ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発!のレビュー・感想・評価
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Chocolate
前作が見た事のない映画ジャンルを開拓しており、めちゃくちゃメタルな見た目なのにめちゃくちゃ笑えるという異質なコメディが最高に面白く、予想外の続編も楽しみに待っていました。
前作に引き続き、ナイスな匙加減のバカさと音楽への愛が詰まっており、ずーっとニコニコしながら観ることができました。
前作で独房にぶち込まれたインペイルド・レクタムの面々がフェス出場(1回断った)とロットヴォネンの実家を救うために勢いそのまま脱獄するというやはり狂った導入でぶっ飛ばしてくるあたり流石やわ〜と舌を巻きました。
ダンスミュージックを演奏していたかと思いきや看守がいなくなったらメチャクチャにメタルをやり始めたり、脱獄するまでの流れがワタワタしてるのに知らず知らずのうちにうまく行ったりとどんだけ運が良いんだってレベルで危機をすり抜けていきますし、それに関しては本人たちも困惑してるってのもまた味を出しています。
入り口の看守の怒涛の勘違いだったり、クシュトラックスのメイクに1時間かかってるのに看守たちは見つけられてなかったり、アホみたいに坂を転がって行ったりとメタルな見た目からは想像できない暴れっぷりでしたし、音楽をやる時はど根性でどこでも丁寧に乱入していくスタイルを貫き通していたのも好感度ぶち上がりでした。
BABYMETALがしっかり物語に絡んできていたのが最高でした。
メタル×アイドルという異種の組み合わせをこの作品ではどう合わせるのかなと思っていましたが、こういうのに一番厳しそうなクシュトラックスが気に入ってるし足でリズム取っちゃうしなギャップがとても良きでした。
終盤の展開でも手を差し伸べてくれたりと大活躍してくれて良かったですし、さすがワールドワイドスターだなと思わせてくれました。
メジャーに行くと音楽性を変えられるというのもしっかりと体現していましたし、自分たちの作ったものが変にアレンジされたことに対して静かに怒りを抱いたクシュトラックスの行動は間違っていないよなと思いました。
プロデューサーに対してのペナルティはしっかり、というかやり過ぎなくらいやってくれるので目の前で起こってることが全くわからなかったのに何故か納得できたのが不思議でしょうがなかったです。
互いに互いを分かり合ってオンステージして終わっていくってのも彼ららしくて最高でしたし、クシュトラックスが妥協したってのも成長を感じられて良かったです。
強いていうならもっと音楽聞きたかったなぁってのと前作のインパクトそのまま持ってきたというのもあって若干衝度は抑えめだったかなと思いました。
とりあえず再び独房にぶち込まれましたが、本人たちは変わらず楽しくメタルをやっているのでそれでオールオッケーです。
また数年後脱獄してメタルしに外の世界にやってきてください。迎えに行きます。
鑑賞日 12/21
鑑賞時間 18:30〜20:20
座席V-15
まさかのバンド解散の危機⁉
メタル好きのアマチュアバンドが、フェスに参加するために奮闘する、爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!」(2018)の続編。
刑務所に収監中でも、〈インペイルド・レクタム〉の面々は、バンド活動を行っていた。
前作で彼らを追い詰めたノルウェーデルタ部隊ドッケン大佐が、(なんと!)刑務所看守に左遷されバンドの4人に執拗に目を光らせていた。
…と、前回からのキャラも健在、6年の歳月を感じさせません。
デスメイクのクシュトラックスの拘りで、バンドの成功に欠かせないフェスへの参戦がNGに。おまけにプロモーターによるカバー曲演奏指令。
自分たちの音楽か、商業主義に迎合するのか…
メンバーたちの心は揺れ、解散の危機を迎えてしまう
そんな所に爽やかに降臨する日本のメタルアイドル〈BABYMETAL〉
どうやら、三作目もありそうな雰囲気だから、このシリーズ、目が離せない。
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