「恐怖に駆られているのはどちらか。」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖に駆られているのはどちらか。
映像を観ていると、恐怖に駆られているのは、パレスチナの人々ではなく、軍や武装した入植者の方であることがよくわかる。自分たちのしていることは国際法違反であることを自覚し、人道上の後ろめたさもあるからこそ、武力や詭弁のような国内法を盾に、破壊活動や言論統制を進めて、時には実際に発砲もするのだ。
本当に哀れなのはどちらか。
ガザ侵攻前のイスラエルのパレスチナへの戦争犯罪については、アジアンドキュメンタリーズの「ガザ 自由への闘い」が無料で視聴できるので、ぜひこちらもご覧いただきたい。
単品購入という形にはなるが、そのサイトには、「医学生ガザへ行く」もある。在りし日の美しいガザの街並みと、そこに暮らす人々が、当たり前だが、とても人間らしく生きている様子が伝わってくる。
パレスチナで、恐怖に駆られた狂信者たちの被害に遭っているのは、単なる数ではなく、固有名詞を持った一人一人の人間であることを忘れないようにしたいと強く思った。
そして、どちらの国家や民族を支持するとか、右だ左だという二者択一に陥ることなく、真に公正公平と社会正義が実現する世界の方向を見据え、自分のできることをしたい。
おはようございます。
朝、思ったことは、
家を壊され土地を奪われることへを、自分の立場として
考えなかったことに気づきました。
その優しさに欠けていました。
増え続ける難民。日本でも災害で家を奪われる人々。
不幸なことが増え続けていますね。
朝、削除したり加筆したりしました。
お時間あれば読んで頂きたいです。
考える機会をいただきありがとうございました。
琥珀糖さん、コメントありがとうございました。決して気に障ったというようなことではありませんので、そんな風に読めてしまったとすれば、私の至らなさです。すみません。
琥珀糖さんが感じたという「不甲斐なさへの怒り」とは、決してパレスチナの方に対してというのではなく、「そういう現状のどうしようもなさや不条理へのやるせなさ」ということなのではないかと思いましたし、自分も常に揺れています。
確かに、イスラエルへの怯え・・・を感じます。
これも映画なのですが、「ウインドリバー」で、
インディアン(ネイティブ・アメリカン)が自治区みたいな
畑作も出来ない荒地に追いやれるて、無気力に麻薬とゲームに
耽っている描写とも重なるのです。
北海道にはアイヌ民族がいました。
彼らもまた日本人に土地を奪われて骨抜きにされて、今は残り少ない人しかいません。
このことは
マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
とも重なるのです。
日本人だって決して褒められたことをしてきた訳ではありません。
人間とは歴史に学ばないもの・・・という言葉があります。
ガザに限らずウクライナとロシアの戦争もまた然りです。
ただ、あなた様の気に障ったのは、多分私のパレスチナ人の
不甲斐なさへの怒り・・・みたいなもの・・・かもしれません。
クルド人もロマも、古くはユダヤ人もさすらいの民でした。
強者の理論と弱者の理論。
私の中にも驕りがあるのかもしれません。
コメントありがとうございます。
パレスチナとイスラエル問題。
世界史に無知なので失礼な記述があったなら
お許しください。
今イスラエルがガザを1人残らず壊滅する勢いで、
本当にジェノサイド以外のなにものでもありません。
私はイスラエルをテロリスト国家だと思っています。
ただ「セプテンバー5」のミュンヘンオリンピックのパレスチナの
「黒い九月事件」
イスラエル選手団とコーチの14人を殺した「黒い九月」の
首謀者たちを14人の最後の1人まで報復で殺したイスラエルに
「やられたらやり返す」報復の連鎖はここでも常軌を逸してました。
共感ありがとうございました。「恐怖に駆られているのは、パレスチナの人々ではなく、軍や武装した入植者の方であることがよくわかる。(中略)後ろめたさもあるからこそ(中略)破壊活動や言論統制を進めて、時には実際に発砲もするのだ。」という視点について、彼らの表情から滲み出る感情として、自分が表現しきれなかったことを言語化してくれてました。