世界征服やめたのレビュー・感想・評価
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世界征服やめるのやめた
日常に嫌気が指してる若者の心の声を描いた作品です。
PERFECT DAYSという映画と日常を見つめるという点で共通点を感じますが、それへの向き合い方は全く逆のように思います。
人生に幸せを見出せるのか、何も変わらない日常に諦めながら生きるのか。
これらの映画からそんなことを問いかけられた気がしました。
少し考えさせられる作品でした。
難しいけど...
曲(元ネタ)を軽く聞いて映画館行ったけど映画見終わった後の『映画見た!』感は残らなかった
でも帰り道、
あのシーンは何を表現したかったんだろう...多分こうかな?いや、こうかな?と『表現を自分なりに理解したい』という思いが強くなり、インタビュー記事とか他の人感じ方とかたくさん見てから、自分なりに腑に落ちました
今までは映画見ている時の感情だけで終わることばかりだったから新鮮だった(笑)
星野は彼方の憧れで対照的な2人
自分よりポジティブに見えていた星野の死を受け入れられない彼方の心とそれでも変わらない現実世界を同時に表現しているのかな、と
もしくは生霊的な説もあるのか?自死を選んだけど現実世界に名残のある星野を表現
自分の人生にどんな大きなことがあっても世界は自分中心で回っていないことを実感して怒る居酒屋
自分中心で回せたら(そんな気持ちを持てたら)自死にら繋がらなかったはずなのに
みたいなことをぐるぐる考えさせられる段階でこの映画の影響力はすごいなと思い高評価にしました
あと、不思議な世界観でセリフのある人物も少ないけど、さすが役者さんがうますぎました。最後まで思考をめぐらせながらもハラハラさせられた。存在してる人に見えた。
ただ、難しいのは間違いない!笑
原案の10倍長いPV
家を出る前に原案の曲を聴いてみて、他責的で青臭い主張に嫌な予感がした。
まず、星野の正体について隠す気があったのかが疑問。
スーツもネクタイも一緒だし、主人公としか会話しないし、出社時に鞄すら持ってない。
逆になんでシャツだけ違ったんだよ。
静止したモブ、一斉に機械的な動きをしたり主人公を徹底無視する社員…
主人公の孤独や思考停止で流される様、無関心な世相などをカリカチュアライズしてるのは分かるよ。
でもなんだか、サラリーマンを馬鹿にしてるように見える。
しかも序盤にちょろっとやって終わりだから尚更軽く感じてしまった。
“星野”を殺すことや、「世界征服やめた」に繋がるキッカケもまったく描かれない。
「やめた」の前にやろうともしてないしね。
終盤は結局星野によるポエトリーリーディング。
原案では「創作を続ける」というラストなのに本作は「日常を続ける」なのも如何なものか。
「朝から元気ないぞ」の後に街灯がついた夜の風景に繋がったのは何か意味があったの?
ダラダラやらずに50分で纏めたのはよかったが、それでも最後は冗長で、屋上で終わりでよかったのでは。
30代ならまだしも、せいぜい新卒に毛が生えたように見えるし、その悩みは早すぎるよ。
いや、勿論悩みや受け止め方はそれぞれだけどね。
ただ、あんな拗らせた中学生みたいな思考をしてたら、悩んでるのは周りの方なんじゃないかな。
演技は良かったけど、内容がまったく刺さらず。
6分程度の原案がYouTubeで見られるし、そっちでいいんじゃないかな。
タイトルなし
好きなラッパーの動画のコメント欄で、名前を挙げる人が多かったから…というきっかけで元々聴いていた不可思議さんの曲。
その曲がモチーフということで楽しみにしてたんですが…
曲と、私の思う不可思議さん像について解釈違いが起きて、途中で数度パニックに。
「友達が“世界征服したい”っていうなら、履歴書もスーツも捨てる(ついていく準備はできている?)」という旨のリリック。
それは自分から何かをする勇気はないけど、何かはしたい。そんなアンバランスさにジレンマを抱いているような人物を想像してました。
彼方くんは、とっくのとうにジレンマも捨ててきたみたいな、完成された世捨て人な印象。友達の世界征服に付き合おうとしてた時期はあったのかい?
居酒屋のシーンあたりから、曲と照らし合わせて観るのは諦めて、これは北村匠海くんが、「もし不可思議さんと会えたら、こんな話をして、こんな事を言ってもらいたかった」ってことを描いたのかな?と解釈しながら見てたら、不可思議さんを投影したと思って見ていた友人が、自死を彷彿とさせるシーンがあり、ここでもわたしはパニックに。
あれ???たしか不慮の事故だったよね????と、見ててめちゃくちゃ苦しくなったり。
友達の子について、彼方の「なりたかったもう一人の自分」みたいなものかとも思ってました。同じ服着てるし。仕事行ってるはずなのに手荷物ゼロだし。最初、じゃんけんの全然勝敗決まらないし。
だから、「明日は俺が死ぬ日」と言われた時、いよいよ、彼方が、なりたい自分には絶対になれないと宣告された日のように感じて、彼方くん、君もいよいよ死んでしまうのか…と。
結果的に生きててよかったけど、解決はなんっにもしてない。
解決は何にもしてないことが、話の本筋なんだとも思うが。
「この曲に救われた」と言っていた北村匠海くんの“救われた”の種類が、「背中を押された」とか、「夢を持てた」じゃなく、「諦めを肯定してもらえた」と感じ、
多感な10代の頃にその域に達してしまった人生を想うと、ファンでも何でもないが苦しくならずにはいられなかった。
この文を書いていて、自分は昔、好きな映画監督のことを理解したくて、その人の作品を立て続けに見ていたことを思い出した。
北村匠海くんのお人柄を知るにはとてもいい映画なのかもしれない。
本編にはほぼ関係ないですけど、壁を右手か左手にして歩き続けると、ホテルとかでかいビルではだいたい非常口にたどり着ける、って裏技ありませんでしたっけ???劇中にでてきた、「交差点を左に曲がり続ける」はそのメタファーなのかな。
世界征服をやめない
映画としての良さは正直、分からなかった。
ただ50分という、映画にしては短い尺にしたのは正解だと思う。
飽きることなく、飲まれることなく見終わることが出来た。
鬱々とした日々を淡々と、でも少しずつ確実にすり減らしながら生きる彼方と星野。
毎朝同じ場所で待ち合わせ、同じ場所で別れる。
一見楽しそうに見える星野の心の穴は始めからぽっかりと空いて見える。
最後の「人のために生きなさい」と両親に言われ、そうしてきた というような台詞から読み取れるように、星野には常に苦しそうな彼方よりも抱えているものがあった。
ただ、こういう性格の人は基本、何も言わず普通に別れてそのまま飛び降りた、というオチになりがちなところ、彼方に「明日はなんの日だと思う?」「俺が死ぬ日」と言うシーンは衝撃的だった。
ただ彼方にとってはいつもの彼の軽い言葉だったのだろう。
居酒屋で1人目覚め、いつもの道で笑っている星野を見た時、たまらなく苛立って罵った。
いつもみたいに何か言えよ、と言ったのが最後だった。
言ってしまった後悔からか、罪悪感からか、反対の道を行く星野を振り返る彼方。
でも彼は相変わらず飄々とけんけんパをしていて、心配して損した、という表情を浮かべて家路を行く。
星野は宣言通り死んでしまうし、世界征服をやめてしまった。
ここでの 世界征服 をどのように捉えるかは見る人によって違うと思う。
何一つ掘り下げることなく表面だけが広がる物語に若干の浅さは感じつつ、伝えたいことだけを伝えた、というような感じがしてそれはそれでいい。
あと、萩原利久目当てに見たのですごくよかった。
真っ黒のスーツに身を纏ったスタイルの良い彼は、不思議なほどこの映画に溶け込んでいた。
言葉こそ少ないものの、感じているものはちゃんと伝わってきた。
ありがとう、北村匠海
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