いもうとの時間

劇場公開日:

いもうとの時間

解説・あらすじ

1961年に発生した「名張毒ぶどう酒事件」の犯人として逮捕され、無実を訴えながらも獄中死した奥西勝元死刑囚の妹・岡美代子さんの姿をとらえたドキュメンタリー。同事件を46年にわたって取材してきた東海テレビが、2024年2月に放送した番組に追加取材・再編集を施して映画化した。

1961年、三重県と奈良県にまたがる集落・葛尾で、村の懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡する事件が起こった。当時35歳の奥西勝が犯人として逮捕されたが客観的証拠はなく、あるのは自白調書のみ。一審判決では無罪を勝ち取ったものの、二審では一転して死刑判決が言い渡される。奥西は無実を訴え続けるも、2015年に89歳で獄中死した。奥西の妹・岡美代子さんは弁護団を結成して新証拠を出し続けるが、再審請求は半世紀にもわたって棄却され続ける。再審請求は配偶者と直系の親族および兄弟姉妹しかできず、2023年で94歳になった美代子さんがいなくなれば、事件は闇の彼方へと消えてしまう。それでも兄の無実を信じ、長生きを誓う美代子さんの姿を映しだす。

俳優の仲代達矢がナレーションを担当。

2024年製作/89分/G/日本
配給:東海テレビ放送
劇場公開日:2025年1月4日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
阿武野勝彦
撮影
坂井洋紀
米野真碁
編集
奥田繁
音効
久保田吉根
音楽
本多俊之
鈴木よしひさ
音楽プロデューサー
岡田こずえ
ナレーション
仲代達矢
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(C)東海テレビ放送

映画レビュー

人の死を待つ裁判所

2025年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」。犯人とされた奥西勝さんは、裁判では一貫して無罪を訴えるものの死刑が確定する。自白偏重の取り調べには冤罪の可能性が長年指摘され再審請求が繰り返し提出されたが、裁判所が50年以上それを拒絶し続けて来たのは、死刑囚が自然死してくれるのを待っていたとしか思えない。そして2015年に彼が89歳で亡くなると、妹さんが再審を引き継いだ。亡くなった死刑囚の再審を請求できるのは肉親である彼女一人だけである。そして、司法は今度は90歳を超えた妹さんが亡くなるのを待っている。何と残酷。

 この事件を何度もドキュメンタリー映画化して来た東海テレビの執念が何とか実って欲しい。そして、本シリーズでいつもナレーションを務めて来た仲代達也さんにも敬意を。ひ

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La Strada

5.0どうにかならなかったのか

2025年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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肩幅ヒロシ

3.0思うことはいっぱいあるけれど、 自分が生まれる前に起きた事件が、こ...

2025年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

思うことはいっぱいあるけれど、
自分が生まれる前に起きた事件が、こうやって今も続いているという事実は、きっと、今を生きる人にも知らなければならないこと。
そして、冤罪が起きないようにしていかなきゃならないこと。
やっぱり、語り継がれていかなきゃいけないなって思った。そして、知ろうとすることも大事。
それには、こういったドキュメンタリーは必要なんだって思った。

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yoccy

3.5今からどうにかなっても、 袴田さんのところのように本人が共に喜ぶこ...

2025年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今からどうにかなっても、

袴田さんのところのように本人が共に喜ぶことはできない

そう思うと余計に切なくて、どうにかしてあげたいと思う

映画としては少し物足りなかった

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jung

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