オリビアと雲のレビュー・感想・評価
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凄まじい色彩とイマジネーション
アニメとか映像に質はともかく、めくるめくイマジネーションションが凄すぎて─過ぎたというか⋯正直、途中意識がぶっ飛びました。だからというわけでもなく、あまりにも複雑怪奇な内容であったため、半分ぐらいしか理解できませんでしたが、色彩とセンスのよい音楽と映像で見事に惹きつけられて、意味不明な幻想的世界に、ただただ浸っていたという印象です。
to the moon
アートチックに描かれるアニメ作品ですが、様々な技法を取り入れており、多くのクリエイターたちが参戦しながらも全く物語がごっちゃにならない上手な作りに感心しっぱなしでした。
画面比率が4:3で進んでいくというのもなんだか斬新で、いつも観る横長の光景とはまた違うものがあって良かったです。
2組の男女の物語が入れ替わるように描かれていき、オムニバスではあるんですが、世界観を共有しているような感じもあって面白かったです。
オリビアとラモンの物語は、オリビアがベッド下に何かを隠しているという不思議なところから始まりますが、これがどう繋がっていくんだろうというワクワク感がしっかりありました。
オリビアが持っているカバンの正体が明かされてからはゾッとしまくりなのも良かったです。
そこからのバルバラとマウリシオのアーティストカップルがあまり仲がよろしくないであろう状況がしっかり描かれ、マウリシオが優柔不断すぎてコイツ…って思いながら観ていましたが、バルバラの判断が凄まじく早いので爽快感も確かにありました。
サバサバしている友人のユデルキも良い味を醸し出していました。
ラモンが街中でオリビアにキスをした時にはおいおいと思いましたが、帰って植木鉢に吐いた唾が栄養になったのか育って女性の自我が植物になって目覚めていく展開は狂気が詰まっていてとても良かったです。
徐々に大きくなっていきますし、嫉妬もふんだんにしちゃいますし、最終的にはとんでもない事になっちゃやったりと、決して誰かが酷い目に遭うって訳ではないのにここまでゾクゾクさせられたのは強烈でした。
アニメーションの手法が盛りだくさんで、紙をくしゃくしゃとして場面転換するのが1番お気に入りです。
水彩画だったり、砂だったり、ストップモーションだったり、1本の映画でここまで詰め込まれたものが観れるってとんでもなく贅沢だなとヒシヒシと感じました。
音楽も心地が良いものが揃っており、かなり聞き入りましたし、アニメーションのタッチに合っているなと思いました。
ドミニカ共和国の映画が日本に上陸する事自体珍しいと思いますし、不思議なアニメ体験が出来たのも良かったです。
じゃんじゃん日本に送り込んできてくださいな〜。
鑑賞日 1/27
鑑賞時間 16:55〜18:25
前衛芸術ごった煮
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