「嘆くだけでは、、、」ノー・アザー・ランド 故郷は他にない Syochan17さんの映画レビュー(感想・評価)
嘆くだけでは、、、
あまりの現実に理解が追いつかない。
アカデミー賞をはじめ世界中で高く評価されても、パレスチナの状況は悪化するばかりだ。長年、多くの人が声を上げ、今日も世界中でデモが行われている。それでも現実は変わらない。イスラエルの正義を語る声はほとんど聞かれないのに、この事態が容認され続けていることに違和感を覚える。
同時に、イスラエルの安全保障への脅威や、一部の過激なパレスチナ人によるテロ行為が状況をさらに悪化させている現実もある。暴力の応酬が、和平への道を遠ざけている。
映画を観ても、「パレスチナ人は迫害されているよな」という記憶だけが残り、私たちは今日も日常を生きている。
世界中が怒っている。けれど、その怒りは現実を動かさない。
この映画の称賛が、免罪符になってはいけない。
自分もまた、「分かったつもり」になっていないか――そんな問いが残る。
解決には、構造そのものを問い直す必要がある。
それでも、信頼される指導者が現れ、国家としてのビジョンを描けたなら――そこに希望はある。
国家とは象徴ではない。経済、防衛、統治、外交。現実的なビジョンと、それを導くリーダーシップが不可欠なのだと思う。
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