「暴力と人情」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
暴力と人情
香港に実在し、1994年に取り壊された九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)のことは知りませんでした。膨大な記録を元に細部までこだわり抜いて再現されたセットは見事で、製作者の計り知れない情熱を感じました。スラム化した無法地帯は、黒社会の巣窟にもなっていたようですが、ソイ・チェン監督が描きたかったのは、そういった負のイメージを変え、貧しい人々が生き抜くために必要な場所、人情にあふれた活気ある生活の場であったことのようです。監督の思いは、主人公らの生き様や人々の暮らしぶりなど作品の隅々に投影され、混沌としたスラム下でのタフな生命力には感動すら覚えます。とりわけ、九龍城砦のリーダー格である理髪店のロンギュンフォン(ルイス・クー)は、監督の熱い思いが色濃く投影されているように感じられ、心を強く揺さぶられました。よく練られた物語も面白く、盛りだくさんのアクションシーンも見所でした。漫画チックなアクションはこの作品を深刻なリアリズムにせず、どこかファンタジーのようなテイストにしていて、個人的には「ALWAYS三丁目の夕日」(05)にも似た温もりを感じながら観賞しました。大ボス(サモ・ハン・キンポ:73歳!)の健在ぶりも迫力があったし、何よりもウォンガウ(フィリップ・ン)の気功術が無敵すぎて笑ってしまいました!
こんにちは
共感•コメントありがとうございます。
なんとも懐かしくて(3丁目の夕日・・・ピッタリですね)
この後香港映画ブームが来たみたいですね。
私は、バスの中から、九龍城砦を眺めただけなんですけれど、
内部を再現した映像が素晴らしかったですね。
この映画はノスタルジーの魔法にかかったようで
楽しかったですね。

