トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦のレビュー・感想・評価
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映画館で観賞する意味があった映画
自分がよく知っていた香港らしい香港アクション映画が、ブラッシュアップされて帰ってきた感じがした。
写真集などでしか見たことがない九龍城砦だが、きっと内部はこうなっていたんだろうなと思わせてくれる緻密さで、作品の世界観に入り込める。
暗い場面も多いので、配信ではなく映画館で観てこその映画だと思う。
そしてとにかく、アクションが素晴らしい。
リアルに「痛み」がこちらに伝わって来て、映画の冒頭しばらくは、思わず「ひいっ」とか「うわっ」とか声が出てしまったし、床屋のシーンなど、いわゆる映画らしいカッコよくて痺れる場面も、小物を使いながら見事に魅せてくる。
けれど、良いところはアクションだけではない。
主人公の出自などの説明を必要最小限に抑え、わかりやすくストーリーを展開させながらも、九龍城砦の住民たちとのエピソードはしっかり入れ込んでいるので、内容が軽くない。
また、悪の巣窟のようなイメージで語られてきた九龍城砦も、当たり前のことだが、そこに住む人々の生活があることを丁寧に描いているところもよかった。人と人とを結びつけるのは、その人の肩書きではなく、その人の生き方や姿勢そのものなのだということが、主人公たち4人の結びつきや、周囲の人々との関係からストレートに伝わってきた。
こう言うと身も蓋もないかもしれないが、少年ジャンプの世界(「努力」はどうかわからないが、「友情」と「勝利」はバッチリ)で、とても楽しく観られました。(褒めてます!)
古き良き香港映画を現代の画で
アクションよりも
カンフーアクションといえば、「ありえねぇ~」と笑いながら神技に呆気にとられるのが醍醐味ですが。
ストーリーはハード、アクションはVFXなので、笑えるシーンはなく、アクションに感動はありません。
アンチポリコレ、がっつりブロマンス。
したがって、柳腰しなやかな美しきマスターの妙技を堪能する事も出来ません。
九龍城砦にいきなりミッシェル・ヨーやチャン・ツィイーが現れたら、それはそれで驚きますが。
血なまぐさい暴力描写に嫌悪感を感じてしまうのは歳のせいです。
面白かったね、ではあるのですが奇想天外なアクションとシリアスなストーリーが私には調和せずでした。
九龍城砦に入り込めるのが何よりの魅力でした。
そこに生きる人達のドラマと、流れ者の男とショートカットのお姉さんとのラブストーリーにして欲しかった私です。
不要なシーンがない…?
なんか完璧な娯楽作品見ちゃったなってのが感想。
七人の侍を映画館で初めて見たときのような。
なにか気の利いた言葉をひねり出そうとしてるのだけど
この映画の前ではどうも陳腐になっちゃう。
今年No.1見ちゃった?
九龍城砦エモすぎ
懐かしいプロジェクトA!
これぞ香港。これぞ人情。
これが見たかった!
観てよかった。
昔香港観光で観た九龍城跡地とその解説には衝撃を受けました。
どうやって建てたの?という建物と建物の間が十センチも無い増築に増築を重ねて増殖し続ける家屋群。
学校、病院はおろか私設の軍隊まで持っていて警察も手が出せず、
むしろ警察官が入ろうものならその日の内に行方不明になるという話。
病院、特に歯医者の高い治療費を払えない人が当時大変多かった為に
九龍城の闇歯医者を住民以外の人達も頼っていた話。
完全に一つの小さな国家として成り立っていたそうです。
そういった九龍城の広大さとカオスさとリアルな在り方とかを期待すると、
作品自体は気合の入ったアクションエンターテイメントという感じで
広大な九龍城を描ききれていなかったり
軍隊を持っていた筈なのにそういうスケールでは無いギャング抗争が繰り広げられたりとかします。
が、
肩透かしに思ったかと言うと
観終わる頃には
九龍城に対する憧憬を込め今ある全てでエンターテイメント作品を作りあげてやるという強烈なパッションに、
私はなんだか泣けました。
香港アクション大炸裂!硬直!
サイコー
名古屋の百貨店で行われているチョコレートの巨大催事に赴き、ものすごいお客さんに揉まれながらチョコを眺めていたら、完全に金銭感覚がバグってしまい、結局1万円以上のチョコを買い込んだその足で劇場へ。
世代としては「映画俳優と言えばジャッキー・チェン」という私。
木人拳・蛇鶴八拳・笑拳・酔拳…
辺りをTVで何度も観てからの
プロジェクトA・スパルタンX・ポリスストーリー・サンダーアーム…
と、映画館に行き始めたのは香港映画がきっかけだったかも。
雑誌「ロードショー」でも、マイケル・J・フォックスやリヴァー・フェニックスが登場するまで不動の人気だったジャッキーを見守った我々としては、これだけ香港映画で格闘アクションに振り切った作品が話題になるのも久し振りな感がある。
で、結論としては「サイコー」。
んなバカな、というアクションはあちこちに出てくるが、映画全体を包む「熱量」が、それもすべて「サイコー」に昇華してくれている。
キャラクターが全員魅力的なのはこういう映画ではすごく重要で、この作品もみんな味がある。
特にやはりラスボス役のあのグラサン男ですよ。最初はやられ役のザコかと思いきや。
確かにあの時代、「気功」という、何やら人間のポテンシャルを遥かに凌ぐ(とはいえどちらかというと「曲芸」的な)技能が話題になったのを思い出した。
ラストのバトル、あまりの強さとしぶとさに、「こいつ、どうしたら倒せるの?」とヒヤヒヤしつつ、「いや、いつまでも終わらないで欲しい」と願っていた。
アクションで、我々観てる側が自分の身体が固くなっていくのを感じたのはやはりこの作品の熱量がすごいから。
劇画みたいなケレンも満載で、ウソとホント、デフォルメとリアルのバランスが絶妙。
やっぱりこれですよ。これ。
「ビー・キーパー」も「室町無頼」も、このバランスが私にはユルユルでノれなかった。
アクション監督と音楽は有名な日本人スタッフが担当してるってのも鼻が高いよね。
他の方のレビューの中に「大兄貴が動けるのビックリした」ってコメントが複数あるの見て、世代間ギャップをあらためて実感してみたり。
サモハン、知らないかぁ。
今年の私のランキングに間違いなく入る傑作でした。
香港濃厚焼豚味
返還前夜
自分は往年のカンフー映画は
ほとんど未履修。
アクション映画を見たのは
『るろ剣』くらいだけど
先日見た『はたらく細胞』で
佐藤健のアクションシーンを見て
もっと見たくなりこちらをチョイス。
単純なスピード感のあるストーリーだが
冒頭部分の過去の因縁はしっかり記憶しておかねば
後々 ストーリーに追いつけなくなる。
格ゲーの実写版かのような、
派手なワイヤー アクション。
そして冒険・友情…
漫画が原作なのか?
男4人の友情にフォーカスして
男女の無駄な恋愛、
芸達者な愛らしい子役も
登場人物の1つのピースとしていて
作品としての印象がタイトに際立つ
80年代を知る日本人にとって
目眩ましのように使われる
当時の流行歌や芸能人の固有名詞、
日本製のAV。
昔見た 写真集。
世界一の人口密度と九龍城砦
まさか、沢木耕太郎の世界が
ここまで再現されるとは…
ちょうど これを見る前に
地上波で流れていた
日本一の人口密度と言われた
軍艦島を舞台としたドラマは
ほぼCGだったが
この作品の10億超えと言われるセットでは
熱気や立ち上る埃、
空気感は リアルに伝わる
九龍城砦に暮らす人々の生活も緻密に描写。
風俗店や床屋、飴を包む児童労働者、
食堂の厨房そしてエンドロールも、
アジア映画好きにはたまらない
カンフーの技とか
気功の「硬直」、
凧の意味等 わからないことも
多々あったが
カンフーアクション映画に疎い
自分でも大いに楽しめた
おすすめです!
サモハン!!
ううう・・こ、これは・・・ワイヤーアクション
久々の香港映画
とにかく、色気に溢れている
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