「これぞ裏社会カンフーアクション映画!という感じ」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 およよさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ裏社会カンフーアクション映画!という感じ
正直香港映画は初めて見るのですが、あのジャッキーチェーンなどがやっていたバトル映画とはこういうものかぁ!と思わされる作品でした。
九龍城という不法入国者たちの住まう城(城って言って良いのか?)での人々の生活がリアルで美しい。歴史に詳しくないので本当にああいった集落があったかどうかはわからないけど、昭和の雑多な商店街のような、あの雰囲気が暖かくて楽しい。
そこにやってきた主人公が城のボスたちに不法侵入者としてボコボコにされるものの、城の住民たちにちょっと優しくしてもらったりして、結果的にそのボスたちとも仲良くなって仲間になっていく過程が王道のヤンキーものっぽくてにやにやできる。
ボスの右腕のソンヤッは初登場時から「こいつ仲間になるな……」感を醸し出していて、やっぱり仲間になる。初登場時のバイク乗り回す姿がとてもいい。顔もいい。性格もいい。良いキャラでした。
マスクマンのセイジャイは最初に主人公を助けてくれたナイスガイ。顔に傷があって顔を隠してるという設定なのだけど、別に顔は化け物ではなかった。ある意味この人が一番不憫な気がする。
主人公が世話になる城のボスは病気を患っていて、余命いくばくもないのでソンヤッに後を任せようと思っている……その前にそのふかしているタバコを止めた方がいいぞ……と作中10回は思いました。
ストーリーとしては、主人公はボスの昔のライバルが彼に託した息子で、その息子はボスの親友の仇の息子だった……という超絶ドロドロ人間関係で、それがきっかけで争いが勃発し、密かに九龍城の乗っ取りを計画していた三下(にしか見えない)一味に乗っ取られるも、その一味の中で密かに成り上がろうとしたヒャッハー系に更に乗っ取られて……といった具合に目まぐるしく変わる。
そこに挟まれるワイヤーアクション多数のダイナミックアクションは莫大な予算で作られる香港映画ならではで、これは今の日本の特撮には中々出せない迫力だと思います。
個人的に、三下一味のヒャッハーがラスボス(めちゃくちゃ強い)だったのが衝撃で、気を操って鋼鉄のような固さになるとかいうドラゴンボール(無印)みたいなめちゃくちゃをやり始めて笑いました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。