「ラブロマンスが、よう御座いました。(再鑑賞·追記)レコポンを見に再鑑賞♪ヽ(´▽`)/」九龍ジェネリックロマンス マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブロマンスが、よう御座いました。(再鑑賞·追記)レコポンを見に再鑑賞♪ヽ(´▽`)/
なかなか切ないラブロマンスだが、ハッピーエンドで終わって良かった。
冒頭の説明で、空に浮かぶジェネテラは記憶をバックアップするサーバーで、事故などで失われた記憶も脳へ出力出来るという。
蛇沼は、その記憶はクローンの脳にも復元できるから、人類の夢である不老不死も叶うと言う。
まあ、人によっては永遠の命など絶対に御免こうむると言うかもしれない。
そして、お目当ての吉岡里帆さんが早くも登場♪ヽ(´▽`)/
令子(吉岡里帆)は耳にピアスの穴が空いてないのにナゼかピアスを持っていて、自分でも何で買ったんだか分からないと言う。ピアスを買った記憶もないようだ。
ということで、 以上の事と鑑賞前に読んだ映画.comの解説を合わせてみると、この吉岡里帆は元の吉岡里帆(後に鯨井Bと命名される)の記憶を埋め込まれたクローンであるらしい事が匂ってくる。
実はこのあと今の令子には元の令子(鯨井B)の記憶は無い事がだんだん分かってくる。
漫画は読んでないのだが、漫画ではそこら辺の事情が徐々に明らかになって行くのだと思う。だが映画は2時間っきゃないから、チャッチャとネタが割れてくるので(令子がクローンであること分かってくるので)、せっかちな僕には嬉しい限りだ。
このあと工藤の言動と令子を見つめる切ないまなざしが、令子がクローンである事を裏付けていく。
ただ、今の令子に以前自分が愛した令子を重ねているのは工藤の話であって、自我を持ったクローンの令子には元の令子の記憶は埋め込まれていないようだ。
今の令子は工藤が好きなのだが、工藤は以前愛した令子に未練タラタラで、今目の前にいる令子が好きなわけではない。
工藤はクローンの令子を通してピアスをした元の令子を見ているだけなので、今の令子にとっても工藤にとっても切ない限りである。
令子が「私を見て」と訴える場面なんぞ、涙なくしては見られんぞ。って泣いてないけど (^^)。
工藤が今目の前にいる令子を愛せばラブロマンスの話に関しては全て丸く収まるのだが、幻の九龍城が厄介だ。
九龍城は思い出の中に閉じ籠っていたい工藤が想像したものなので、工藤の感情に連動して揺れたり土砂降りになったりする。
問題は、今の令子と相思相愛になったら元の令子との思い出の場所である九龍城は必要ないから消えてしまうかもしれないことだ。その場合の令子がどうなるかが気になる。
水槽の中の金魚が、死んでる金魚も生きてる金魚も見分けが付かなかったり、水の外に出たら生きていけなかったりするのでクローン令子の比喩として何度も出てくる。だから九龍城がなくなったら令子も消えてしまうような気がしてドキドキしてしまう。
九龍城を2人で出ることを決意したときの工藤のセリフに胸が熱くなる。大体こんな感じのセリフ。
「消えたら後悔するかもしれない。それでもお前と明日を生きてみたい」
か~、しびれるぜ工藤、よく言った (*’ω’ノノ゙ ☆ パチパチ
エンドクレジット後、食事する工藤の背後にスーツケースを引いた人物が現れたときは嬉しかった。
ここで終わっても良かったが、このあとその人物が令子であることをシッカリ見せてくれた。フィンランド帰りと思われる。
そして令子が言う「デリカシーって食えんの」
再鑑賞·追記·2025(令7)9/6㈯
吉岡里帆さんを見たくて再鑑賞 (^^)。
(どんな映画もそうだが)2度目なので色々見えてきて感動も深まる。ヨイネ。
最後に野原で鯨井が消えてしまったところで終わるのも良い。そうすれば余韻が残って心にしみるだろう。
あるいは、鯨井が消えずに一本の道を夕日に向かって2人が並んで歩いてく場面で終わるハッピーエンドもいい。
これは無声映画の名作のパクリ (^^)。先日YouTubeでこの部分だけの3分間の動画を見た。
実際はエンドクレジット後に吉岡里帆が復活したのでホントに嬉しかった。
僕は心に残らなくてもいいからハッピーエンドで終わって弾む気持ちで映画館をあとにしたい。
それと、令子が「私は絶対の私になりたい」と言う所が2回有るが、その場面にとても感動した。
1度目は願掛けの時に、自分の事を願いなさいとアドバイスされ
「他の誰でもない、絶対の自分になりたい」と願い、表と裏が出る場面だ。令子の強く願う気持ちが伝わってきて感動した。
2度目。終盤の「ここでなくても大丈夫な絶対の自分になりたい」と言う場面も令子の固い決意が見えて感動した。このあと九龍城を出ることになる。
あと、「誰かのマネじゃない、私の好きは私の好きです」と言った場面も良かった。
それから、工藤が田園を歌詞に今の自分の気持ちを込めて歌うところも良かった。
以前の令子との思い出と、いま目の前にいる令子との日々が重なり、それが工藤の揺れ動く気持ちともリンクして伝わってきて画面に釘付けになる。
そして『田園』の最後の歌詞は、工藤の言葉を代弁するかのようにこう結ばれる。
「僕がいるんだ 君もいるんだ
みんなここにいる 愛はどこにもいかない」
ヨイネ~♪ヽ(´▽`)
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