「怖いのはもののけより人の心〜」蜘蛛巣城 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いのはもののけより人の心〜
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せっかくのリバイバル上映なので見てみました!
主人公の武将は山の中で出会ったもののけの予言に取り憑かれ、奥方の誘導にそそのかされるまま主君をあやめてしまい、結局その亡霊に悩まされ、奥方も気がふれてしまうという。。
今の世も、もののけではなくても占い師に傾倒する芸能人や大物政治家とかいそうだし、いやニュースにならないだけで一般人も下手に占いにハマったら危ない。
最後、山が動くわけないやーん、主人公の見た幻か?と思ったら敵方が主人公のその予言内容を知ってあたかも実現してるように見せかけて、惑わせた。。でしたか!占いを信じすぎると足元すくわれて怖いですね。
そしてこれだけの映画を60年以上前に作ってたのが凄い。多少、滑舌の悪さか録音技術の限界か、セリフの聞き取りにくい箇所はありましたが、
三船さん濃いし重厚だし、若い時分の演技がスクリーンで見れて良かったです!
山田五十鈴さんは衣擦れの音だけで彼女の登場が分かる演出も、夫を焚き付ける演技もさすが。もしや奥方がもののけの本当の正体なんじゃないか?と思ったほど。
罪悪感からか、手の血のりがいくら洗っても落ちないと幻影が見えてしまうのが物悲しいし、夫婦そろって自業自得なんでしょう。。。かつての映画番組で放送されていたら、有名なプレゼンターさんの感想で「いや〜怖かったですね~~」が聞こえてきそうでした。
最後の矢の場面、そこまでやるんだ〜!と思いました。
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