「東野圭吾+福山雅治+田中亮=傑作ミステリー。この公式をセンター試験の問題に出したい。」ブラック・ショーマン おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
東野圭吾+福山雅治+田中亮=傑作ミステリー。この公式をセンター試験の問題に出したい。
まずはアバンの映像。これは渡米して実力派マジシャンになった事の説明だと後から判ります。派手な演出がこれから起こる事件の導入として合っているのかと疑問に思いましたが、多くの東野圭吾ファンの期待を表すとこうなるのかも知れません。
続いての有村架純と伊藤淳史の結婚準備シーン、できちゃった婚の新婦を見て「ああいう結婚の形も多いんですか?」とコーディネーターに質問するところも、後々の展開の伏線になっている所に製作者のセンスを感じます。
仲村トオルの訃報を受けた有村架純が故郷に帰るシーン。田舎過ぎない適度な片田舎感を醸し出すロケ地の選定も手抜きがありません。駅舎の壁に描かれた「幻脳ラビリンス」の文字など、CG合成だと思いますが町全体がこの作品に賭けている雰囲気をだすには、後々こういう部分が効いて来ます。
片田舎で起きた殺人事件にしては、規制線に群がる野次馬が多くねぇ? と思いましたが、福山雅治のさりげない(?)登場シーンを考えると、この人混みはアリだったかも知れないですね。事件現場での生瀬勝久と福山雅治のやり取りも実に秀逸で、マジックのネタをどれだけ練習したんだろうと興味をそそられます。
そして被疑者と予想される故郷の同級生を、日めくりカレンダーをめくっていくように、一人ひとり丁寧に紹介していくやり方が良いですね。有村架純がタブレットを使って相関図を作って福山雅治とやり取りするのも良い演出だと思います。登場人物がどんどん出てくる場面で観客が置いてけぼりになることは良くありますからね。
同級生を教室に集めてからの謎解きのシーンは、ガリレオシリーズやマスカレードホテルと同じ畳みかけるような長台詞の連続で、東野圭吾作品の真骨頂ともいえますね。殺害動機が希薄なところが気になりましたが、よくある金銭がらみの殺害動機は雑なので排除していくと、自分のオリジナルのネタではなくて夭折した友達のネタをパクって漫画を描いた事がバレるのが怖いという小心者キャラの場当たり的犯行なんですね。
一番インパクトを感じたのは有村架純の演技の幅が驚くほど広がっていたことです。今まではラブストーリー系の作品が彼女の主な活躍の場でしたが、福山雅治との共演でミステリーにも堂々と進出できることが分かりました。TRICKの時の阿部寛と仲間由紀恵と生瀬勝久みたいな関係を続けて、東野圭吾ワールドを牽引していく原動力になって欲しいと思います。
共感&コメントありがとうございました。
有村さんの役は、演技力はもちろんの事、良い意味でクセのないキャラですし、年齢設定的にも何だかとてもしっくりと来て良かったですね。
星3にしましたが、続編楽しみですね。
共感&コメントありがとうございます。
ガリレオに並ぶ魅力的な新キャラ作品として、なかなかおもしろかったですね。
これもシリーズ化されるんでしょうか?
個人的には次はガリレオの新作が観たいですけどね。
共感&コメントありがとうございます😊
原作が東野圭吾で同じミステリーものに主演が福山では、ダニエル・クレイグがイーサン・ハントを演じるようなものですよね‼️福山も東野圭吾に頼まれたら断れなかったんでしょうね
おつろくさん
共感&コメントありがとうございます。東野圭吾作品は結構読み漁っているのですが原作通り!素晴らしいの時とアレって感じの時がはっきり分かれるんですよね。今回は当たりで有村架純さんも素敵でした。
共感&コメントをありがとうございます。謎解きシーンのさまざまな仕掛けは「いつ用意したんだろう?」と無粋なことが一瞬頭をよぎりましたが、全力で楽しむことに集中しました。金にうるさい福山雅治も新鮮でしたし、有村架純も今後にますます期待できる俳優だと思いました。
コメントありがとうございます。
福山雅治がガリレオ湯川からマジシャン神尾に
衣替えした一作目でしたね。
安定の同窓生ミステリーでしたが、殺人までしなくても・・・
それではミステリーにならないですし、
人間関係に深みが欠けるのがちょっと気になりました。
紅葉も、あまりに過剰で・・・
でも紅葉はこれから12月頃までですものね。
人間ドラマとしての深みが今ひとつに感じられました。
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