「やはり悪の描き方がうまい」勇敢な市民 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり悪の描き方がうまい
韓国のウェブ漫画が原作らしい話だ。韓国映画は悪の描き方がいい。日本でもイイ線いってる映画やマンガもあるが、韓国の方がうまい気がする。本作に登場する悪役スガンもなかなかの存在感。親や親族の権力を振りかざして高校で暴虐の限りを尽くす。そこに対抗しようとする主人公シミンという構造。盛り上がらないわけがない。王道的なアクション映画の作りだ。
そこに非正規採用教員という弱い立場ゆえに仮面をかぶって戦うことになるという流れもいい。スガンやその母親に言いなりになっている教員たちの存在や、警察の関わり方などが若干現実離れしているのは仕方ないところかもしれない。マンガ原作だし。
シミンを演じたシン・ヘソンのアクションも悪くない。ボクシングをメインにしているのに、ネリチャギが出てくるあたり韓国らしいアクションだった。最後の終わらせ方は若干強引だけどちゃんとスッキリするし、それなりに楽しめた映画だと言える。韓国映画の安定のクオリティだ。
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