「座り心地が悪くて」パリ・オペラ座「白鳥の湖」IMAX 風の精シルフィさんの映画レビュー(感想・評価)
座り心地が悪くて
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本編の主役、パク、マルクのエトワールは白眉の出来栄えで圧巻の舞でした!
劇場鑑賞では前列に座高の高い方が座るとうまくすべてのシーンが見えないのですが、
ほう、こんな表情で演じながら踊るのか、と新鮮な発見も。
特に王子との別れのシーンでのオデットの渾身の演技はグッと来ました。
素晴らしいオデットでした。
ただ一般的な白鳥の湖のナラティブを期待して観る方にはかなり不満かも?
ベジャール版くるみ割りと同様に思春期との別れを告げる多感な時期の心の揺れが踊りで表現されています。
このヌレエフ版も主役の王子が青年から成人になる大人の儀式を控え、
白昼夢内で全てが彼の心の動きを演じる登場人物としてオデット、オディール、家庭教師かつ悪魔のロットバルト、実母の王妃が出てきます。
深読みするなら、同性愛者だったヌレエフの少年期から成人期までの心の動きが具現化された内容です。
音の一つ一つがとても特徴的なパで散りばめられており、
群舞の誰もが高い技をたやすく見せねばならないために
アンサンブルの一致がひどく難しいヌレエフ版。
踊り込んできたパリオペのダンサー達だから踊れるのかも?と思いました。
最後に、初めてのIMAXシアター体験でしたが,
通常のシートの方が私には合っていたようです。
最後の30分は身体を半分起こしての腹筋トレーニング状態での鑑賞となりました。
そこが➖1つ星ということです。
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きりんさんのコメント
2024年11月13日
最前列に陣取るお客さんたちもおられたのですが、あのIMAXのスクリーンで絵がわかるのでしょうか?
ほとんどプラネタリウム状態でスクリーンを仰ぐのだと思います。
ちなみに小生は一番後ろの席を予約しました。正解でした。