「【”素顔のままで。そして愚かしき苛めとルッキズムを乗り越えた先に在った幸せ。”今作は、目の前の壁をポジティブシンキングで乗り越えて行く女性が放つ陽のオーラが、気持ち良く爽やかな恋愛映画なのである。】」女神降臨 After プロポーズ編 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”素顔のままで。そして愚かしき苛めとルッキズムを乗り越えた先に在った幸せ。”今作は、目の前の壁をポジティブシンキングで乗り越えて行く女性が放つ陽のオーラが、気持ち良く爽やかな恋愛映画なのである。】
ー いやあ、「Before 高校デビュー編」も良かったけれど「After プロポーズ編」では、Before編で謎だった点が気持ち良く回収されて、更には主人公の女性のポジティブシンキングに磨きがかかって、周りの人やSNSで声を発信する人たちが、ドンドン彼女の生き方を肯定して行く様が、爽快だったなあ。
このシリーズはラブコメの範疇に入ると思うのだけれども「Before 高校デビュー編」で主人公の女子高生は苛められていた高校をスパっと辞めて転校するシーンから始まるのだが、これが目から鱗だったなあ。他の苛めを描いた映画のレビュータイトルにも使わせて貰ったけれども、キツイ時には逃げる手もあるんだと思ったもんな。
そして「After プロポーズ編」では「Before 高校デビュー編」で明らかに彼女の事が好きだと思われるクールなシュンと、歌手を目指す御曹司ユーが、更に彼女に惹かれて行くのである。
特に好感度大だったのは、主人公の女性の素顔を家族以外で唯一知っているシュンが、ルッキズムでない所かな。
シュンはスッピンの主人公の女性がちょっと元気がない時でも、頬っぺたを摘まんで、笑顔にさせるんだよね。良い奴だよね。
妻子持ちの私から言わせれば、確かに男は最初は美しい女性に惹かれるよ。でもね、デートに誘うかどうかを決めるのは、当たり前だけれどもその人の人間性なんだよね。そして、お付き合いが長続きするかどうかも、お互いの相性と相手と自分の人間性だと思うな。
今作では、主人公の女性が、前編のラストでユーが”俺の彼女!”とファンの前で紹介して、”えー!”で終わるんだけど、その後彼女の事が好きなストーカー君や、ユーのバンドの女マネージャーが彼女の素顔をネットに上げた事で彼女はバッシングを受けるのだが、彼女は自分のお化粧の仕方動画サイトで、スッピンを晒してお化粧して行く様を配信してSNSの声を味方につけるシーンは爽快だったな。
あとは、彼女の家族や友達二人が彼女を応援する姿が、良いんだよね。
彼女が、シュンと米国で活躍する父から、ロケ現場の人手不足を解消するためにメイク担当に推薦された時に、大女優(筒井真理子:貫禄あるなあ!)に叱られるのだが、その後彼女は子役の女の子が肌に合わない化粧のために湿疹が出た時に、的確なメイク対応をして少女を助けるシーンも、ナカナカだったな。そして、彼女はそのメイクスキルを大女優に認められるんだよねえ。
そして、彼女の陽のオーラは、高校時代彼女を苛めていた、今や起業家の社長になった女性の心を変え、シュンとユーの心を更に掴んで行くのである。
彼女の陽のオーラがドンドン自身の道を切り開いていく後半は、爽快だったし、結構沁みたなあ。
<そして数年後、夢だった医者になったシュンと一緒に暮らす、同じく夢であったメイクアップアーティストになった彼女は、到頭彼からプロポーズをされるのであった。良かった、良かった。
今作は、目の前の壁をポジティブシンキングで乗り越えて行く女性が放つ陽のオーラが気持ち良き恋愛映画なのである。>
■最後にチョコッと書くけれど、主演女優さん、相当なプレッシャーがあったと思うのだけれども頑張ったと思うなあ。だって、イキナリ主演で前編、後編の大作でしょ。
ヤッパリ、お父さんの”鋼のメンタル”を受け継いでいるのかな、と思ったよ。
あとね、ムッチャ怒られるかもしれないけれど、主演女優さんの演技なんだけど、初演技って事で、驚き方とかちょっと大げさなんだよね。ごめんね。
けどね、それでも私は頑張っている人が好きだし、物語も良かったから、4.0なんだよ。じゃーね!>