劇場公開日 2025年3月14日

「宮沢賢治の世界-直接的な残酷=Flow」Flow Basieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5宮沢賢治の世界-直接的な残酷=Flow

2025年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人によって好き嫌いの別れる映画です。
とても感情移入できる人もいれば、何も感じずただの凡庸と思う人もいそうです。

登場する動物たちの色合いがひと昔前のゲームソフトのようだと思いましたが、情景やその他の描写の美しさには引き込まれました。
動物、特に黒猫の描写には猫好きは思わずうなずいてしまうでしょう。
鳴き声の使い方からその仕草に至るまで、よく観察されて作られています。

ストーリーは単純で、表面的には何も考えずに鑑賞できるロードムービーですが、それだけに観る人それぞれで感じ方も異なると思います。
私は宮沢賢治の世界観から宮沢賢治の直接的な残酷さや暗部を除いた組み立てだなと感じました。
クレジット後のシーンをどのように感じるかで、この作品の評価も異なるような気がします。

主人公の黒猫は、我が家の2歳の雌猫にそっくり。
0.5点の加算ですw

Basie