ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件のレビュー・感想・評価
全61件中、1~20件目を表示
スコセッシ映画との呼応、ゼメキス風VFX添え
まず驚かされるのが、香港市場最大規模の企業犯罪とされる実際に起きた事件が本作のモデルになっていること。また映画ファン的な注目ポイントは、「インファナル・アフェア」で宿敵同士を演じたトニー・レオンとアンディ・ラウが20年ぶりに共演する点と、「インファナル~」3部作で共同脚本を手がけたフェリックス・チョンが監督・脚本を務めている点だろうか。
トニー・レオンが演じる主人公チンのモデルになった陳松青(英名ジョージ・タン)は、シンガポールで破産したのち1970年代後半に香港で起業、わずか数年で数十億ドル規模の企業グループ佳寧集団(キャリアン・グループ)を築き上げる。しかし急成長の裏で、不動産取引がらみの不正会計、インサイダー取引、贈賄といった具合に数多くの犯罪が行われてきた。ただしこの事件について、中国語圏以外では意外なほど情報が少なく、Wikipediaでは中国語版で「陳松青」「佳寧集團」「嘉寧事件」があるのみ(ブラウザの翻訳機能などを使えば概要はつかめる)。日本語メディアでは、Business Insiderの「トーマス・クック、リーマン、パンナム…歴史に残る9つの企業崩壊」と題された翻訳記事で短く紹介されていた。
さて、稀代の詐欺師チンの不正を暴こうと執念を燃やすのが、汚職対策独立委員会(中国語名:廉政公署、英名Independent Commission Against Corruption: ICAC)の捜査官ラウ。このICACは日本の観客の大半に馴染み薄と思われるが、職能としては検察庁に属する特別捜査部と内閣府の下部組織である公正取引委員会を足した感じだろうか。ただしICACの場合は独立した委員会で、責任を負うのは首長(映画の舞台となる時代では香港総督、返還後は香港行政長官)に対してのみ、銃の携行も許可されているので、作中で描かれるように凶悪犯とも直接対決する強い執行力を伴うようだ。
「インファナル・アフェア」での役どころはトニー・レオンがマフィアに潜入した警察官ヤン、アンディ・ラウが警察に送り込まれた構成員ラウだったので、本作での正義漢と悪漢を入れ替えた配役も心憎い。さらに、詐欺の手口により財界で成り上がっていくピカレスク映画のスタイルに、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」との類似点、さらには同作のマーティン・スコセッシ監督との縁に思いを馳せる観客も多そうだ。スコセッシといえば、「インファナル~」をハリウッドでリメイクした「ディパーテッド」を2006年に監督。そして2013年のスコセッシ監督作「ウルフ・オブ~」と似た物語要素を持つ今作「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件」を、今度はフェリックス・チョン監督が作った。なにやら「インファナル~」キャスト・製作陣とスコセッシ映画との創造的な呼応が続いているようで、映画ファンとして嬉しいポイントだ。
ハリウッド映画との関連でもうひとつ。70年代末から80年代にかけての時代を再現したレトロ感のある映像にキャラクターを合成したり、開発事業を拡大させるチンが“大物”になっていく象徴的な姿をミニチュア風の動く街並みと対比させて表現したりといったVFXの使い方が、ロバート・ゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ 一期一会」や「マーウェン」などを想起させ、70億円以上とされる製作費のぜいたくな使いっぷりに驚きつつ羨ましく思った。
ただし、2大スターの再共演という点では、アンディ・ラウが演じた捜査官が相対的にキャラクターが弱く、「インファナル~」の宿敵同士が命懸けで対峙する迫力に比べて対決の見せ場が少々物足りない。
懐かしいポイントとしては、チンの絶頂期のどんちゃん騒ぎでボーイズ・タウン・ギャングのカバーバージョンの「君の瞳に恋してる」(Can't Take My Eyes Off You)が流れるシーン。日本でも1982年頃から大ヒットして、ディスコや街中で、テレビやラジオでしょっちゅう流れていたのを思い出した。あの曲が日本と同様に香港でもバブリーな記憶と結びついているのかと思うと、ちょっと親近感がわいた。
レオンとラウの立場が逆転したかのようなキャスティングが心憎い!
香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」(2002)、続くシリーズ「インファナル・アフェアII 無間序曲」、(2003)「インファナル・アフェアIII 終極無間」(同)以来20年ぶりにトニー・レオンとアンディ・ラウが共演したというだけでも映画ファンにとっては胸アツな作品ですが、2020年代に入り、香港映画が新たな潮流に入ったことを証明するような象徴的な一本でもあります。
1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描く金融エンタテインメント。「インファナル・アフェア」では警察官役がレオン、マフィア役がラウでしたが、本作では詐欺師役をレオン、捜査官役をラウが演じており、立場が逆転したかのようなキャスティングが心憎いです。
社会の必要悪とは何なのか。はじめは明確に異なる立場であったはずの二人が、やがて正義と悪が曖昧になっていくことで、信じていたものが少しずつ交わっていく。いつしか二人は写し鏡のような関係となり、入れ替わってもおかしくない、一人の人間から分裂したような男の生き様は、「インファナル・アフェア」でも描かれていました。同3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが本作の脚本と監督を手掛けており、未見の方は是非見比べてください。
劇場で貰ったポストカード見ても、絶対最後にどんでん返しがあると思ったのに…
英国統治末期の香港を舞台にした経済クライム・ムービー。
すべてを失い香港に流れ着いたヤン(トニー・レオン)。職探しのつもりで訪れた不動産会社で詐欺に荷担したことから、彼の人生は大きく展開。巨額詐欺を重ねるうち、当時の香港バブル景気の波にも乗って、資産百億香港ドルを越える巨大グループ華文(カーメイン)の総帥にまで登り詰める。そんなヤンの不正を暴くべく特別捜査チームのラウ(アンディ・ラウ)は執念深くヤンに迫るが…。
前半はほぼコメディ調の展開だが、終盤はアクション全開の様相。主演の二人が『インファナル・アフェア』シリーズ以来、久々の共演ゆえ、観ている側はクライマックスのどんでん返しに期待するが、そんな場面もないままラストはやや尻すぼみの感。
ラウの家族を襲わせたのがヤンでないとしたら、真犯人は?口封じのために関係者を次々消したのも、ほかに黒幕が?!…と疑問も多く残り、やや釈然としない結末。でも、場面ごとの選曲は良かった。
1980年代の香港で実際にあった巨額詐欺疑獄(佳寧案事件)がモデル。
株価の不正操作なんかやったら、日本ならとっくに司法のメスが入りそうなものだが、香港返還前の混乱期ゆえの出来事か。
『無名』(2023)で新鋭ワン・イーボーと派手な立ち回りを演じたT・レオンは今回はおとなしめ。年齢的にアクションはやっぱりキツい?!
全体としては少し退屈
実話ベースの話って、多少のアレンジを入れたとしても物語の幅を広げるには限界がある。ベースとなる事実があるからあまりにもかけ離れてしまうことはしづらい。だから実話ベースだと事前にわかってから観た方がいい。今回初めてそう思った。
香港で実際に起こった金融詐欺事件を描いた映画なのだが、どこらへんが詐欺なのかがとてもわかりづらい。時系列が行ったり来たりする脚本もわかりづらさに拍車をかける。そして最後の終わり方もスッキリするわけでない。あれ、こんなもの?と感じてしまった。ここらへんは実話ベースだからこその限界だったのかなとも思う。トニー・レオンとアンディ・ラウの共演ということで少し期待値が高まったことも悪影響した気がする。
2人の名優が絡むシーンは締まったものだったし、香港のバブル期の浮かれた雰囲気もよかった。香港でもバブル期を演出する曲として「君の瞳に恋してる」(ボーイズ・タウン・ギャングの方)を使うんだと。そして急激な成り上がり方は犯罪者なのにカッコよく見えるのだから不思議。会社がどんどん大きくなっていくあたりはとても痛快だった。それでも全体としてはなんか退屈。実話ベースという枠をはずして韓国あたりでリメイクしたらめちゃめちゃ面白くなるんではないかと想像してしまう。
あれ?評価低くない?
面白い、けど映画館で観るほどでは。。
コレは観ないと!
欲望の時代
ここは割り切って「トニー・レオン七変化」を愉しむ!
ショートコントのような「トニー・レオン七変化」を満喫する映画でした(笑)。
高級車から降り立つ靴先がまぶしい、白のトニー。小旗を振ってツアコンするトニー。KGBとコサックダンスするトニー。マレーシア国王一家との記念写真にピースサインで収まるトニー。バブリーなメガネフレームを次々とかけ替えるトニー。香港証券取引所で場立ちの連中に胴上げされるトニー。手錠腰鎖で連行されるトニー……(以下略)。
いやはや。
対するアンディ・ラウの方は、家庭も省みず巨悪相手に戦うエリート捜査官。いわば絵に描いたようなキャラ設定のため、一見つかみどころがないトニーの不穏さと比べて魅力が薄く、あきらかに分が悪いですね。
そもそもトニー・レオンとアンディ・ラウがガチンコ勝負した『インファナル・アフェア』の脚本の妙が、ここにはありません。
トニーがワン・イーボーと共演した中国映画『無名』を観た時にも思ったのですが、必要以上に過去と現在を行き来させる話の運び方は、クリストファー・ノーランなどの悪影響じゃないかと。
その結果、両雄対決のワクワクは薄れ、企業犯罪・金融詐欺に次々と手を染め巨万の富を築く男の方が悪目立ちしちゃってます。本作を観てスコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を連想する人が多いのもうなずけます。さらに、相次いで関係者が口封じされてゆく後半のくだりなど、同監督の『カジノ』『グッドフェローズ』も思い出されます。もっともこの2作の持つ凄みは本作にはありませんが。
ラストにしても十数年にわたる捜査の結末がアレではね。実話に基づくとはいえ、カタルシスがなくて「えっ?」と拍子抜け。「悪党には厳罰を!」「死をもってあがなえ」とつい思っちゃうのも、作品全体に「重み」が足りないからでは。
これがスコセッシ作品なら、同様のオチでもナットクできます(たとえば、悪党が証人保護プログラムに守られ、ぬくぬくと生き延びるとかね)。というのも、スコセッシは「それでも人間か。いや、それが人間なんだ」といわんばかりに、クソみたいな人間の生きざまを冷徹に観察し、人間の不可解さを白日の下に晒してくれるから。こうしたダイナミックな人間観察の妙味が本作には欠けてると思うのです。
またCGをフルに使ったショットをこれみよがしに連発するのもどうかと思いました。
たとえば、海上から一望したバブル全盛期の香港の遠景だとか、1隻まるごと爆破される船舶とか。また香港の裏通りの雑踏は『ALWAYS 三丁目の夕日』のようだし、ホワイトボード一面にびっしり記された金額の中から不正な数字が浮かび上がるさまなど、今さら『ビューティフル・マインド』ですか、と思ってしまいました。
ところで、もはや本作の主題歌といってもいい「Can't Take My Eyes Off You」。本作では1981年リリースのカバー・バージョンが劇中およびエンドロールを飾っていて、ディスコ・ブームに浮かれる80年代香港の空気感をあふれさせていました。
この選曲ですが、同じく近作2本のエンドロールに流れたディスコサウンド——アリ・アッバシ監督作『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 の「Yes Sir, I Can Boogie」(1977リリース)/ブラディ・コーベット監督作『ブルータリスト』の「One for You, One for Me」(1978リリース)——と、はからずも呼応しているのが面白かったです。
以下、追記を。
映画前半でアンディ・ラウが賄賂の相談を持ちかけられ、心が揺らぐシーンがありましたね。あれって本当に揺らいだわけではなく、誘惑にのったフリをしてトニー・レオンの尻尾をつかもうとしたんじゃないかと。その証拠に、トニーはそれに勘づいたのか、急に賄賂の話を引っ込めてしまいます。このシーンの直後に、薄給でカツカツのアンディ・ラウの家庭描写が続くので紛らわしいけどね。いずれにせよ、アレは互いの腹を探りあう2大スターの「顔芸」が漫喫できる名シーンになっていたと思います。
もう一つ。トニーの秘書役のシャーリーン・チョイって、あんなにボリューミーだったっけ?(笑)
主人公のイケオジがなかなか良かった
ん---。期待していのに。。
懐かしい2大スター!旧作インファナル・アフェアは、とても楽しめました。期待が大きすぎたのか、とても残念な気持ちになりました。ストーリーもわかりずらいし、アクションシーンがい印象に残らない。この映画は、二人の競演がなければ、すぐに公開の終わる映画ではないかとも思ってしまいました。
欲望と虚飾にまみれた大物詐欺師
1980年代イギリスからの返還が近づく香港に身ひとつでたどり着いた程一言(チン・ヤッイン、演トニー・レオン)は口八丁の詐欺でうまく世渡りをし、一大企業グループの経営者に登り詰めていく。彼の詐欺疑惑に狙いを定めた捜査官劉啟源(ラウ・カイユン、演アンディ・ラウ)は大規模な捜査を行い――
トニー・レオンとアンディ・ラウと言えば大ヒットしてハリウッドでもリメイクされた『インファナル・アフェア』が思い浮かぶが、
そこまでのスケールはなく、また捜査官と犯罪者の立場も入れ替わっている。
本作は1983年に香港で実際にあった佳寧集団という不動産会社の金融詐欺事件(佳寧案、キャリアン事件)をモデルとしている。
あるきっかけで詐欺師の才能を開花させたチンはとにかく相手を乗せてその気にさせるのがうまく、他人の力を利用しながら億万長者へと成りあがっていく。
金次第で自らの罪ももみ消せるとたかをくくるチンを捜査官のラウは執念で検挙を目指す。
経済犯と捜査官の2人の攻防を描いた作品。
ぼくにはむずかしかったです
2025年劇場鑑賞33本目。
エンドロール後映像無し。
インファナル・アフェアで競演したアンディ・ラウとトニー・レオンがそれ以来の再競演ということで、また警察と悪党に分かれて戦います。
バリバリのアクションで戦うのかと思っていたら裁判で戦うのでめちゃくちゃ絵面が地味ですし、トニー・レオン演じるブローカーがなんか悪い事やってるっぽいんですが、何をして違法なのか経済に疎い自分には全く分からず、さらにイオンシネマのグランシアターというふかふかのリクライニングシートで寝るなと言う方が無理でした。
終盤分かりやすく悪いことしてくるのでやっとクソ野郎が!という感じでしたが、実話を元にしているので仕方ないとはいえカタルシスは全然得られませんでした。
巨大すぎる金融詐欺事件
珍しく映画館の予告で香港の映画が上映されることを知り、ぜひ行ってみたいと思ったら、観てよかったです。
タイトル通り、一般人には想像もできない、ガチで「巨大」な詐欺事件で、たぶん一般人は「これは詐欺だ」ということすら認識できないくらい規模の大きな事件で、すごく興味深かったです。
脚本、撮影、編集、役者、すべてに落ち度がなく、全体的な完成度が高く、ストーリーには予想外の伏線と展開もあり、エンタメ性も十分にありましたが、後で調べたら、実際の事件に基づいた話だと知り、だから事件の背景がリアルに感じられるなと納得しました。
実際の騙しの手口までの描写はちょっと曖昧でしたが、さすがにそこまで詳しく描かれることができないでしょう。それでもかなりボリュームがある話で、一つの映画作品として観ても面白いと思うし、単純に事件について知りたいからも、おススメです。
寝つきの良い映画
映画ファンの人からは怒られそうではありますが、トニーレオンは先日無名を見て、アンディラウはむかしファイターズブルースという映画で常盤貴子と共演した時から何となく気にはなっていた俳優さんでした。
二人の共演という事で気にはなっていた映画。
結果やはり二人の演技はなかなかの見応えがありました。
そのため、脇を固める人たちとの差が大きく、そこは若干の違和感がありました。
ストーリーとしては、エリオットネスのアンタッチャブルほどハラハラドキドキバイオレンスというわけではないのですが、しれっと進んでいってしまいました。
ドキュメントチックなストーリーなので、個人的にはハッピーエンドではなく、モヤモヤしたまんま終わらせて今夜の寝つきを悪くしてもらいたかったです。
期待しすぎた
これは、実話ですか?
正直、思っていた感じと違いました。決して、面白くない訳ではないんですが、ひねりも何もない。ただのドキュメンタリーという感じ。
トニー・レオンとアンディ・ラウ、面白くない訳がない。…と勝手に、ハードル上げてしまいました。なので、どうしても期待外れ感がありました。アクションとかもあるかと思ったんですがね…。
この二人が、カッコ良かったのだけが、せめてもの救いでした。
バブルのテーマソングは、いつでも「CAN'T TAKE MY EYES OFF OF YOU (君の瞳に恋してる)」
あまりこの映画の宣伝はしていなかったが、香港映画なので、是非観たいと思いました。
「金手指(ゴールドフィンガー)」という題名ですが、せっかくのノワール映画が、内容を誤解させる題名になっており、邦題のつけ方が、非常に悪い。
この映画は、実話ベースと言うが、内容は、史実よりも「ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年)]」の実質リメイク作品とも言えます。
冒頭から、解像度が悪い画質の粗さと高音処理の音響効果の悪さが非常に気になりました。
これは、ノスタルジーを表現する演出ではない事は、
現在の"香港映画界の地位"があるのだと思います。
いきなり冒頭で、「ICAC」を観衆が連発しますが。。。
そもそも 紛らわしく 不要なシーンで、監督のシナリオ精査がうまくできていませんが
ICACは、汚職対策独立委員会の事であることを、きちんとテロップ説明をした方が良かったと考えます。
映画の展開が早いのと、編集構成が粗いので、留置所や各種建物等や月日等のテロップ説明が必要な映画でした。
留置所内取調室1つ1つの取調室が、彼の1つ1つのエピソードを表現している事を、
監督は上手く表現演出ができていなかったのは、お粗末。
だから、最後の部屋の前で、アンディ・ラウさん演じる捜査官の「いっぱいのようだ」と言う言葉の意味が深かったのです。
2010年に日本ではarrowhead(アローヘッド)の運用がはじまって生まれた「制限値幅取り決め」
即ち、「ストップ高」「ストップ安」があるが、
ニューヨーク、NASDAQ,ロンドン、フランクフルトそして、"香港証券取引所"には、そのような制限がいまだになく
博打の様な株価の起伏漲落が行われているが、主人公が成りあがった事には、犯罪性はなく、金融詐欺事件でもありません。
世界中から資金を集めてくる「投資銀行」が、香港のC国返還に伴い、市場暴落のつけを回されただけで、
過去の村上ファンドと、ほぼ同じことをしていただけです。
その後バブル崩壊後に起こる顛末の中に564等の犯罪が入ってきます。
嘉文世紀集団ビル(ゴールデン・ヒル・ハウス:金山大厦)正面に、日の丸が3本飾ってあったり、日本の刀や鎧が飾ってあったのは、
主人公 が、日本崇拝していたのかは、映画中の説明にはなかった。
その辺の含みシーンは編集時カットされてしまったのであろうか?
この映画を観たら、「バブルでGO(2007年)」や「スカーフェイス(1983年)」よりも「ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年)]を観た方が良いでしょう。
全61件中、1~20件目を表示