「人はいつでも優位に立ちたいもの」遺書、公開。 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
人はいつでも優位に立ちたいもの
見始めて途中から彼女を死に向かわせた原因は◯◯だろうなと気づいてしまったけど、闇というからこれからどんな驚きがあるのかと期待したものの、生きていれば当たり前にあることばかりだったのでちょっと拍子抜け。鑑賞終わってから私はこの手の話が苦手だったことを思い出してしまった。
人間観察って要は『神』視点にいるということで、それを趣味にしていた人限らず、私が人より優位に立っているという優越感が一番の敵だなと思った。まさに優生思想の卵たち。下位の人たちだって自分が一番彼女のことを理解しているんだという自負すらあった。だからずっと気持ち悪さが優っていた。若手の役者さんたちは演技もオーバーで、台詞が浮きまくり、体や手の遣い方も拙い、物語も単調で、なぜこの俳優がこの役なのだろうと余計な事を考えてしまったり、とても長く感じてしまった。学生が作る舞台を見ているみたいでした。
唯一、髙石あかりちゃんのシーンが一番惹かれるものがありました。さすがですね。
サスペンスでもミステリーでもない、強いていえば人間ドラマなんでしょうけど、一捻りたらず残念。モヤモヤだけが残りました。
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