「むしろモンスターパニック」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 映画読みさんの映画レビュー(感想・評価)
むしろモンスターパニック
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映像とアクションに極振りした映画。
脚本は、深めようと欲張った結果、あちこちで設定の衝突や情報の不足、ご都合が発生しているのでかなりいまいち。
結局、龍兄貴世代の話をしたかったのか新世代の活躍を見せたかったのか、話が流れておらず見せたいものが所々迷子になっている印象。
これなら商品性的に完全に割りきった『英雄-HERO-』ぐらいのが好み。
話の内容に対して物語に絡んでくる登場人物がやたらと多かった印象で、前述の「見せたいもの」の拡散傾向もあり、制作のコントロールが効いていない印象を受けた。
虎兄貴と、龍兄貴の側近の二刀流坊主は不要なキャラで、魔法じみた術で滅茶苦茶強いラスボスも格としては流れでそうなっただけの小物だ。
最強の龍兄貴を退場させないといけない課題も、「病で全盛期の力が出せないから敗退」というのはフラストレーションの溜まる構造で、脚本作りとしてはかなり古い。
案外、企画の根底には「九龍城で、第五人格」みたいなのがあったのかもしれない。
キラー1人vsサバイバー4人、というような。
それぐらいラスボスが人間離れして強すぎるので、見ていたら変な笑いが出てくるのはいいところ。
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