劇場公開日 2025年1月17日

「途中まではすごく良かったんだけどなー、ラスボスの理不尽さ」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0途中まではすごく良かったんだけどなー、ラスボスの理不尽さ

2025年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

良いところ
九龍城砦の雑然さが実に印象的
古い香港拳法物のような地味で派手な戦闘
熱い友情

?なところ
硬気功が便利すぎる、というか胡散臭い
麻薬ビジネスを否定してたけど、それで内需はともかく経済として継続できるんか

やっぱり男の友情と香港ノワールは熱いね。昨今の作品は銃器がメインだったけどこの作品のように拳法とかの体術メインは泥臭くてさらに熱い。とはいえこの手の作品は攻撃力以上に防御力や耐久力が人間離れしすぎてて、特にラスボスはもう何というかつまらん。頼れる味方と魅力的な敵がいい作品の条件だけど、いかんせんラスボスはそれのどれにでも該当しない時間稼ぎにしか見えなかったなあ。惜しい。

どこまで作り込んでるかわからないけど、窓から窓に移動したり建物内をバイクで走り回ったりと雑然と無計画に作り上げた建物を再現してるのは力も金もはいってるな。実際のところ同じようなところしか出てきてないが、少なくともビル一軒くらいの広さは作り込んである。嘘がないかどうかはわからないけど、嘘を感じないつくりではあった。

映画の日とはいえ、マイナーで割と公開から時間の経っている今作が、ほぼ満席であった。いい作品がちゃんと多くの人に観られるのはいいことだ。でもランキングや興収はあれよりも下なんだろうなあ。納得いかない。

木花咲耶