小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜のレビュー・感想・評価
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スケールが大きくなった小林さん
京都アニメーションのスタッフが「悪意」と「対立」に真正面から向き合った魂の映画版。
あの悲劇の7月18日から、気づくともう丸6年になる。
そのあいだ、京都アニメーションは、
地道に自分たちの出来ることをやってきた。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン、
Free!、ツルネ、ユーフォ、メイドラゴン。
手掛けてきた作品の続編を丹念に作り、
ふたたび力をたくわえてきた。
今回のメイドラゴン劇場版でも、第二期同様、
第一期で監督だった故・武本康弘が、
「シリーズ監督」としてクレジットされている。
シリーズを受けついだ石原監督にとって、
本作はまさしく「弔い合戦」であり、
京アニ継承と再生の証でもあるだろう。
山田尚子監督は、結局、京アニを離れた。
彼女は『平家物語』でアートアニメを作り、
『きみの色』で、いかにも京アニ的な世界を
悪も対立もない、優しくて静かな世界として
描き直してみせた。
彼女は、いまもきっと後悔と葛藤の中にいる。
『メイドラゴン』の中核にあるのは、
二大勢力の対決と闘い、犠牲と赦しの物語だ。
おそらく今作は、あの事件後初めて、
京アニが本格的に「悪」と「対立」を
全力で描いた作品となる。
(メイドラゴン2期のイルル登場篇は、
そこそこ荒れてたけどあくまで個人の話だった)
僕は、絵コンテのひとコマ、ひとコマから、
スタッフ全員の想いと願いを感じ取った。
彼らの煩悶と苦悩、悲哀と慟哭を。
彼らの諦念と内省、渇望と祈りを。
理不尽で圧倒的な暴力に対する、
絶望と哀しみ。愛する者を喪った苦しみ。
抑えきれない怒り。はらしがたい恨み。
彼らは、自らのなかで6年間抱えてきた
そういった想いと真正面から向き合い、
この作品のなかでなんらかの形で
こたえようともがいている。
簡単に答えの出る話ではもちろんない。
本作の魔術師にせよ、強制的に復讐の牙を
奪われ、敗残することにはなったが、
龍に対する憎しみが失せたわけではない。
なぜ人は憎しみを抱き、相手を攻撃するのか。
なぜ世界は対立し、争いごとは絶えないのか。
なぜ奪われた側の復讐は、禁じられるのか。
うちに抱えた苦悩が癒される日はくるのか。
おそらくそれは当事者にとっては、
あまりに切実で、あまりに切迫していて、
あまりに何年経とうが生々しすぎるがゆえに、
考えるだけでもつらいし、吐き気すら催す、
強烈なトラウマであり続けているに相違ない。
ましてやそれを作品に昇華するとなれば、
どれだけの覚悟と強い想いが必要だったか。
想像するだけで、ぎゅっと胸が苦しくなる。
メイドラゴンには、原作があるし、
今回の物語も、概ねそれに準拠している。
少なくとも、自ら結末を作り出す必要はない。
その意味では、原作に身体を預けて、
無心に作業できる部分もあっただろう。
とはいえ、僕はやはり京アニは凄いと思う。
ただただ「凄い」と敬意を表するしかない。
自らの体験した暴虐と破壊を乗り越えて、
「悪意」や「戦い」を描いた作品と再び
向かい合ってみせた、その勇気と覚悟に。
それを、これだけハイレヴェルな作品へと
昇華させてみせた、彼らの技術と能力に。
僕たちは、改めて想いを致す必要がある。
これは、理不尽な悪意と破壊的な暴力を
その身で受けたガチの「当事者」の作った、
現時点での「レスポンス」でもあるのだ。
彼らは知っている。
巨大な龍の吐息の恐ろしさを。
彼らは知っている。
巻き込まれた人間の非力さを。
彼らは知っている。
喪った命の重さと哀しみの深さを。
そのうえでなお、この理想主義的ともいえる
「調停」と「癒し」の物語を形にしたこと。
「赦し」を物語のなかできちんと示したこと。
僕はそのことに、最大限の敬意を表したい。
僕にとって「メイドラゴン」劇場版は、
単なるコミック版の切り出しではない。
京都アニメーションが辿る再生と復活への
輝かしき道程における、大切な里程標である。
― ― ― ―
今回の劇場版は、メイドラゴンの世界観に則って、カンナと父親の関係性やドラゴン同士の対立を描くものでありつつも、もっと普遍的で汎世界的なテーマを扱っている。
ネグレクトの問題。毒親の問題。
遺棄児童と親への愛情(執着)の問題。
犠牲と復讐、報復の連鎖の問題。
間近に迫る戦争の問題。
僕たちは、TVを通じて馴染んだキャラクターたちに感情を移入させながら、現実世界でいま起こっている重大かつ喫緊の問題に、自然と想いを馳せるように誘導される。
たしかにここは、生身の人間が空から落ちてもキノコがクッションになって死なないような世界であり、ドラゴン同士が全力でぶつかり合っても誰一人犠牲すら出ない世界であって、ずいぶんと都合のよい「ショックアブソーバーのきいた」世界観ではあるのだが、「シミュレーション」の場としてはむしろ最適の場だともいえる。
ちょっとした火種が、大災害へと膨らんでいく恐ろしさ。
そこに介入して火を煽ってくる「悪意」と「謀略」の存在。
絶望的に価値観の噛み合わない親と子の確執と軋轢。
それを見守る周辺と「実父」の間で起きる、子供をめぐる綱引き。
僕たちは、一定の不死性を担保された世界で、こういった根本的な諸問題に対する原作者・クール教信者の見解と、それをアニメ化する石原監督の見解、その指示に従って絵に落とし込んでいくスタッフの想いを順次、追体験していくことになる。
そこで出される回答は、先にも述べたとおり、多少なりとも理想論的すぎるきらいはあるけれど、アニメで理想論を語らなかったらどこで語るんだともいえるわけで、実際、こんなふうに親子が和解できて、対立する部族が戦闘を回避できるのなら、それに越したことはないだろう。
仲間たちは懸念しつつも実父の元に娘を返し、
実父は娘を縛り付けず、仲間たちの元に戻す。
暗躍した魔術師は断罪・処刑されることなく、
力だけを奪われた状態で、野に放置される。
そこで提示されるのは、たとえかつて対立し、憎しみ合った相手柄でも「赦し合う」ことはできるという「まっとうな価値観」である。あるいは、いつまでも憎しみに囚われていたら未来は開かれないよという、「悟りの境地」の勧めでもある。
ある意味では手垢のついた理念ではあっても、あの試練をくぐり抜けてきた京都アニメーションのスタッフが、全身全霊を込めて全力で語る理念であるがゆえに、ひたすらに尊い。
あの彼らがいうのなら、そうなんだろうな、と素直に思える。
少なくとも、僕はそう思いながらこの映画を観た。
― ― ― ―
●冒頭の演出がよくたくらまれている。
もくもくとした雲に、ドラゴンの姿が見えて、
お、トールかな? と思わせて、
実は7頭くらいいるのがわかり、
ああ、レギュラーの龍たちか、と思わせて、
実は何十頭と百鬼夜行のごとく、群れで飛んでいるのがわかる。
今回の話が日常回ではなくファンタジー回であり、ふだんの話から広げてドラゴンのいる異世界の話に発展させることを、「出し方」だけで示している巧い演出だ。
●ついでにいうと、メイドラゴンのキャラ絵と一緒にfhána(『涙のパレード』)が流れると、ああメイドラゴンの世界に戻ってきたんだなと、強烈に印象づけられる。
●タイトルロールの短いキャラクター紹介だけで、だいたいの一期と二期の様子を思い出させる丁寧な紹介の仕方は、『響け!ユーフォニアム』映画版のタイトルロールと共通する。
石原監督ってこういうところ、本当にいつも気配りがきいているよね。
●ふだん、手やひざ下や立ち位置の演出で心情表現を見せるイメージの強い京アニだが、今回は「瞳」の動きや視線の向け方で感情を表わす「王道」の演出が随所で見られた。まっすぐ見つめてくるカンナちゃんの瞳。相手を凝視する小林さんの横顔の瞳。キャラによって異なるドラゴンの瞳。
●今回の「主演」といってもいい、カンナちゃん役の長縄まりあ。
途中までずっと「阿波連さんははかれない」の阿波連さんの声とマジでそっくりだな、と思いながら聴いていた。すなわち、水瀬いのりだと勘違いしながら聴いていた(笑)。
言い換えれば、長縄まりあはほぼ水瀬いのりの「互換的存在」ということであり、水瀬いのりがあまりにドヤコンガしすぎていると、役をぜんぶ長縄ちゃんに取られてしまうということですね。
●そういや、イルルちゃん役の嶺内ともみって一身上の都合により廃業していて、今回から杉浦しおりって声優さんに変わっているのだが、観ているあいだは全く気付かず。あの特徴的なしゃべり方を、ほぼ完璧にコピーしていた。ほんと声優さんってすごいなと思う。
●カンナちゃんのお父さんキムンカムイ役の立木文彦は、いつものザ・立木文彦。変身した姿にドラゴン要素がほとんどなくて、まんま『ベルセルク』のゾッド様で笑う。
ちなみに人間体のときの得体の知れない顔立ちに何かすげえ見覚えがあるなあと思ったら、小川幸辰(おがわ甘藍)の描く悪い大人の顔だった(笑)。襟ぐりの開いたセーターもかなり気持ち悪い。
一方で、異世界の居城がイングランドやアイルランドの古城を思わせることや、図体の大きさや豪放磊落な感じなど、『Fate』のイスカンダルを思わせるところも。
●小林さんの異世界訪問は、明らかに『不思議の国のアリス』を意識した作りだった。食虫植物群や巨大昆虫群は『ナウシカ』や『メイドインアビス』っぽいけど、ぜんぜん命の危険を感じさせないところは童話系ファンタジー風。
●電子通信機器が異世界でちゃんと機能するのみならず、それが状況を大きく左右する展開をぜんぶ「魔法でなんとかした」って言い切っちゃうのは大分ずるい感じもあるが、逆にものすごくシンプルで古典的なアイディアすぎて、なんとなく許せてしまった。
むしろ、異世界で小林さんとトールがはぐれてから出逢うまでの「なんとかなるさ」的な展開のほうは、さすがに適当すぎる気がしたけど……。あれだけ「私に小林さんを守れるでしょうか?」とかやけにシリアスに言っといて、いきなり「しまった!」はないんじゃないだろうか(笑)。運が悪けりゃ、あのあいだに小林さん100回くらい死んでると思うよ。
●ドラゴンが長命で魔法が使えて強大である一方で、どこまでもイノセントな存在であるがゆえに、騙されやすく環境に影響されやすい、というのは、本作の裏テーマであるのと同時に、シリーズ全体の裏テーマでもある気がする。
「ドラゴンは意外とチョロい」という日常ネタを、彼らの強大さと並置して見せ続けることによって生まれる「違和」こそが、メイドラゴンという作品の「根幹」を成していると言ってもよいのでは。
●アーザードは、この物語の「悪意」と「恨み」を一手に引き受ける重大なキャラクターで、作画スタッフもバリバリに力が入っていたし、島﨑信長も魂のこもった演技をしていて素晴らしかった。メイドラゴンの続編があれば、今後も登場するとのことで楽しみ。
●飛び交う綿毛や一面のススキ原に、ついつい『CLANNAD』の光の玉や菜の花畑の幻影を見る、ダメでキモい鍵っ子おじさんの私。
でも、カンナがお父さんにしがみついて泣くシーンに関しては、泣かせにかかっているのはわかったのだが、単なる放置児童の実親依存に過ぎないような気もして、正直あまり心が動きませんでした。すいません。
●最初と最後でカッコウの托卵の話が強調されていたが、あれって「託してる」というよりはオーメンのダミアンみたいに「乗っ取っている」こわい話なので、あんまりこの話と関連付けて語られるのはしっくりこなかったかも。
●エンディングの歌、最初「あれ髙橋真梨子か?」と思ったが、高音の演歌調のヴィヴラートで小林幸子だと気づいた。で、途中で「ああ、小林つながりなのか! でもそれだけなのか??」と思ってたら、敵役で出てきたババアのドラゴンの声までやっていたことがクレジットでわかってびっくり。パンフを見るかぎり、エイプリルフール企画で縁が出来ての参加ということらしいが、なんていうか、意外といい曲でした(笑)。石川さゆりのアニソンもそうだけど、妙に言葉に感情をこめてる感じが他のアニソンにないテイストで新鮮。
パーフェクトな娯楽映画
バトル笑い涙親子の情愛家族の絆友情ちょっぴりエロと
娯楽映画に必要なものは
ほぼ全て入っていて
それでいてバランス取れている良作
一部で「京アニはバトルが苦手」という意見があったが
「どこがやねん」とツッコミたい
ドラゴン同士の戦いは迫力十分だし
火炎ぶっぱだけでなく蹴ったりマウントパンチしたりで飽きさせない
ドラゴンたちが真の悪役に騙されてたとか
その悪役も辛い過去で闇堕ちしたとかが
何だかプリキュア映画みたいで王道
(そう言えば今回の主役のカンナの人は去年のプリキュアの主役だったな)
号泣するカンナと才川にグッと来た
カンナの親父も最後は何か分かってくれた感じでいい
あと細かいことだけど
やたらと多い雲のシーン
多分CGで処理してると思うけど
CGっぽくなく処理されてるのが細かくていい
最後にEDで
シリーズ監督として武本康弘監督の名を残してくれたことに泣いた
思わず上映終了後のスクリーンに手を合わせた
7月18日に京都に行って志を繋ぐ碑に手を合わせて来るが
その後に京都でもう1回見るつもり
それが一番の供養になると思うから
全ての登場人物が作者の代弁者
全体としてのストーリーは良く言えば王道のものです。
アニメのクオリティーは相変わらず高いです。
しかし、キャラクターの描写は酷い。
どの人物も、心情や状況認識、今後の行動などをを説明台詞で事細かに説明します。
1人2人がそうするのならいいのですが、頭が良さそうな人も悪そうな人も、無口そうな人も饒舌そうな人も、同じように説明台詞を発しながら動きます。
結果的に、どの人物も原作者が思いついたプロットや理屈を説明するだけの機械であり、それぞれの個性とか内面が全く無いように見えました。
また、どの会話シーンも、力の差を背景にした「説教」や、力が強い相手に言葉で反撃する「面当て」の形を取るものがほとんどです。いかに争いを描いた作品とは言え、人間関係が薄っぺらく感じられました。
才川さんだけは、このクビキから自由でした。
なお、こうした欠点は原作漫画が元々持っていた物であり、ある意味アニメはそれを忠実に再現したのだとも言えるかもしれませんが、欠点を欠点のまま再現しても困ります。
シリーズのファンではない人に勧めることはできないし、私(シリーズのファン)としても一度見ればそれで充分である程度の作品だと思います。
ドラゴンが身近に暮らす世界。小林さんとトール・カンナたちが異世界で起きたドラゴンの争いに立ち向かうお話です。カンナの親がわりになってハラハラしましょう。
京都アニメーションの作品です。
原作漫画も少しですが読みました。(ほんのちょっと)
なので、TVシリーズを見ていなくても楽しめるかな?
と思っての鑑賞。 …だったのですが
鑑賞終了。
うーん。いま一つ世界に入り込めなかったかも。 … ・△・;;
というのが、鑑賞直後の正直な感想です。
絵は綺麗。動きも悪くないです。
ですが、「これは」という特長ある場面やセリフといった
「惹きつけられるもの」が、余り感じられないまま
終わってしまった(ように感じられた)気がします。*_*
鑑賞後、数日経過。
この作品を振り返って思うこと。やはり
" 登場人物に関する基礎知識が不足だったかも "
この一点につきるかなぁ という気がしています。 うーん反省。
主な登場人物をまとめてみると…
・小林さん …知ってます。女性。OL。
・トール …ドラゴン。小林さんちのメイド。強い
…以上。
いやいや 登場キャラそんな少ないワケないですね。…×△×
・カンナカムイ 幼女の姿をしたドラゴン
・キムンカムイ 大男の姿をした、ドラゴン?
・黒いスーツの男 きっとドラゴン
・角のある若い女性 たぶんドラゴン
・その他 あっちもこっちもドラゴン。かもしれない方々。
うーん。
やはり登場人物のプロフィールと、相関関係が分かりません。
やはり事前準備せずに観てはいけなかったのかも…。×△×
といいながら、さらに。
ドラゴン同士の戦いの場面など、迫力はあったのですが
「このシーンが記憶に残った」 そんな場面が無かった気も…
なぜだろうと考えて、こんな事に思い当たりました。
「この作品は、この作品が好きな方へのファンディスク
のような作品なのかもしれない。」 …ということ。
それならば、大きなスクリーンで動き回るキャラを単純に
楽しめば良かったのでしょうし、世界観や登場人物をもっと
詳しく理解してから観れば、ずっと楽しめたのだろうと。
カンナカムイは可愛いです。はい。そしていじらしい。
癒される時間だったなぁ とは思います。
パンフレットを購入したので
その中の登場人物紹介を読んでから
もう一度作品を振り返ってみることにします。
※公式パンフ、とても綺麗な出来ばえです。 ♡
◇あれこれ
■鑑賞中に置いてきぼりにされた他の作品(あれれ)
自分にとってはこの作品なのですが…
「アベンジャーズ/エンドゲーム」
作品やシリーズの世界感をほとんど知らないままに
予備知識無しで見た作品でした。
当然、何が何やらです しかも長い… @▼@キャー
Dr.ストレンジとか、名前の分かるヒーローが登場すると
すごくほっとしたものでした。 …遠い目
■名前の由来について
キムンカムイは山の神(羆の姿) …カムイの中では高位の神
カンナカムイは雷の神(竜の姿) …竜の姿とは知らなかった
トールは北欧神話の神(雷神) …トールハンマーが武器
アイヌ神話の世界では、カンナカムイは「男」です。 …・△・#
この神、天上から地上のハルニレの木 (女性) に恋をします
会いたくて地上に落下。雷の落下=落雷。炎上 …@△@
燃えるハルニレの木から誕生したのがオキクルミ神。
オキクルミはアイヌの祖とされる神です。 なんと。
そんなこんなで、カンナカムイの方がキムンカムイよりも
上位のカムイなのでは とかも思ったのですが、
クマのような大きな存在ということを意識してのネーミング
なのかとは思うので、そこはノープロブレムかも。
◇最後に
ドラゴン。龍。竜。辰。
人間の空想の産物として、伝説や小説・神話に登場します。
日本では、竜は水の神様かと思うのですが(竜神=水神)
この作品に登場するトールやカンナカムイは雷神です。
雷神となるとどうしても「荒ぶる神」のイメージ。
ドラゴンボールのドラゴンは願いをかなえてくれる龍。
ドラゴンクエストのラスボスは竜王でした。
日本の昔話などにも数多く登場。たつのこ太郎とか。
空想上の生き物なのに、「干支」にも登場する不思議な存在。
それだけ龍が身近な存在だということなのでしょう。
とりあえず、TVシリーズを観てみようと思います。
メイドラゴンと小林さんたちに逢いに -☆
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
不器用だけど優しい、家族の物語。
ドラゴン達が登場するファンタジーな世界観と、それとは裏腹にほのぼのした物語が魅力的な京都アニメーションの名作アニメ「小林さんちのメイドラゴン」。これまでに2シリーズが放送されてきたTVアニメの続きを描いた映画である。
何を隠そう、私はこのアニメの大ファンである。大いに期待して劇場へ赴いたが…そのハードルなど軽々と越えてくる大傑作であった。
ごく普通のOL、小林さんは、人の姿をとったドラゴン達と一緒に暮らしている。小林さんのメイドとして働くトール。暴れ者のドラゴン・イルル。そして、イタズラで群れを追放された子どもドラゴン・カンナ。友人たちや他のドラゴンたちと暖かな日々を過ごす中で、小林さんの家に謎の巨漢が訪ねてきた。その男の名はキムンカムイ。カンナの父である。彼はドラゴンたちが本来住む「向こうの世界」での戦いにカンナが必要になったと言い、彼女を連れ戻そうとするのだが……。
この映画は、アニメでも屈指の人気キャラクター、カンナを主役とした作品である。彼女が追放される原因となった「イタズラ」の詳細や、彼女が求めていた「家族のつながり」を深く描くストーリーとなっている。
ストーリーの出来は非常に素晴らしいもので、カンナを「仲間」としか見ていないキムンカムイと、血の繋がりはなくともカンナを家族として大切に想う小林さんたちの対比、キムンカムイの不器用な父親像、同じく本作初登場のキャラクター・アーザードのバックボーン…など、これまでの続編としてだけでなく、1本の映画作品としてかなり見応えがあった。丁寧に描かれた「家族」の物語が胸を打つ。
また他にも見どころとして、これまでとは比較にならないレベルの、迫力ある戦闘シーンが大量に盛り込まれていることが挙げられる。
以前からチラホラと戦闘シーン自体はあったものの、この映画における状況はシリーズ最大級の危機。よって必然的に、本気の戦闘シーンも増えるというわけだ。普段は見られないドラゴン達の本気には度肝を抜かれるだろう。終盤におけるトールの空中戦シーンは、「違うアニメを見に来たのではないか?」と疑うほどに演出が凝っており、トールファンは戦闘機のごときドッグファイトを繰り広げる彼女に惚れ直してしまう事間違いなしだ。
キャラクターの演出やお芝居もTVシリーズと変わらず可愛らしく、劇場の大音響・大画面で彼女たちの魅力に癒される。特にカンナファンは、才川のように「ぼへえぇぇぇぇぇぇ!!」と劇場で叫んでしまわぬよう注意されたい。
主題歌もとても良い。オープニングはお馴染みのfhánaが明るく楽しく彩り、エンディングは小林幸子女史によるしっとりとしたバラード。特にエンディングに関しては、「小林さん」繋がりによるネタ采配と侮るなかれ。歌詞やメロディーラインが映画の結末や余韻とベストマッチし、涙腺を緩ませてくる。
全体的なシリアスさはこれまでと比べても屈指のものだが、優しく暖かい作風は全く損なわれていない。これまで小林さんが積み重ねてきた絆が実を結ぶお祭り映画的側面もあり、追ってきたファンであれば間違い無く楽しめるだろう。
面白いし感動する。ほぼほぼ一見さん (^^)。違う価値観の対立に現実世界との類似を見た。力なき正義は無力なのかな?
僕は、結局キムンカムイに親子の情など芽生えてないし、理解もしてないと思っている。
カンナちゃんは温もりが欲しいんだけど、キムンカムイはそういうのが理解できない。カンナちゃんが、何か知らんけどペタペタしてくるなと思ってるようだ。
だけど、キムンカムイが最後に娘のカノンちゃんに、「おまえは小林と一緒にいた方がいいんじゃないか?(俺にペタペタしたいんなら)たまに戻って来るといい、俺からも会いに行こう」みたいなことを言った場面は感動した。
「思いやり」や「気づかい」という言葉がキムンカムイにふさわしくないとしても、言語を操る知的生物なんだから「配慮する」、「考慮する」、「察する」ということはするだろう。
キムンカムイには「親子の情」とか「温もり」なんてのは理解できないけど、カンナちゃんが小林さんと一緒にいたいことや、自分と一緒にいて(ナゼか)ペタペタしていたいってのは分かるんじゃないかな。
キムンカムイにしたら、調和勢との戦いが起これば、カンナには仲間として一緒に戦って欲しいけど、今は平時だから俺と一緒にいなくてもかまわない。
それに、人間はドラゴンよりもはるかに寿命が短いから、小林が生きてる間は小林んちにいればいいんじゃね?みたいなノリだと思う。
ドラゴンと人間に限らず、考えや価値観が理解できなかったり、共感できなかったとしても、小林さん、カンナ、キムンカムイみたいに共存していくことに感動したヨ。
◎ 力なき正義はヤッパシ無力なのか?(元ネタはパスカルっぽい)
混沌勢と調和勢が一触即発で睨み会う場面。両者の間に1人で立つ小林はあまりに無力だ。だがそこにトールが降り立つ。トールは(後で描かれて分かったのだが)混沌勢の親玉キムンカムイと同じぐらい強く、それに終焉帝とかいう権威あるドラゴンの娘らしくバックもすごい。
ドラゴンどうしの争いを止めようという小林さんの想いは、その声は、トールという力の後ろ楯がないとヤッパシ届けられないのかな?現実世界と同じなんだなと思って、ちと悲しい気持ちになったヨ。
現実はもっと悪いのは御存じの通りでげす。争いを仲裁する力(武力と経済力)を持った米国がイスラエルを積極支援。ロシアはウクライナに侵攻。日本は米国とロシアをねじ伏せる武力も、かつての経済力もないからボーカンゼエ。
このあと小林さんは魔法という強い武力を使って、言うことを聞かないキムンカムイとアーザードを力でねじ伏せる。
「ああ、何てこったい。 ヤッパシ ”力” がないと話し合いにも応じないし、最後は力で屈服させるのか。」
悲しいのう(我ながら青くさいとは思うがの (^^)。)
* 「力なき正義は~」は大山倍達さんの言葉だと思ってたら、パスカルの「力なき正義は無力、正義なき力は圧制」が元ネタだったようです。
◎ 鑑賞中、ファフニールのあるセリフに共感した件♪ヽ(´▽`)/
・残念ながら、共感したことだけしか覚えてなくて、セリフは全く覚えてない (/--)/
・セリフどころか、どのような事を言ったかさえ覚えてない (^^)。
・場面は中盤あたりで、トールとファフニールが少し戦ったあと。最後にファフニールがトールに言ったセリフに共感した。そのセリフにトールも反論できず、ちょっと悔しそうにしてた。
・別に、特に感動するようなセリフではなく、僕が、ただ共感しただけだ。
「ファフニール、何て言ったのかなあ。気になるなー」 (--;)
アニメをたまたま2、3回見たぐらい。小林さんの会社での日常がメインの回を見るまで、小林さんが男子だと思ってたぐらいの素人。
原作·アニメに思い入れがないせいか、ドラマの世界観にどっぷり浸かることはなかった。その結果、タイトルみたいな感想になったのかもしれない
フライやーを見かけて、「へえ、劇場版やるんだ、きっとアニメが人気だったんだな。ほぼ一見さんだけど、取り敢えず見てみっかな」みたいな感じで鑑賞。
以上、おしまい。
フィルマーク4.2でつけました。
イルルかわいかった
小林さんちのメイドラゴン、テレビアニメも好きなので観に行ってきました
来場者は、私を含め4人でした
劇場版は、迫力もあり、かわいいも詰まった作品で観に行ってよかったです
小林さんの運動神経や、強すぎる魔法を使っちゃうのはご愛敬ということでおいておきますが、キャラクターたちが、テレビアニメで見た時よりもかわいく感じた方は多いのではないでしょうか
上映時間中も退屈することなく、小林幸子さんのED主題歌も良く文句なしの作品でした
イルルかわいかったです
パンフレットチェック
今回パンフレットは、通常版と豪華版があったのですが、通常版を購入してきました
場面カットもあり、制作陣のイラスト付きメッセージも多くて良いです、この手のアニメ作品では、声優さんの写真を大きく掲載したりするものも多いですが、それもなくストレスもありませんでした
そして、初めの監督のメッセージがすごくいいですね
パンフレットは星5つです
ルコアさんすき
またどこかのんびりした攻防を見るのかなぁとか思って席に座ったんですけど…始まると数分前の私が愚かだったと思いました。
今回はちゃんと悪いやつが出てきてヒリヒリしましたね。
カンナちゃんの成長を感じました。
映画館で見てるからかキャラクターの皆んなが物理的に成長してる感もありましたし、感情が動かされる瞬間がたくさんあって、これは劇場版ならではだなぁと思いました。
ラストのカンナちゃん、というか長縄さんの演技に泣きました。可愛いだけじゃない感じがとても良かった。
イルルも違和感無しで良かった、プレッシャーもあっただろうにエンドロールまで変わったことに気づかないほどでした。この先のイルルも安泰ですね(*^^*)
ただエンディングの小林幸子はもうちょい小林幸子感抑えめにしてもらえてたら余韻に浸れた気はする、メッセージ性は良かった。
私はやっぱfhanaが良かったなぁ、余韻に浸りたかった。
世界観揺らぐわ…終わりまでメイドラゴンの世界観に浸りたいんだよこっちわ…-★1ポイント
個人的にルコアさんが影の役者だ…かっこよい…と改めて好きになりました。フリーレンみたい。笑
いつものアニメもだいすきです。
日常系の中でもしっかり心が動く。
さすが京都アニメーション。
いつまでもついて行きます!
京アニ版ウルトラセブン&ドラゴンボールZ
カンナに感情移入することが強要される
原作、テレビアニメ一切未視聴。本映画中で描写されている事以外は一切考慮しない。
.
本作はあらすじでも書かれている通り、長く離れていたカンナとその父の意識のすれ違いと和解の物語である。
カンナは親との断絶を悲しく思い、最後には寂しかったという思いをぶつけて、それを父親もわずかながらにも受け入れて抱きしめ、ハッピーエンドで終わる。
ハッピーエンド?
.
父親は人ではない。ドラゴンである。
彼はドラゴンの価値観で考え生きている。自分の子供ということよりも、共同体の仲間との認識が上位に来ている。
今作は単なる頑固親父との衝突を描いているのではない。文化や価値観が違う者同士の衝突である。
ではそんな相手に小林は、説得として何をやったか?
力でねじ伏せて言うことをきかせたのた。
.
異世界側の人間であるアーザードは、ドラゴンの圧倒的暴力の前に家族を失い恨みを抱いた人物である。
理不尽な目にあった被害者としてその加害者に復讐を誓い、実際に実行した実績があり、今回さらなる成果を求めている。
彼にとって正義とは、人に害なすドラゴンを駆逐する事だ。
ではそんな相手に小林は、説得として何をやったか?
力でねじ伏せて言うことをきかせたのた。
.
今回の決着は、小林の決め技と、トールや他の仲間のドラゴンの戦闘力でもたらされた。
問いたい。小林はカンナの気持ちに寄り添ってほしかったのではないのか?力を上位に置く価値観を否定したかったのではないのか?
なのに、お前は何をした?
.
さて、最近𝕏で以下のようなものを見た。
「話せばわかると言う人に、話した結果自分の意見主張を変えるという選択肢はあるのか?と問うと返答に詰まる」
本当に話し合いをする覚悟は、小林や仲間たちにあっただろうか?
.
小林と仲間たちが掲げる「正しい価値観」を制作サイドも肩入れした上で力で押し付け、それ以外を否定する物語だった。
星2。否定された側に感情移入すると辛い。
.
せめて、せめてだな。カンナが寂しかった寂しかったと言うシーン。
回想と相似形の、ドラゴンの姿で背中を向けて座るキムンカムイに対しカンナもドラゴンの姿で抱きついて、という演出であればまだしもと感じている。
それなら、「ドラゴンの親子」として人の情に歩み寄るシーンたりえたように思うのだが。なんで単なる「親子」にしてしまったのか。
ファンは必見 ◎◎◎◎◎
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み◎
戦い多めも面白い
ゆる〜い日常の話が大好きだが、これもまた面白い
ストーリー的に事前情報いらないけど、あるとあるだけ面白い
全91件中、21~40件目を表示