臨時強盗

臨時強盗

解説・あらすじ

「香港映画祭2024」上映作品。

2024年製作/98分/香港
原題または英題:臨時劫案 Rob N Roll

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映画レビュー

3.0本格的なアクション・コメディ作品

2025年4月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

カンボジアでは2/8、香港では2/9という、春節(旧正月)に合わせて公開された、いわゆる「お正月映画」。朗らかに(?)笑える作品なのかと思ってたら、かなり本格的なアクションが多い香港のアクション・コメディ。で、「香港のアクション・コメディ」といえば、つい反射的にジャッキー・チェンを思い浮かべてしまう世代だが、これは決してクンフー的なアクションではなく、ガン・アクションが中心。

白昼堂々と両替所からの現金強奪を企てていたティン。騒ぎを聞きつけて駆けつけた警察と銃撃戦を交えている間に別の若者に金を攫われる。一方、これまで犯罪に手を染めたことがないが、家業や家族のことで金に困り強盗でもしようかと考えているロビーとファイの親友同士は闇のブローカーに拳銃の入手を依頼する。そのブローカーの裏にいる反社組織や彼らを追う警察などが複雑に交差し合い、一方から他方へ、他方からまた別へと移っていく強奪された金を巡って大波乱が起きる……。

もっと単純な話かと思っていたのに、とにかく人間関係が複雑で誰と誰がどう繋がっているのかを把握するのが結構大変で、しかも、それぞれの登場人物がそれぞれの事情を抱えているため、ちょいちょい笑いの要素も混ぜられているのだが、ボケっと眺める軽い作品ではない。そして、抱える事情にはホロリとさせられる要素もあり、これに歌と踊りが加わったら(歌の要素は実は既に少し含まれている)、もうインド映画だな。

ちなみに、中国語の原題は「即席強盗」の意味だそうだ。ひょんなことから大事件に巻き込まれるロビーとファイ辺りのことが念頭に置かれているのだろう。でも、クメール語のタイトル "កំពូលចោរជើងថ្មី" は「新しい泥棒の親玉」みたいな感じ。こっちはティンの方に焦点が当てられているのかな?

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