映画ドラえもん のび太の絵世界物語のレビュー・感想・評価
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見事な冒険活劇
採点4.3
親子で劇場鑑賞
新しくドラえもんの名作が生まれたと感じました。
異世界というか絵世界ものの本作、OPの導入からして良いです。
うまく練られた脚本が凄く、数々の小さな伏線が後半次々にはまっていくのは見事でした。
目立っていたのは男らしいジャイアンと、魔女のようなアクションで活躍するしずかちゃん。そしてお父さんの深い深い優しさです。
またクライマックスのアクションは壮大で、これぞ劇場版といった見応え。
子らも集中して観ていましたし、僕は終盤に幾度か涙したものです。
子供はもちろん、大人も皆子どもの頃のワクワクを思い出していた事でしょう。
本当に面白かったです、見事な冒険活劇作品でした。
これまでにない序破急構成のワクワク冒険劇
ドラえもん映画は実は黒幕がいて最終決戦ってパターンは割と王道だったと思うんですが(日本誕生、空の理想郷、夢幻三剣士など)、それを序構成で持ってきて、そこからの破、急と怒涛の展開でぶつけてきたのは没入度が高く、満足度高かった。
惜しいのは序の中盤が若干中弛みやぶつ切り感をを感じたところだが、これはのちの展開への没入感の高さに逆にプラスに影響したかもしれない。序にはいくつもの伏線が巡らされており、序盤の削られまくったと思われる導入部分にも相当な苦労が垣間見えた。映画は一発かつ時間が決まっているので、これは監督の技量の見せ所だったのではないだろうか。
そしてここ最近のトレンドのアクションシーンの描写のクオリティの担保をまさかのしずかちゃんがやってるのもとても面白い。
まずは一度、まっさらで見て驚きハラハラし、涙ぐんでほしい。
そして二回目はいかにこの物語を描くのに製作陣が時間との勝負で苦心したのか思いを馳せながら見ていただきたい。
さらに、実はハイライトはオープニングソングの過去の芸術作品とのコラボだったりする。なんでこの部分のグッズ出さなかったの?ビックリするくらい素晴らしい出来だったよ?
楽しい。
良作ではあるが、そこまでか?
あくまで個人的な感想です(長文です)。
前評判がかなり良かったため、数年ぶりに劇場へ足を運んでの視聴。
全体的な感想として、「良作ではあるが、絶賛されるほどではない」という結果。
とはいえ、わさドラ映画の中では上位に入るかなと思う。
〇良い点
多くの方がレビューしている通りなのであまり多くは書かないが、まず作画のレベルが高い。
アクション・バトルシーンは非常に迫力があり、冒頭のミノタウロスに襲われているシーンはカメラワークも素晴らしく緊張感がある。そして神すぎるOPに繋がり、これは期待できる!と思っていた。
最近のドラえもんアニメ・映画の色彩は彩度と明度が高く少し眩しい印象を受けるが、本作は落ち着いた色で色彩設計されており本編の内容とも相まって非常に良い。
他にも過去作のオマージュやよく練られた脚本、既存ひみつ道具の頻出等、良い点は多い。
〇気になる点
・クレア(絵)の扱い
個人的に、本作で最も残念に感じたのはクレア(絵)の扱い方。物語終盤にて判明するが、これまで一緒にいたクレアは絵の中の存在であり、はいりこみライトが壊れたことでクレア(絵)は消えてしまう。
作中の大部分を一緒に過ごしてきたクレア(絵)が大した別れのシーンもなくあっけなく消え、代わりに時空間をさまよっていたクレア(本物)が突然登場し、予知夢ができる設定を使ってこれまでの冒険を朧げにも覚えているからめでたしめでたし・・・??
さすがにご都合主義を感じざるを得ないし、無理があるように感じた。そもそもクレア(本物)は肉体的に成長した姿で戻ってきたが、その間はどうやって生きていたのか?
TPによると、時空間をさまよっていたところを保護したような事を言っていたが、幼い状態で保護して辻褄合わせのためにタイムふろしきでも被せたのか?もし何かヒントを見逃していたら申し訳ない。
最後、マイロがクレアの絵にのび太達を書き加えてくれていたのが唯一の救いだったが、もっとクレアの扱いを大切にしてほしかった。
・伏線の使い方
本作は序盤から伏線が散りばめられているが、メインターゲット層である子ども達はこれを理解できるのだろうか?特にクレアの正体については伏線の張り方が綺麗とは言えない。
映画冒頭、クレアが時空乱流に飲み込まれるシーンから始まる。しかし、のび太たちがクレアに最初に出会ったのは絵の中であり、のび太自身もクレアは絵の中の存在であると最初は思っていた。しかし、クレアが実は神隠しにあっていたことを知ると、後付け感満載のドラえもんの解説によりクレアは絵の中の存在ではなく実在している人間だというミスリードを起こす。そして最後はやっぱり絵の中の存在でした、と。
序盤でクレアが絵の中の存在である可能性が出た時点で、ラストシーンの実は絵でした、というのは驚きが少ない。中盤でクレアが水を避けていた伏線も、よく練られた脚本であると感じたが、だからといって感動するほどの驚きはない。
・のび太達の目的が成り行きで決まっていく
今回の映画は、のび太たちの行動理由が成り行きであり、結末に達成感がない。過去作を例にすると、魔界大冒険では中盤以降の時点で「悪魔から地球を守る」という行動理由があるし、ひみつ道具博物館では序盤から、「なくした鈴を取り戻す」という目的を一貫させている。
しかし、本作はのび太達の行動目的が次々と変わっていく。クレアと出会って以降ののび太達の目的は、クレアをアートリア公国に連れていく→クレアを両親に会わせる→処刑されかけるジャイアンとスネ夫を助ける&絵画泥棒を捕まえる→イゼールを倒す
というように、RPGのごとく次々と目的が変化する。
特にイゼールを倒す、というのは終盤で突如発生したミッションであり、結果倒すことができたが、魔界大冒険のデマオンを倒した時のような達成感はない。
・イゼールの倒し方
イゼールの弱点が水であるとわかり、戦いの舞台が水ビル建築機で作った家の近くになった時点で水加工用ふりかけを使って倒すのはある程度予想できた。しかし、その倒すためのキーアイテムをわざわざ光を入れて隠して焦らした先に、予想通りふりかけを使って倒すというのはかなりあっけない。しかも一度モーゼステッキを使った攻撃をかわしているのに、同じような攻撃方法でやられてしまうのもなんだか。。まあイゼールも家が水になるとは思わなかったのだろうが、いまいち盛り上がりに欠ける。
・アートリアブルーとクレアの瞳
かなり序盤から出てきている、見る角度によって違う色に見えるアートリアブルー。そしてクレアの瞳もそのアートリアブルーのような美しい瞳。さすがにこの青色とクレアの瞳が物語の重要ポイントになるんだろうな、と思っていたのに何もなくて、作中で最も驚いた。
この設定をなぜ上手く使わなかったのか・・・。
また、のび太とマイロが夜中に1:1で会話するというお約束シーンでは、どうしてもクレアの瞳に色をつけられないことをマイロが悔しがっていた。このシーンも結局それっきりで、完成したクレアの絵を見ることはなかった。
他にも書きたいことはあるが、とりあえずここまでにしておく。
気になる点をメインに書いたが、本作は良い点もたくさんあるため非常に惜しい作品ではある。
今作は序盤~中盤は退屈することなく見ることができた一方で終盤がイマイチであり、
前作の地球交響楽はその逆で中盤は少し退屈でクライマックスの盛り上がりが過去最高クラスであった。映画を見終わった後の満足感としては後者の方が高いので、終盤は大切だと思いしらされた。
あまりにも本作を絶賛するレビューが多く、自分がおかしいのか?と思ったので、映画のレビューを初めてやってみました。
なんだかんだ言いつつ、毎年ドラえもんの映画を見続けて20年、すっかり大人になってしまいましたが、毎年映画を作り続けてくれる制作陣には感謝です。
ドラえもんの映画の中では最高峰に良い出来
設定と伏線がうまく考えられている。敵が強くてバトルも面白かった。
少女クレアの驚きの真相、のび太に落ちてきた絵画、アートリア公国やアートリアブルーなどの設定がよく考えられている。
イロイロな謎がだんだん解き明かされていって面白かった。
敵が未来人なのでかなり強敵だと思った。もうちょっとでドラえもん達が全滅してシリーズが終了してしまうところだったヨ。そんなことするわけないか (^^)。
おとなもこどもも楽しめます。
絵の具と水!!
水の城がまさかそうなるとは!!
いろんな事が繋がってて最高に面白かった。
突然絵が降ってきた理由も、
その絵が半分だった理由も、
クレア姫が昔と変わらず小さいままだった理由も、
ぜーーんぶ最後には繋がって
「そういうことか!」って三十路の私が
1人で見に行ってかなり盛り上がってた。
最後まで展開が読めないし、
伏線回収なんかもしちゃってて
ストーリー構成がすごい!
強敵を倒すためにドラえもんが何かを閃いた時、
「なんだ?」って思ったけど、
その直前でドラえもんが大変な事になっちゃって、
まさかまさかでのび太があの時描いた
下手っぴなドラえもんに救ってもらうなんてさ…。
誰が想像するよ…。
素敵すぎる…。
社会にもまれた三十路の私が
どんな人に出会っても「そんな人もいるよな〜」と
少し優しい気持ちでいれるのは
毎年ドラえもんを見て、童心に返り、
ピュアな世界に触れられているからだと思ってる。
ドラえもんのお陰。
今年も最高のドラえもんをありがとう!!
来年も楽しみだー!
少なくともF原作以外のオリジナル作品ではベスト
原作至上主義の私ですが、この作品とにかくストーリーにも演出にも感心しきりでした。
火山で全てが破壊され白い灰で埋め尽くされる運命の国の過去と現在、そして未来が1つの時間軸になって進むストーリーライン。
かなり整理されながら想像上のモンスターとのアクションシーンの連続で全くストレスなく理解できる。
近年のドラ映画では基本ラインが「頭のおかしい大人の暴走を子供目線で止める」で、もうそういうのはお腹いっぱいだなと思っていましたが、今回は出てくる大人はまともな思考ができる人たちで、それも本当に良かった。
ちょっと生意気で世間知らず、だけどかわいいクレア姫のキャラクター、悪いことが大好きな、だけどカワイイ悪魔チャイ。
最後の辻褄合わせではないちょっと頼りないタイムパトロールの活躍も嬉しかったです。
コウモリからモンスターのヤリの形の繋がりで過去と現在を接続してみせるシームレスな演出、何故かいきなりピンチの連続の姫、水の攻防など、例を挙げればキリがないほど良いシーンだらけでした。
個人的なドラ映画でのツボは、のび太たちの日常に一度戻ってくる(劇中で自分たちの本来の生活を意識していてほしい)、のび太たちがガチで生命の危機を感じる(今回はジャイアンスネ夫が死の直前まで行く、最終的には石化のような状態になる)、食事・泊まるシーンがある、などですが、それらも十分満たしてくれました。
今、この映画を歴代ドラ映画でもベストとしてよいか脳内会議中なくらい、とても名作傑作と思います。
40年好きで居続けたドラえもんというコンテンツでこんなに面白い新作を観れたことが最高に嬉しいです。
作ってくれて本当にありがとうございます!
映画ドラえもんシリーズの中で、名作がひとつ生まれました!
結論から言わせて頂きますと、総合的に見て、素晴らしい作品でした!
昨年の【地球交響楽】も素敵でしたが、今回は絵がメインとなっているため、OPからこだわっていました。
「夢をかなえてドラえもん」に合わせて、ひみつ道具を使用して、ドラえもん達が数々の名画の中に入り込んでいく場面は、観ているこちらも楽しめてしまう。
※星野源さんの「ドラえもん」も名曲ですが、版権の問題等でこの数年間の映画の主題歌にできなかったんだろうな…という所が残念に感じていました。
物語も王道的で、なおかつ過去の作品をオマージュしている点があったりして、懐かしさと子どもの頃に感じたワクワクした気持ちが溢れ出してきた。
今回の脚本は、アニメシリーズにも携わっている方が担当されているだけあって、ひみつ道具もいっぱい出てきて、なおかつそれらを上手く要所要所毎に出す等、物語の構成と合わせて絶妙だった。
個人的に、「糸なし糸電話」を作中で登場させている事が嬉しかった。
原作や昔のアニメでは、タケコプターやどこでもドア等と同じくメジャーな道具に部類されていました。
でも、携帯電話やスマホの普及が影響したのか、アニメではすっかり出番がなくなってしまった道具でもあります。
小説版でもはっきりとその名称が出ていて、思わず「これを出すんだ!」と歓喜してしまいました(笑)
それから、今回のメインキャラであるクレアとマイロのやり取りが良い。
二人の関係がちょっとじれったくて、お互いに意識し合っているのが伝わってきて…微笑ましかった(親目線)
彼等の関係性を表現するなら、数十年前の少女漫画的な「純愛」だと思う。
チャイは可愛らしい悪魔ですね。
クレアといっしょに、チョコレートを食べて目をキラキラさせる場面がお気に入りです。
あと、今回のラスボスである「イゼール」は曲者かつ強敵。
歴代の映画ドラえもんシリーズの「鉄人兵団」「オドローム」と並ぶくらいの厄介さと強い危険性のある存在だった。
※昨年の「ノイズ」は、明確な意思を持たない天災的なラスボスだったので、上記の敵キャラの区分とは異なるので除外しておきます。
「イゼール」があんな脅威となれたのは、彼を創作した画家が要因だと思います。
別作品で、魔王が作曲したとされる「呪いの独奏器楽曲」のように…
「イゼール」が高度な知恵を持ち、人々に厄災をもたらす最凶の暗黒騎士であるに違いないという画家の創造力と思念が込められていた。
それゆえに、具現化した際に、ドラえもん達すらも真っ向勝負では敵わないラスボスとなれたのでしょう。
だから、終盤でのび太が描いた「へたっぴドラえもん」の存在が、「イゼール」を倒す切り札となった点がゾクゾクした。
マイロからアドバイスを受けて、のび太が描いた「ドラえもん」は会話があまりできなくても、のび太の事を尊重してくれる一番の味方となった。
「イゼール」を描いた画家が込めたのは、畏怖や絶望、悲しみといった負の感情。
「へたっぴドラえもん」を描いたのび太が込めたのは、信頼と希望、喜びといった正の感情。
そういった対比があり、結果的に最後まで諦めなかったのび太達の機転や行動が勝利へと繋がったのだと思います。
ここまでは絶賛すべき箇所を語りましたが、不満に思った点もあります。
今回の戦犯でもあるソドロ氏が捕縛された描写がなく、パルの報告のみだった事(所謂「ナレ捕縛」)
あと、帰ってきたクレア、マイロ達のその後が描かれていなかった点ですね。
それらをED辺りで、描いてくれていたら…と少々残念な気分。
…とはいえ、不満点を含めても、全体的にみて、今年の映画ドラえもんは大満足な作品でした!
次回作は、「海」が舞台のようです。
特徴的なキーワードは、海の生物のみなので、オリジナルの可能性が高そう。
来年の映画ドラえもんも楽しみにしています。
良質な脚本に支えられた極上のエンタメ作品
参りました。
まずは練りに練られた脚本が素晴らしい。若干ご都合主義的な展開もありますが、十分に見応えのある作品展開でした。
最近のドラえもん作品で見かける、稀に作画が変な崩壊をする以外でケチをつけるところはありません。
子供向けアニメ作品でもスタッフが本気でやれば、これだけ楽しめる作品を作れることを示せるものでした。
作品に関わったすべての方々、ありがとうございました。
国民的アニメと言えば、やっぱりドラえもんだなと。
オープニングで絵画や浮世絵の中に、ドラえもん達が混ざり合う画面があるんですが、それが見事にマッチしていて素直に「すごい!」と思いました。
違和感なく絵になっている。
そして物語のキーキャラクターのクレア。このキャラはおそらく「クレアの秘宝伝」のキャラデザを少し変えて、性格や行動も近い感じにしていると思います。
あえてわかるようにしているし、リスペクトも感じて、様々な媒体からいい部分を持ってきて、進化させている部分に長年続く国民的アニメたる所以を感じました。
ギャグシーンのオチも笑えるし、悪魔のチャイが吐くブラックジョークもクスりとさせられる。
子供も大人も楽しめる娯楽映画の枠内で、切磋琢磨して創られてる感じが伝わってきました。
南海大冒険くらいからほとんど見てなくて、たまにサブスクで見てもイマイチだなって思っていましたが、いや今回のドラえもんは面白かったです!
映画 ドラえもん、名探偵コナンみたいにラージフォーマット上映(IMAX・4DX・MX4D・Dolby-Cinema)でやるべき
今まで映画館で見てきた映画 ドラえもんでもう一度、見たいって思えたのはのび太の宝島以来です。
間違いなく映画 ドラえもん史上最高
傑作です!
アクションシーンは過去一良かった!
「名探偵コナンみたいにラージフォーマット上映(IMAX・4DX・MX4D・
Dolby -Cinema)でやってほしいし、
やってないのがもったいないな~🤔」
って思えるくらい良かった!!
絶望感は映画 ドラえもん史上最大
だったね。今回の敵のイゼールは
過去一の強敵だった!!
途中、「葬送のフリーレン」と
「シン・ゴジラ」を思い出させるシーンあったからなかなか楽しめた!!
あと、ゲストキャラのクレアちゃんがすごく可愛いかった!💛
今までの映画 ドラえもんのゲストキャラの中で一番好きなキャラになった。
ちなみにのび太みたいに私も小学校と中学校でクラスの中で一番、絵が下手でした。
しかし、数年経ってこの映画を見て、自分も「今まで小学校と中学校でやってきた図工と美術の授業が全て無駄ではなかったんだ」って思うことができました。
まだまだ、見に行く予定です!
ドラ初心者に勧める代表作になると思う
めっちゃ面白かったです。
まず、絵画の中に入るって夢じゃないですか、それを実現できてやっぱりドラえもんは素敵だなあとワクワクしながら観てました。
伏線の張り方も、絶望的な状況も、色を失った世界の悲しさ、そして絶対的なドラちゃんも色を失い動けなくなってしまうという絶体絶命の中、どこからライトが出てきたのかはさておき、のび太が描いた下手くそだけど愛のこもった絵が世界を救うってめっちゃ素敵でした!!へたどらちゃん?めちゃかわいかった!
最後もちゃんとクレアちゃん帰ってきて良かった…!
絵の中のお話だからか、風景とかも綺麗で観ていて楽しかったです。
好きなものを描けばいい
ドラえもん一行が入り込んだ絵世界は、失われた文明であるアートリアであった。その文明の王女と接触し、絵画を盗むタイムハンターと対決する。
ドラえもん映画を久しぶりに鑑賞した。大人になってからじっくり鑑賞したのは初めてかもしれない。さすが世界のドラえもん。完成度が非常に高い。
まず全体の構成からして、序盤中盤にわかりやすいフリがあり、最後までにきれいにすべてを回収する。たとえば、のび太が天井に消しゴムを投げるシーンやパパをスケッチするのび太など。無駄なシーンがない。
入場者特典として、本作で登場した秘密道具の短編マンガが配布された。本作で登場した秘密道具はすべて過去のマンガに登場してきた道具らしい。したがって、今回のストーリーに合わせて都合よく道具を作っていない。既存の道具を用いるアイデアが素晴らしい。
身を呈して仲間を守るジャイアンやここぞという時にしっかりしているのび太など、昔からの胸熱シーンもしっかり押さえられている。
ラスボスとの対決では、ああこれで倒せるなと思わせたところから二転三転あり、最後の倒しかたもしっかり納得できるものとなっている。
タイムマシンによる時系列の前後は若干分かりにくい。しかし、ここには補助的な説明もあるため、もやもやを解消する工夫があった。
もうドラえもんの映画でドキドキすることはできないと思っていたが、その予想は嬉しく覆された。やはりそこいらのアニメとは一線を画す。長期的に人気のあるシリーズにはそれ相応の理由があった。
ドラえもん史上でもかなり上位にくる作品!
すごく良作だった....
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