劇場公開日 2025年8月29日

海辺へ行く道のレビュー・感想・評価

全71件中、21~40件目を表示

5.0芸術と社会

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

2025年。横浜聡子監督。人口減でアーティストを積極的に招いている海辺の町。おかげで町は芸術にあふれている。夏休み、中学校の美術部兼新聞部の少年は、絵を描き、彫像をつくり、地元の事件を追って大忙し。芸術にかかわる大人たち(と社会)が少年の周囲でうごめいている。
3つのエピソードで2時間半近い大作なのだが、芸術をテーマに盛りだくさんの内容。ゆったりしているようで展開はシャープだし、色彩や構図も美しいので、幸せな気分で見ていられる。海と空の青さのすばらしいことよ。
超能力とか詐欺師とかごちゃごちゃしすぎな面もあるけれど、芸術と社会の関係をシビアに描きつつ、それでも芸術によって自由や解放が実現していくという骨太のメッセージが、あっけらかんと提示されている。本当の芸術家にしか鳴らせない笛を吹くときに、本物の鳥が鳴く。芸術と自然は共鳴するのだ。いい映画を見ました。

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4.5不思議な作劇とよくわからない心地よさ

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

よくわからない話でした。
が、なんとなく好きな空気観。
長いなぁ、と思いながらも最後まで飽きることなく拝見しました。

魅力的な若者と脇を固める素敵な俳優陣たち。
海辺の街とそれを彩るアート。
謎の盆踊り。本当に落ちそうな穴。
トラブルもなんとなく解決。

でも、あの爺ちゃんどうなった?

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よして

2.0かにかにどこかに?

2025年9月5日
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楽しい

幸せ

アーティスト支援を掲げる海辺の町で暮らす芸術に興味を持つ小学生と、その町で暮らす人たちの話。

なんか良くわからないと思ったらある意味そのまんま?なサブタイトルをつけて三部構成になっているけれど、一応話し自体は繋がっている体で進行していく感じ。

大怪獣のあとしまつ?からの逆に奇跡の包丁だったりから浮世絵の人魚がーとなって始まって行くけれど、なんだか話しが広がりまくって回収はそれだけ?もう一歩先ないの?その心は?みたいなことの連続でイマイチ刺さらず。140分も尺使ってるのに…。

決してつまらない話しでらないんだけれど、話題を少なくしてもっと掘りませんか?という感じだし、子供をメインに使えば良いってもんでも、と感じた。

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Bacchus

3.5120分に切ってテンポ良くしてくれたなら

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

斬新

脇役の豪華キャスト(所謂豪華キャストではないが…)がことごとくそそる。坂井真紀のランチおばさんも良いし高良健吾&唐田えりか、村上淳などの詐欺師一派、そしてなんといっても剛力彩芽がここへきてかなり良い。前作「いとみち」で横浜聡子のナチュラル演出に素直に感動したのだけれど今作はその8㎜風ルックの4:3スタンダード枠で中学生たちをやりたい放題に遊ばせて原作漫画の世界観とは全く別の非日常を構築して見せた。が、少しやりすぎて滑ってる感もうかがえる。濱口竜介の「ドライブ・マイ・カー」でも瀬戸内の似たような芸術島と借家が舞台となっていたが、今作はその流行りの「瀬戸内アーティスト誘致行政」をかなり皮肉っているように思われ、芸術家はすべからく「自称」であるべしというご意見には賛同しますが「瀬戸内国際芸術祭」に参加してほんまに大丈夫かいなと余計な心配もしてしまう。豪華3話オムニバス形式140分のバリューパックなのだけれど観客の身になればあまり調子に乗っていないでもうちょっと短くすれば?と正直感じた次第。編集処理と思われるゆっくりしたZoom Backが随所に施され印象的。

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たあちゃん

3.0芸術は爆発だ!

2025年9月5日
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アートのことはよく分からないけど、少年たちを見ていたら、渡しもアートに触れてみたくなった。

素晴らしいロケーションの中、私も筆を走らせてみたい……と。

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yoccy

4.5何もない日常の中に、とてつもない成長・変化が秘めている少年時代

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

純粋に子どもらしい生活を送る少年たちに、ちょっと変わった大人たちの存在によって、
子どもの持っている「可塑性」とも言えるような力が露わになって、心地いい2時間でした
学校は出てくるものの、授業勉強の場面はなく、クラブ活動や放課後の子ども同士や家庭でのおしゃべりであったり、また好きなことに専念して創作する場面であったり、勉強以外の場面で子どもが成長していく過程が流れていきます  そういった時期に出会った大人や友人、趣味によって得られた力が、子どもを大人に向けて創り上げていく、そんな様でしょうか  登場する大人たちは、学校・家族の「いつもの大人」ではなく、外部からきた「怪しい大人」であることがストーリーになっています  みなさんがおっしゃる通り豪華な顔ぶれではありますが、主人公は子どもで、遠いロケ地なのにもったいないと思ってしまいます  唐田さんも明るかったし、剛力さんも俳優としての印象を残してくれました  ポスターにはなくエンドロールには名前のあった河井青葉さんや宇野祥平さんも、大事なところで存在をみせていました  駒井漣さんの名前も嬉しかったです  あれほど「怪しい大人」に出会うことは実際にはないにしても、「芸術」という個人によって捉え方に幅があり、親にとっては「勉強とは捉えない不要なもの」が、少年時代の子どもたちにいい形で投影されているのが、快く思いました(9月4日 イオンシネマ和歌山 にて鑑賞)

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chikuhou

2.5世間体とか誰一人考えていない町

2025年9月4日
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難しい

幸せ

癒される

評判が良かったので急遽観ることに決めました。
いや〜これは分からん!
ラスト近くなっても、観終わっても何の話なのかさっぱりわかりませんでした。

でも…
皆さんがレビューに書かれているとおり、劇場を後にする心の内は不思議と軽やかなのです。

主人公の中学生男子の澄み切った瞳が印象的で
そういえば登場人物は眼力(めぢから)のある人が多かったようなと思い
インテアリアやファッションが美しかったなぁという気分が思い出され
そして何よりも青い海が爽やかで…

変な人たちオンパレードの大人たちをを主人公の少年が冷静な視線で見つめる。
観られている大人たちの誰一人として人様の視線や世間体など微塵も気にせずゴーイングマイウェイ。
これが鑑賞後に湧き上がってきた爽やかさの理由かもしれないと
世間体にがんじがらめになっている自分を振り返ってしまいました。

なんか素敵な映画です。

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さとうきび

3.5ルックは素晴らしい。が、惜しい。

2025年9月4日
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鑑賞方法:映画館

監督はやりきったんじゃなかろうか。芸術の町を舞台に芸術と戯れる日常を芸術で打ち返すという作品。原作は知らないけど、日本を舞台にした絵本というかコミックというかファンタジーというかメルヘンというか、瀬戸内(たぶん)の地形と風景、そして衣装、美術、子供たちをスタンダード画面に、しかもかなりのグレードで残した。本当に絵として見どころいっぱいという感じ。時折沖田修一監督の傑作過ぎる傑作『さかなのこ』もチラつくが、あれに比べ…… というか一緒にしてはいけない。これは、アート、だから。

とはいえ、140分をこの散文タイプの映画でやるのは独創的過ぎたのかも。これが90分程度のものならもっと評価はされるのかもしれない。退屈するとかは実はあまりないのだけど、その分あがりはゆるくはなっている。3話構成になっているので1話ずつ見てるのならともかくまとめて見ているので120分を過ぎたあたりでつらくなる。ずーっとフラットなので。しかもかなり独創的ではあるのでボーッとみてるわけにはいかない。ましてやリアリティのない話でお話の縦線があまりないのでもう少し短くしたほうがよかったはず。クオリティは高いのでその辺が残念かな、と。

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ONI

3.0全体的に不思議な映画のように感じた。余白が多い映画すぎてどういった...

2025年9月3日
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鑑賞方法:映画館

全体的に不思議な映画のように感じた。余白が多い映画すぎてどういった意図なのかが分からなくて自分にはそこまではまらなかった

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ニッシー

0.5何故に4:3?

2025年9月3日
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鑑賞方法:映画館

高評価の方もいらっしゃる様なので腐す事はしませんが、私の口には合わなかった様です。

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みのまる

1.5楽しむんじゃなくて、ちゃんと楽しませてほしい

2025年9月3日
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鑑賞方法:映画館

こうゆうのを垂れ流すようにダラダラ見せられると困ってしまう。
エピソード話はちゃんと積み重なってくれないと短編でいいのではと思ってしまう。
何も起承転結を求めてるのではなくて、群像劇としてのキャラクター付けをしっかりしてくれないと平板になるのは自明のことだ。
主要の少年たちを魅力的に描き分けれていないし、麻生久美子や坂井真紀など全然活かしきれていない。
唐田えりかが少年が恋するように魅力的に見えないなんて致命的だ。
私はこうゆうのを楽しんでみせるほど、心は広くないようだ。

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ケージ

5.0カナリア笛

2025年9月3日
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笑える

知的

幸せ

なんか味わい深い作品。中学生の成長と想像力と葛藤を小気味良く表現している。優しさとユーモラスなアットホームコメディ!

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DnaH

4.0ポジティブな空気とユーモアが好きだった

2025年9月2日
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鑑賞方法:映画館

原作である三好銀さんの漫画「海辺へ行く道」シリーズは未読。監督が横浜聡子さん、そして唐田えりかさんが出演されるとなれば観ないという選択肢はない。

アーティスト移住支援に力を入れる瀬戸内海の海辺の町。そこで暮らす人々やそこに来たアーティスト(?)たちが織りなす群像劇。

ポジティブな空気とユーモアで上質な人間讃歌となった。

群像劇とはいえメインは美術部員の中学生・奏介(原田琥之佑くん)。彼の無垢な芸術家魂が心地よくていい気分に浸った。

唐田えりかさんがもっと見たかったけど。

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エロくそチキン2

4.0監督も観客も自称アーティスト

2025年9月2日
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鑑賞方法:映画館

9月のファーストデー1本目。

偉そうな目線でレビューを書いても、撮った者と撮らなかった者の間にはとてつもなく深くて埋めらない永遠の溝がある。

そういう意味ではアートへの向き合い方における大人の狡さと子供の純粋さの対比がとても興味深かったし、何より自分の面白いだけを信じて作品作りに没頭する先輩に横浜聡子監督の姿を投影してみたり。

とにかく役者さんが豪華なのに、結局美術部と新聞部と演劇部の子供たちが一番印象的なのも良いし、誰でも何でも好きに表現したら良いんだよ、みたいな視点から自分も何かに囚われてるなと気付かされるなど。アーティストレジデンスの光と影みたいなのにさりげなく切り込んでるのも興味深い。東かがわ国際芸術祭の一件とかね。

にしても2025年は本当に良作揃いで映画館に行くのが楽しみで仕方ない。

ちなみにシアターを間違えて席まで行って戻る時に真っ暗で何も見えない最前列の柵に思いっきりぶつかりすっ転んでベレー帽を飛ばして見つけられず観客の皆さんや劇場スタッフさんにご迷惑をおかけてしまいごめんなさい。(無事戻りました)

それではハバナイスムービー!

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きーろ

3.0SYUUU

2025年9月2日
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ブレミンガー

4.0アートに溢れるのどかな海辺の人たち

2025年9月2日
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笑える

楽しい

カワイイ

瀬戸内海の海辺の町で暮らしていた中学の美術部員・南奏介。この町はアーティスト移住支援を行っていて、色々なアーティストたちが往来していた。その町にやってきた美男美女の包丁販売のカップル、家を紹介する不動産屋、波止場で食べ物屋を開くおばさん、料理が趣味の彫刻家、貸した金を回収に来た金融関係の女、などなど。奏介たちは、夏休みになり、演劇部に依頼された絵を描いたり、新聞部の取材を手伝ったりと、忙しい日々を送っていた。そんな中、奏介に浮世絵を渡し、その絵の人魚製作の依頼が入った。さてどうなる、という話。

アートの島というイメージで、香川の直島かなぁ、と思ってみてたが、ロケ地は小豆島だったのかなぁ。
登場人物がみんな面白い。
主人公の奏介の美的センスはバツグンだし、演じた原田琥之佑は存在感あった。同級生役の山﨑七海は気が強そうだけど可愛かった。奏介のお母さん役の麻生久美子は居るだけで面白かった。話せないおばあさんを喜ばせようとおじいさんの覆面を作った奏介の先輩テルオ役の蒼井旬もイケメンで良かった。その妹役の新津ちせはちょっと冷たいメガネ女子をさりげなく演じててそれも良かった。
包丁販売の男女、高良健吾と唐田えりかは2人とも観てて面白かったし、波止場で食べ物屋開いてた坂井真紀もなんだか楽しそうだった。不動産屋の剛力彩芽は彫刻家の村上淳に騙されてた?恋ボケ?なのも良かった。貸金回収業の菅原小春は目力があった。
音楽の無い無言の盆踊り、笑った。
芸術とは何だろうと考えさせられる面もあり、誰かが言ってたが、芸術家は全て自称で有るべき、はなるほどと思えた。
登場人物みんな個性があって、存在感が有り、騙された人も含めてみんな楽しそうだった。
面白かった。

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りあの

5.0だいけっさく

2025年9月1日
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ひかる

4.0コンセプチャルボーイズ!?

2025年9月1日
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 リアリティレベルが漫画すぎるとか、思ってたほどハートフルなだけでもないストーリーとか、オムニバスにしても構成が緩すぎるとか言いたいことは色々あれど、地方の中高生が現代アートを嗜んでいる!という異常設定を押し通しただけで、この映画は成功している。ロケーションも抜群によく、この背景に色んなアート作品を置いて見せるだけで、実に目に楽しい。

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sugsyu

1.5ポスター通りの雑多なコラージュ

2025年9月1日
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uz

2.5コレに

2025年9月1日
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楽しい

単純

原作が在るってのに驚き。芸術家集団コミュニティだとこんな感じ?一夏の・・って感じも無かった。ストーリーが無くこの尺だとキツい。
唐田さん、剛力さんの元気美が際立った。

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トミー