くまをまつ

劇場公開日:2025年6月7日

解説・あらすじ

石川県小松市の古民家と石切り場を舞台に、孤独を抱える脚本家と幼い甥が体験する不思議なひと夏を描いたドラマ。

脚本家の佐伯ややこは、前年に他界した祖父・隆二郎の古民家に滞在しながら、祖父の遺した日記を題材に新作を執筆している。そんな中、姉の仕事の都合で、8歳の甥・タカシを夏の間だけ預かることになる。これまで交流のなかった2人だが、ややこはタカシを幼少期の自分と重ねて執筆中の脚本に取り入れようとする。タカシはそんなややこの思惑も知らず、夜中に見た黒い影や謎めいた青年、ややこの元恋人との出会いを経験しながら日々を過ごす。やがて夏の終わりに、タカシは石切り場の奥で曽祖父・隆二郎の古い記憶に触れる。一方、ややこは創作を通して自らの過去と向き合っていく。

「親密さ」の平野鈴がややこ、本作が映画初出演の渋谷いる太がタカシを演じ、「雨の中の慾情」の中村映里子、「すべての夜を思いだす」の大場みなみ、「赦し」の松浦りょう、「きまぐれ」の内田周作が共演。これまで今泉力哉監督作や甫木元空監督作などで助監督を務めてきた、小松市出身の滝野弘仁が長編初監督・脚本を手がけた。

2024年製作/113分/日本
配給:kine A house
劇場公開日:2025年6月7日

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映画レビュー

4.0熊の正体

2025年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本当に様々なことが心に浮かんだが全ては書ききれないので一部だけ。
ややこは元カノに「分かって欲しくなんかない」とやんわり突き放される。物事や人間のごく一部を切り取って全てを分かったような気になるのも、「分かる」ことでその対象を得たと思い込むのもお断り、さらに一部を切り取る事で相手が傷つくことにも気づけ!という訳だ。タカシや曽祖父についていくら書こうがややこのモノにはならない。
ミラーの件を告白しようとした時に「後にして」と優先順位を下げたうえ不正直をなじることでややこは半ば無意識にタカシを子供扱いし、傷つける。その後夕焼け空に向かって手を繋いで歩くシーンで、タカシを子供扱いしないとややこが心に決めたように見える。「子供扱い」もまた、相手についてわかったように気になっていることの結果なのだ。
平野鈴のユニセックス的な佇まいは、当て書きかと思えるほど役にハマっているし、タカシ役の渋谷いる太は凄い才能だと思う。

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ひろちゃんのカレシ

4.5少年の夏休み映画、ではない

2025年6月19日
PCから投稿

夏休みに親戚に預けられた少年のジュブナイル映画、の皮をかぶったアニミズム映画。脚本や過去の記憶が並走する多重的な世界観、モノを作る人間にはひどく刺さる問いかけ、そこで右往左往する脚本家、を見つめる少年、を見つめる映画。

カメラと音響の良さも相まって、忘れ難いサマーマッドネス。

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yama

1.5奪う側と差し出す側

2025年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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uz

2.0キリンは着てたけどね

2025年6月8日
Androidアプリから投稿

単純

石川県の田舎の村にある死んだ祖父の家で暮らし始めた脚本家のややこと、母親が海外出張の間の2週間そこに預けられた甥っ子タカシの話。

ややこがその家で暮らし始めて約2ヶ月後、タカシが預けられて始まっていく。

祖父の日記を引っ張り出して、そこに書かれていることを調べつつ、それをネタに映画の脚本を執筆したり、タカシを脚本の中に登場させたり、不思議なユメや70年前の秘密を交えつつ、タカシとややこの関係の変化と機微をみせていく物語で、面白かったのは主に朗読される脚本という…。

隣人の踏み込むなーもトモの謝るなーもお前が話しの流れ作ったんだろうがと違和感バリバリだったし、過去の恋愛からの流れは正直どーでも良かったし、本編とファンタジーの展開とまとまりはイマイチだったかな。

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Bacchus