ガザ=ストロフ パレスチナの吟(うた)のレビュー・感想・評価
全2件を表示
65点ぐらい。字幕が読みずらい…
2009年、イスラエルの侵攻直後のパレスチナ・ガザ地区に足を踏み入れ、そこに生きる人々の姿を映し出したドキュメンタリー、とのことですが、
イスラエル軍の残虐な行為を人々が証言し、怪我をした人々、破壊された町並み、を映します。
子供の前で平気で家族を撃ち殺すわ、小さな子供すら情け容赦なく撃ち殺し、鳥たちも車で踏み潰したり、想像を超えるイスラエル軍の残虐ぶり。
イスラエル政府やイスラエル軍に怒りを覚えます。
この残虐な行為を行うイスラエル視点のドキュメンタリーも作ってほしい、どんな理由があり、どんな言い訳するのか。
片方に寄らず、両方の視点で観たい。
本作は日本語字幕の上に、もう1つ字幕(フランス語?)が出ていて、字幕が二重で読みずらいうえ、上下に黒帯も表示され、画面が窮屈で、すごいストレスだった。
少し前に、同じく、パレスチナの問題を扱った『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を観たんだけど、内容的にも観やすさ的にも、そっちの方が良かった。
全国上映して欲しい。
2009年のドキュメンタリーだが、ガザの現状はこのときよりましになっているどころか悪化の一途をたどっている。
良い映画という表現は不適切かもしれないが、今一人でも多くの人が見るべき映画だった。現在いくつかのミニシアターでパレスチナ映画のが組まれているが、普段からこういった映画へのアンテナを張ってる人にしか届いていないのでは勿体無いので、もっと広報に力を入れて欲しいところ。
映画冒頭、「あと2回勝利すればガザからパレスチナ人を追い出すことが出来る」とユダヤ人のやり口をユーモアを交えて語る男性は、近年病院が爆撃されたことで必要な治療を受けられず亡くなったとのこと。
イスラエルはパレスチナを殲滅しようとしているのは誇張でも何でも無い。
ガザの人々の、「なんとしてもこの土地にとどまる、家を壊されたらまた建てる、木を倒されたらまた植える」と繰り返す言葉の強さ。
幸いにも配給担当者のトーク付上映日に観賞することができた。
翻訳担当社の二口氏に、個人的に権力や財力があるわけでもない個人がこういう映画と見るたびに無力感に襲われるのだが、たとえ小さな個々人の意見や行動でも積み重なって国家を動かすことがあるように、1人1人出来ることを考えることが大切だという言葉に胸を打たれた。
なんとか全国上映迄こぎ着けて欲しい。
全2件を表示