「パレスチナ人の不満はわかるが・・・」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
パレスチナ人の不満はわかるが・・・
破壊される故郷を撮影するパレスチナ人青年が2019年夏から2023年10月までの4年間にわたり動画を記録したドキュメンタリー。
ヨルダン川西岸マサーフェル・ヤッタで生まれ育ったバーセル・アドラーは、イスラエル軍による占領が進む故郷の様子を幼い頃から撮影し、世界へ向けて発信してきた。次第にイスラエル軍の破壊行為は過激さを増し、ガザのハマスが2023年10月にイスラエルへ攻撃した事により、ヨルダン川西岸のマザーフェル・ヤッタにも影響があり、撮影が続けられなくなった、という話。
不条理な占領行為というのはパレスチナ人からみた言い分であり、1900年から住んでいたと言ってたが、紀元前10世紀頃にはその地に古代イスラエルが有ったのだし、1948年の現イスラエル建国によりユダヤ人はやっと約束の地に戻って来れた訳で、その後も領土を巡る争いは続き現在に至る、という事だろう。
ユダヤ人は約束の地を追われ、現イスラエル建国まで長い間住む所を持てなかったのだから、いつから住んでいた、というのも言い出したらどこまで遡るのか、と収拾がつかない気がする。
不法占拠と言えば、日本の北方領土を今だに占領し続けてるソ連からのロシアや、今もウクライナで酷い事をしてる同じくロシアなんて、あんなもんじゃない。
マリウポリの20日間、などはもっと悲惨だった。
住民を無差別に殺し、人々を車に積んで自国の別の場所に運び、強制労働させ、抗議が有ったら釈放と称して送り返す。
そんな事に比べたらまだゆるい感じがした。
生まれた土地を離れたく無いという気持ちは良く伝わったが、もっと酷い侵略者は他にいくらでもいると思う。
コメントする