「古き良きが共存する2006年のブータン。いまはどうなってるのかが非常に気になる」お坊さまと鉄砲 osincoさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良きが共存する2006年のブータン。いまはどうなってるのかが非常に気になる
友人から、JICAのブータン派遣募集を教わる
なんと!ワクワク!
実務経験はクリア!英語力Aランク、無理ー(泣)
他の友人に話す
友人もブータンに興味がわく
友人「山の教室」を配信で見る
友人、感激する
友人、近所にブータン料理屋を発見する!
友人、ブータン料理屋に行き、映画上映情報を知らせてくれる
阿佐ヶ谷Morkにて
『山の教室』→1週間上映、行けず(泣)
『お坊さんと鉄砲』→半日休みで行けた!←イマココ
***
幸福度が高いこと、国王と王妃の美しさで話題になったブータン。インターネットとテレビの普及で、あっという間に幸福度が下がってしまったといいます。
舞台は2006年(ジェームス・ボンドのポスターに貼り替えられる前のカレンダーは2007年)のブータン。
インターネットやTVの導入が最後の国。
国王の逝去から、新国王は政権を国民に譲ることにし、民主主義国家になることに。
選挙の経験のないブータンの村人たちに、役所の人々は模擬選挙を通じて選挙を教えようとします。
模擬だというのに派閥により家族の不和、いじめ、村八分のようなことが起こります。
この映画を見てて、民主主義ってなんだ?選挙ってなんなんだ??と、なりました。
世界中の人が命をかけてまで欲しがった選挙権、それを私も20歳を過ぎてから無条件にもらいました。
なんなら、小中学校の生徒会も選挙でした。
行事や修学旅行の係決めで、自薦、他薦、そういえばたくさん経験していた気がします。
⚫︎青は自由と平等
⚫︎赤は発展
⚫︎黄色は伝統を守る
どれか1つに投票するんだ!
模擬選挙とはいえ、これ、どれか1つじゃないといけないんですか?ということを、どれか選ばなくちゃいけないこと、このシンプルさで改めてわかりました。
そうだ、今の選挙もそこがよくわからないんです。もう自分がこの世に生まれた時にはすでに出来上がってたものだから、なおさら複雑で過程が見えず、自分ごとにならない。
山田芳裕著『望郷太郎』も、文明が発展して行く過程を最初から見られて、なるほど感がすごいです。
お金や村や町といったコミュニティや戦争の成り立ちってこうだったんだな、と。
周りと比較することで幸福度が下がる。
便利さと引き換えに生きて行く力が下がる。
サムソン製の中古のブラウン管テレビが最先端。
若いお坊さんのタシが、村人と一緒に『007』を観るシーン。昭和30年台の力道山をみんなで見ていた日本のような感じ?
そこで、タシが「その茶色い飲み物をください」って言ってコーラ?を飲むんですが、自分だったらあれをはじめて飲んだら吹き出しちゃいそう!
タシはしれーっと飲んでて、さすが修行中の身、何事も動じない。笑
あの削っていたものは、赤いソレだったか!
日本にあちこちの神社に奉納されてます。
いろいろ思うところあり、考えさせられましたが、ちょっと美談にしすぎな感もあります。。
これ、10年後のいま現在はどうなってるんでしょうか?
