劇場公開日 2025年2月21日

「恐怖に駆られているのはどちらか。」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0恐怖に駆られているのはどちらか。

2025年4月13日
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鑑賞方法:映画館

映像を観ていると、恐怖に駆られているのは、パレスチナの人々ではなく、軍や武装した入植者の方であることがよくわかる。自分たちのしていることは国際法違反であることを自覚し、人道上の後ろめたさもあるからこそ、武力や詭弁のような国内法を盾に、破壊活動や言論統制を進めて、時には実際に発砲もするのだ。
本当に哀れなのはどちらか。

ガザ侵攻前のイスラエルのパレスチナへの戦争犯罪については、アジアンドキュメンタリーズの「ガザ 自由への闘い」が無料で視聴できるので、ぜひこちらもご覧いただきたい。

単品購入という形にはなるが、そのサイトには、「医学生ガザへ行く」もある。在りし日の美しいガザの街並みと、そこに暮らす人々が、当たり前だが、とても人間らしく生きている様子が伝わってくる。

パレスチナで、恐怖に駆られた狂信者たちの被害に遭っているのは、単なる数ではなく、固有名詞を持った一人一人の人間であることを忘れないようにしたいと強く思った。
そして、どちらの国家や民族を支持するとか、右だ左だという二者択一に陥ることなく、真に公正公平と社会正義が実現する世界の方向を見据え、自分のできることをしたい。

sow_miya
2025年4月13日

共感ありがとうございました。「恐怖に駆られているのは、パレスチナの人々ではなく、軍や武装した入植者の方であることがよくわかる。(中略)後ろめたさもあるからこそ(中略)破壊活動や言論統制を進めて、時には実際に発砲もするのだ。」という視点について、彼らの表情から滲み出る感情として、自分が表現しきれなかったことを言語化してくれてました。

ブログ「地政学への知性」
talismanさんのコメント
2025年4月13日

同感です。「イスラエルの自滅」という新書を読んでますが自分が如何に何にも知らなかったかよくわかり、面白く希望も持てる気がしています

talisman