「映画と現実のランニングタイムを同調」ショウタイムセブン かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
映画と現実のランニングタイムを同調
オリジナル映画「テロ、ライブ」とは大きく異なる後半の展開をどう受け取るかで賛否が分かれてしまう作品となっておりました。
とはいえ撮影に関しては侮れない点が多い作品でして、手持ちカメラによる接写や急速なズーム、手ブレなどを多用して臨場感を高め、ニュース映像ではしっかりと固定した映像で繋ぐ撮影は没入感を生み出す事に成功しておりました。
また、映画と現実のランニングタイムが同じという作品で、尚且つテレビ局という閉ざされた空間での会話が中心の展開がメインとなる為、役者の演技を舞台劇に寄ったものにしておりました。
仰々しい演技が苦手な方にはマイナス要因になる演出ですが、会話劇に陥らない様に人の肩口や小道具から被写体を捉えるナメ映像や、極端なローアングルから捉えた主人公の映像など、奇抜な構図を多用して飽きさせない工夫が凝らされておりました。
人によりますがTVを観ているような没入感を味わえた人ならば、緊張感と臨場感をたっぷり感じる事ができるでしょう。
ラストではリモコンボタンを押して参加したくなるなではないでしょうか。
コメントする