまいました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。