「観てよかった。」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 あぶらさんの映画レビュー(感想・評価)
観てよかった。
昔香港観光で観た九龍城跡地とその解説には衝撃を受けました。
どうやって建てたの?という建物と建物の間が十センチも無い増築に増築を重ねて増殖し続ける家屋群。
学校、病院はおろか私設の軍隊まで持っていて警察も手が出せず、
むしろ警察官が入ろうものならその日の内に行方不明になるという話。
病院、特に歯医者の高い治療費を払えない人が当時大変多かった為に
九龍城の闇歯医者を住民以外の人達も頼っていた話。
完全に一つの小さな国家として成り立っていたそうです。
そういった九龍城の広大さとカオスさとリアルな在り方とかを期待すると、
作品自体は気合の入ったアクションエンターテイメントという感じで
広大な九龍城を描ききれていなかったり
軍隊を持っていた筈なのにそういうスケールでは無いギャング抗争が繰り広げられたりとかします。
が、
肩透かしに思ったかと言うと
観終わる頃には
九龍城に対する憧憬を込め今ある全てでエンターテイメント作品を作りあげてやるという強烈なパッションに、
私はなんだか泣けました。
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