道草キッチンのレビュー・感想・評価
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ベトナム人とお遍路さん
物語とも言えない日常の断片のような作品だけど、雰囲気がとてもよかった。
50歳の節目に、奇縁に導かれるように徳島へ移住する主人公。
会ったこともない叔母に興味を持ち(叔父は?)、様々な人と関わっていく。
市役所員の恋愛や各キャラのバックグラウンドなどは添え物程度。
景色のインサートも脈絡がないが、不思議と不快感も違和感も感じなかった。
阿波おどりや名産など、ご当地映画的な要素も嫌みなく入り込んでいる。
登場人物がみんな穏やかで上品で落ち着きます。
何人かはやや豪快だけど、気さくで気持ちのいい人しか出てこないのがとてもいい。
根無し草だったハズのカズさんが、バカでかい家に住んでたのは謎。
ミンさんの店の跡地でなく、カズさんの家で商売をはじめるのも意外…というか、いいの?笑
結局なにも纏まってないけど、立の日常がこれからも繋がって広がって続くのだろう。
カズとの再会はあるのか、ベトナムへは本当に行けるのか。
とりあえず、ゆったりとした時間の流れに身を任せつつ癒やされる2時間でした。
村上穂乃佳さん
スタートライン
都会で母親から受け継いだ喫茶店を経営する女性が、五十路を迎えて徳島の田舎町に移住する話。
再開発で立ち退きが決まった喫茶店の営業最終日、良くわからない徳島の古い家の相続の通知が届く中、激しいめまいに襲われて…と始まって行く。
とりあえず、どんな物件か調べつついざ徳島!
築100年の古民家とかいってたけれど、リフォームしまくりか少し古い普通の家という感じの物件に着き、入ってみたらニョクマム!?
会ったこともなければ存在すら知らなかった近所で有名な人情ばあさんに思いを馳せつつ、そういうところで暮らす人との繋がりに愉しみを見出す女性の話しで、道草というより、そこからの歩みはじめを感じるドラマがとても良かった。
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