「最高だよ!ありがとう!」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 なつ F列さんの映画レビュー(感想・評価)
最高だよ!ありがとう!
唐突に始まる九龍城砦での大乱闘。
激しく戦われる様に圧倒されながらもその舞台の九龍城砦の様相が素晴らしく、こんな過去の戦いなんてダイジェストで観とけや!って勢いにガツンと引き寄せられていく。
もう私の心はドキドキのバクバクですよ。
画面切り替わって今度は賭けバトルが始まるし。
その後の逃走劇、2階建のバスでバトル!
素晴らしい九龍城砦に入るとバイクでイケメンがきた!
殴る蹴る、鉄パイプにナイフ、高所からの落下に壁走を走るわめり込むわの大乱闘。
もうなんでもアリだわ。
この懐かしいカンフー映画がすでに愛おしい。
80年代の懐かしい光景、九龍城砦で生活している人々の生活感と取り巻く空気感。それを守る兄貴。
床屋のおっさんが1番強いとか設定がとんでもない。
義理と人情、友情、強い大人と強い若者。極悪人と裏切り。そしてラスボスが強ければ強いほど得られる爽快感とカタルシス。全ての熱さと激しさが私の琴線を乱打してくる。
仲間同士で争う辛さを理解した上で裏切り、復讐そんなものは上の世代には継がせない様にする兄貴が熱かった。扉を腕で塞ぐ所は泣くしかなかった。
ロッグワンを助ける為にボロボロになりながら戦う3人の友。通りにトロッコを押し出し見届けた後、また背中を向けて戦いに身を投じる。
ロッグワンも九龍城砦に居座ってそこまで経っていないのよね。死なせた女の為にお仕置きをしようと居合した4人。悪を見過ごせない正義の魂は引き合う。
揉め事は起こすなとのお達しを守ってみんな仮面をつけていたのには笑った。
4人集まると麻雀だ!そうね。
1人で転々としていた彼には本当に嬉しかったのだろう。部屋をもらえて、働き、皆でテレビを見て笑ったりと。
この狭く広いこの場所は彼の初めての家で初めての家族となる。
その家族達が命懸けで守ってくれた命。
彼は再び帰ってくる。香港で産まれたと胸を張れてよかったね…
ここで傷癒えぬ3人の友が何も言わず肩を抱く…
絆が熱くてまた涙が出るよ。
狼煙のように上がる凧。
自由な凧のような次世代の若者達は最後の戦いを始める。
裏盆で舞台が豪華で華やか。その隙間を縫うように戦い続ける4人。
気功ってすごいのね…と思いながら観る。そこで飛び道具はズルい!4人対1人でもなかなかつかない決着。
落ちるロッグワンに大きく風が吹き、凧の様にふわりと飛び上がる。
長い戦いの終わり、また平和が訪れ生き生きと働き生活を始める住人達。飴を包み、靴を作り、餅をつくり、また共にテレビを観る日々。
そんな家族を守ってきた大人達、そしてそれを正しく継ぎ守る青年達。
破裂するほどの心臓の叩きと涙ポイントが多く散々泣かされた。
バトルもファンタジーな所もあるし、あっちでもこっちでもと、とにかく強いヤツしかいないインフレ的な感じもあるけど、この作品は細けぇことはいいから観とけ!みたいな勢いと圧がすごいのでおとなしく手放しで楽しんだ。
血湧き肉躍るカンフー映画最高だなと改めて思い知らされた作品。
頭が残念なので名前が覚えられなかったよ…
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