「オカルト・ファンタジー」見える子ちゃん odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
オカルト・ファンタジー
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学園ものの怪談話、霊を観てしまった女子高生の「みこ」はネットで検索すると「間違いなく幻覚です、精神的に弱っています、体質的な要因や環境的な要因かも知れません、病院に行きましょう・・」とえらくまともな助言、かと思えば自称霊能者は「霊なんて大したことはない、舐められたらいかん、思いっきり怒鳴りつけてやれ」とか、一方、霊が見える人からは「怒鳴るのは絶対いかん、霊が逆上して付きまとわれるから無視するのが一番」とのアドバイス、更に除霊には「塩をまく、数珠、神社」との回答、いずれも一理ありますね、いろいろ試す「みこ」でした。
霊が見える子の共通点は親を亡くして、観た最初の霊がその親だったという共通点は分かりやすいし、源氏物語の、六条御息所や夕顔などの「生き霊」と、葵の上などの「物の怪」など古典文学の引用や陰陽師のような呪文によるお祓い、神仏に頼るところなど多彩で文化的。見える子が「みこ」だけじゃなく写真部のユリアも見える子というのも孤独感を薄めてくれて助かりますね。最後は学園祭でお化け屋敷、本物と偽物が入り乱れて大笑いの結末というのもお見事でした。まあ、怪談ものだがホラーという程怖くはなく児童向けオカルト・ファンタジー、子供騙しと言ったら言い過ぎかしら。
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