くまをまつ

劇場公開日:

くまをまつ

解説・あらすじ

石川県小松市の古民家と石切り場を舞台に、孤独を抱える脚本家と幼い甥が体験する不思議なひと夏を描いたドラマ。

脚本家の佐伯ややこは、前年に他界した祖父・隆二郎の古民家に滞在しながら、祖父の遺した日記を題材に新作を執筆している。そんな中、姉の仕事の都合で、8歳の甥・タカシを夏の間だけ預かることになる。これまで交流のなかった2人だが、ややこはタカシを幼少期の自分と重ねて執筆中の脚本に取り入れようとする。タカシはそんなややこの思惑も知らず、夜中に見た黒い影や謎めいた青年、ややこの元恋人との出会いを経験しながら日々を過ごす。やがて夏の終わりに、タカシは石切り場の奥で曽祖父・隆二郎の古い記憶に触れる。一方、ややこは創作を通して自らの過去と向き合っていく。

「親密さ」の平野鈴がややこ、本作が映画初出演の渋谷いる太がタカシを演じ、「雨の中の慾情」の中村映里子、「すべての夜を思いだす」の大場みなみ、「赦し」の松浦りょう、「きまぐれ」の内田周作が共演。これまで今泉力哉監督作や甫木元空監督作などで助監督を務めてきた、小松市出身の滝野弘仁が長編初監督・脚本を手がけた。

2024年製作/113分/日本
配給:kine A house
劇場公開日:2025年6月7日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5少年の夏休み映画、ではない

2025年6月19日
PCから投稿

夏休みに親戚に預けられた少年のジュブナイル映画、の皮をかぶったアニミズム映画。脚本や過去の記憶が並走する多重的な世界観、モノを作る人間にはひどく刺さる問いかけ、そこで右往左往する脚本家、を見つめる少年、を見つめる映画。

カメラと音響の良さも相まって、忘れ難いサマーマッドネス。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
yama

1.5奪う側と差し出す側

2025年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
uz

2.0キリンは着てたけどね

2025年6月8日
Androidアプリから投稿

単純

石川県の田舎の村にある死んだ祖父の家で暮らし始めた脚本家のややこと、母親が海外出張の間の2週間そこに預けられた甥っ子タカシの話。

ややこがその家で暮らし始めて約2ヶ月後、タカシが預けられて始まっていく。

祖父の日記を引っ張り出して、そこに書かれていることを調べつつ、それをネタに映画の脚本を執筆したり、タカシを脚本の中に登場させたり、不思議なユメや70年前の秘密を交えつつ、タカシとややこの関係の変化と機微をみせていく物語で、面白かったのは主に朗読される脚本という…。

隣人の踏み込むなーもトモの謝るなーもお前が話しの流れ作ったんだろうがと違和感バリバリだったし、過去の恋愛からの流れは正直どーでも良かったし、本編とファンタジーの展開とまとまりはイマイチだったかな。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Bacchus

3.0私はもう思い出せないことばっかりだ

2025年6月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

地方の古民家と石切り場を舞台に、孤独を抱える脚本家と幼い甥が体験する不思議なひと夏を描いたドラマ。

スクリーンに映し出される故郷の空気感がとても懐かしく澄みきっていて美しい。
人はみんな他の人とは違う物語(人生)を持っていて、それはかけがえのない自分だけのもので、大切にしなきゃいけない。
登場人物(特にたかし)のバックグラウンドが描かれていないのも、興味をそそられ、想像する楽しみが残った。

大場みなみ さんの劇中朗読がとても素敵でした。

それにしても、故郷はずいぶん遠いものになってしまったなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tnk_san