「民主主義の限界」お坊さまと鉄砲 mst.mさんの映画レビュー(感想・評価)
民主主義の限界
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「山の教室」をアマプラで見て感動して「お坊さまと鉄砲」は劇場で見た。「山の教室」のようなわかりやすさはなく考えながら見る映画となっていた。お坊さまがなぜ銃を必要とするのかという点は最後までわからないため眠くなることも・・・。私なりの解釈は「民主主義の未完」だと思った。民主主義がそんなにもいいモノであるならなぜ米国は銃社会であり、銃を捨てられないのか?という点と、すべての災厄の元は結局「銃」を使った民主主義とは真逆の力による統治ではないかと監督は観客に訴えかけているのだろう。しかし王様が退位してまで体制移行を決意したのだから民主主義自体は悪いモノではないとも言っているのだろう。また選挙による分断が描かれる点はトランプをこすっているのだと思った。「山の教室」のような見る薬のような映画ではなく私としては政治色が強すぎると感じた。しかし日本のようにトンデモ政治家や評論家が「民主主義の危機、民主主義を守れ!」と叫んでいる国よりよほど健全だとも思った。
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