「失うものが大きいと間違った行動をする」ブラック・ショーマン りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
失うものが大きいと間違った行動をする
人気アニメの聖地として売り出そうとしていた時に、コロナ禍となり、その計画は中止となり、観光客が減り活気を失った町。そんな町で、教え子に慕われていた元中学校教師・神尾英一が殺害された。父の訃報を受け、結婚を控えていた娘の神尾真世が、実家に帰り警察の質問に答えていた。父はなぜ殺されなければならなかったのか、真実を知りたいと願う真世の所に、父の弟、元マジシャンの叔父・神尾武史がやって来た。武史は卓越したマジックの腕前、観察眼などを持ち合わせていて、事件の真相に迫る、という話。
原作未読。
超一流マジシャンだという設定はわかるし、警察手帳やスマホをスッて確認するなど、なるほど、と思わせる映像は良かった。
ただし、やたらと意味なくトランプが出てくるシーンはいただけない。ムダ、邪魔、以外の何物でもない。
それと、ファンには申し訳ないが、福山雅治の演技が冴えない。赤の他人が殺されたのならあんなシラッとした演技でも良いが、兄弟だよ。兄貴だよ。ガリレオの湯川先生と何ら変わらないワンパターン演技にしか見えなかった。
ストーリーもあんな理由で人を殺す?有村架純が言ってた様に、話せばわかってくれただろうし。なんなら、原作とか参考とかで死んだ友達の名前を追加すれば良いのでは?
失うものが大きいと間違った判断をしてしまう、残念なストーリーだった。なので、ドキドキするところも無かった。
東野圭吾の小説は大好きで、これまで60冊以上読んでいるから、だいたい原作が先で映画が後となるが、ほとんど良かったと思う作品は無かった。
ガリレオはまだマシだが、小説を超える映画作品は記憶にない。
東野圭吾の小説はメチャクチャ面白いのが多いのに、それが映画向きじゃないのかも、と思ってしまう。
有村架純は良かったが。
あと、紅葉は綺麗だった。
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