「植民地時代の香港は天国ではなかった」ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件 ひろしさんの映画レビュー(感想・評価)
植民地時代の香港は天国ではなかった
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トニー・レオンとアンディ・ラウが共演の話題の映画ですが、その俳優目当てではなく植民地時代の香港を知りたくて早速見に行きました。また、こうして「植民地時代の香港」を見るならamazon primeでも見ておこうと考え、「ザ・スパイ エージェント・ウルトラ」もついでに見ましたが、結論として思ったのは要するに「植民地時代の香港は天国ではなかった」となります。
実際、「ゴールドフィンガー」なら金融界の資本家階級が不正に大儲けをしていたという話で、後者の「ザ・スパイ エージェント・ウルトラ」ならやくざ(とそれと結託したイギリス人たち)が不正に大儲けしていたという話で、要するに強力な政府がなければこんなことになってしまう社会だったということです。
現在の香港の政治制度を批判する西側の若者も多いですが、これらの映画を観て思ったのは、そうならざるを得ない必然性が香港社会にあったということです。「1国2制度の護持」を叫ぶだけでは駄目で、これら放置できない連中のコントロールをどうするかこそをちゃんと考えなければならないのだということです。
とはいえ、私に言わせれば、現在の中国中央政府による彼らのコントロールもまだまだ不十分なものでしかありません。「1国2制度」からの脱却ができるまではやはり不十分にならざるを得ないのかも知れません。参考まで。
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